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【硬式野球】東京六大学野球2021春季フレッシュトーナメント 立大戦 浦が神宮初アーチとなる3ラン!先発の一栁も6回1失点の好投を見せ、立大に勝利!

東京六大学野球2021春季フレッシュトーナメント 立大戦
2021年6月1日(火)
神宮球場

春季リーグ戦を終え、昨日から始まった春季フレッシュトーナメント。法大は立大と対戦した。打線は2回、姫木陸斗(人1=日大藤沢)の適時打で先制すると、続く3回には浦和博(キャ2=鳴門)の3ランで立大を突き放す。先発の一栁大地(人2=星座国際湘南)は6回7奪三振1失点の好投。後を受けた安達壮汰(営1=桐光学園)は8回に1死満塁のピンチを招くも、武冨陸(営2=日大藤沢)が無失点の好救援。武冨は最終回のマウンドにも立ち、試合を締めた。立大に勝利した法大は、順位決定戦進出の切符を手に入れた。

 

3回に3ランを放った浦

試合結果

トータル試合結果

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
法 大 0 1 3 0 0 0 0 0 0 4 5 0
立 大 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1 3 1

(法大)○一栁、安達、武冨—久保田
(立大)●又吉、朝井、石元—戸丸
[本塁打] 浦1号3ラン(3回=又吉)

 

打撃成績

打順 位置 選手 打率 1 2 3 4 5 6 7 8 9
1 (8) 西村 4 1 0 .250 遊ゴ 中安   三振 遊ゴ
2 (5) 内海貴 4 1 0 .250 右安 遊失 三飛 三振
3 (4) 高原 3 0 0 .000 左飛 四球 三ゴ 三振
4 (9) 4 2 3 .500 投ゴ 右本③ 左2 捕邪
5 (D) 内海壮 3 0 0 .000 三直 中飛 三飛
HD 仲谷 1 0 0 .000     三振
6 (6) 今泉 3 0 0 .000 死球 遊ゴ 遊ゴ 三ゴ
7 (7) 姫木 3 1 1 .333 中安① 捕飛 左飛
8 (3) 真鍋 3 0 0 .000 二ゴ 二直   三振
9 (2) 久保田 3 0 0 .000 右飛 三振 二飛
31 5 4 .161

 

投手成績

球数 打者 防御率
一栁 6 83 22 3 7 1 1 1.50
安達 1 1/3 33 7 0 1 3 0 0.00
武冨 1 2/3 26 6 0 4 1 0 0.00
9 142 35 3 12 5 1 1.00

 

ベンチ入りメンバー

15 武冨陸(営2=日大藤沢) 32 久保田碧月(営2=高川学園) 3 伊藤勝仁(文2=常葉大菊川)
16 尾﨑完太(キャ2=滋賀学園) 35 鈴木大照(文1=明徳義塾) 4 西村友哉(法1=中京大中京)
17 塙雄裕(法2=常総学院) 1 内海貴斗(人2=横浜) 7 福岡大真(法2=筑陽学園)
18 安達壮汰(営1=桐光学園) 5 真鍋駿(文2=広島商) 9 浦和博(キャ2=鳴門)
19 一栁大地(人2=星槎国際湘南) 6 今泉颯太(法2=中京大中京) 28 姫木陸斗(人1=日大藤沢)
21 吉鶴翔瑛(営1=木更津総合) 8 高原侑希(法2=福井工大福井) 34 仲谷昌真(ス2=法政二)
20 吉安遼哉(法1=大阪桐蔭) 23 内海壮太(法1=御殿場西) 38 五明寛太(社2=法政二)
22 飛弾野慎之介(経2=掛川西) 26 木部翔太(法2=清水東)
27 田所宗大(キャ1=いなべ総合) 31 中津大和(営1=小松大谷)

戦評

東大相手に痛い敗戦を喫した春季リーグ戦から約1週間。法大はこの日、1・2年生のみで構成されるチームで戦うフレッシュトーナメントを迎えた。この春、法大野球部の一員に加わった新戦力をはじめとした若き力の活躍を、来季への布石としたい。

この日の先発は、昨季のフレッシュトーナメント以来となる神宮のマウンドを踏んだ一栁大地(人2=星槎国際湘南)。初めての先発登板を迎えた一栁は、序盤から緩急織り交ぜた投球で立大打線を封じ込め、順調に試合を作っていく。


先発として試合を作った一栁

一栁の好投に応えたい法大打線は2回、相手の隙を見事に突いた攻撃に出た。6番・今泉颯太(法2=中京大中京)が死球で出塁すると、続く7番・姫木陸斗(人1=日大藤沢)の打席で今泉がすかさず二盗を決める。そして姫木が弾き返した強い打球は、二塁手のグラブを弾く適時中前打となり1点を先制する。


姫木の中前打で先制した

このまま波に乗りたい法大は、3回にも相手失策や四球によって2死一、二塁の好機を作り出す。ここで打席に立ったのは4番・浦和博(キャ2=鳴門)。前の打席では投ゴロに倒れていた4番は「チャンスが回ってきたら絶対打とうと思っていた」との心構えで第2打席に入った。浦の捉えた打球は、右翼フェンス最上部に直撃する3点本塁打となり試合の行方を決定づけた。
相手先発を早々に攻略し、試合序盤から法大優勢とした中、先発の一栁は6回を投げ1失点、7奪三振を記録する好投を見せ降板。しかし、代わってマウンドに上がった2番手の安達壮汰(営1=桐光学園)が8回、代打・鈴木博明に11球粘られ四球を許したのを皮切りに、1死満塁の危機を迎える。ここで3番手の武冨陸(営2=日大藤沢)が登板。球速が140㌔に迫る柔軟な投球を武器にテンポ良く後続を断ち切り、今春念願のリーグ初登板をつかんだ左腕が最高の火消しを果たした。
武冨は9回にも三者連続三振を記録するなど、圧巻の投球で打線を封じ込め試合終了。投打の噛み合った試合展開でスタートダッシュを切ることができた。


好救援を見せた武冨は9回もマウンドに立ち、試合を締めた

春季フレッシュトーナメントは明日、同じAブロックの明大を対戦相手に迎える。昨季フレッシュトーナメントでは5位、今季リーグ戦では4位という悔しい結果を経験しただけに、『橙志』のこもった若き力の躍進に、より一層の期待が高まる。

(記事:相田遼介、写真:五嶋健)

クローズアップ:浦和博

法大の未来の4番に名乗りをあげる男が現れた。浦和博(キャ2=鳴門)だ。高校通算33本塁打と、大学入学前から高い長打力が注目を浴びていた浦だが、昨季フレッシュトーナメントでは、安打を放つことができなかった。しかし、今試合では4番に大抜てき。

「チャンスが回ってきたら絶対打とうと思っていました」と語る浦に千載一遇の好機がやってきた。3回裏、2死一、二塁の場面で打席が回ってくると、「なんとか走者を返すことを意識しました」と語る浦は、早いカウントから打ちにいく積極的な打撃を見せる。そして5球目、振り抜いた打球は弾丸のごとく、右翼席に一直線で吸い込まれていった。
続く第3打席では、追い込まれながらも、流す打撃で左翼線への二塁打を放つなど、持ち前の打撃力で法大打線を盛り上げた。

神宮初本塁打について「強く打つことができました」と語る浦。来季は念願のリーグ戦出場を果たし、豪快なフルスイングを見せてくれることに期待したい。

(東夏紀)

選手インタビュー

一栁大地 投手

ー今日の投球を振り返って
リーグ戦で初めての先発でしたが、先発の役目としての試合を作ることができたので良かったです。

ー初戦に勝利しました
1敗でもすると優勝決定戦には行けないので、なんとしてでも勝つ思いで、挑みました。初戦をいい形で勝つことができたのでこの勢いのまま優勝したいです。

ー今日は7奪三振。全体的にどのボールの精度が良かったですか
今日はスプリットの調子が良く、三振や凡打で打ち取ることが出来ました。

ー新しいメンバーでのフレッシュトーナメントですが、チームの雰囲気はいかがですか
今年のチームはとにかく元気があると思います。全力疾走や声掛けなどがあり、いい雰囲気で取り組めています。

ー次のゲームに向けての意気込みをお願いします
任されたポジションでチームの勝利に貢献できるよう、一生懸命頑張りたいと思います。

武冨陸 投手

ー今日の試合を振り返って
とてもいい雰囲気で投打が噛み合ったと思います。

ー1死満塁のピンチでの登板となりました
緊張しましたが開き直って投げれて良かったです。

ー投球の中で意識したことは
前から調子があまり良くなかったのですがあまり気にせず投げることを意識しました。

ー最終回には三者連続三振を記録しました
ラスト一回だったので思いっきり投げました。

ーリーグ戦を通して得たものは
先輩の投球を間近で見れて、とても勉強になりました。

ーリーグ戦での経験は今日の登板に生かせたか
いかせたと思います。

ー自身の調子は
今日は調子をしっかり修正できました。

ー次回登板に向けて一言お願いします
チームに貢献できるピッチングを目指します。

内海貴斗 内野手

ー今日の試合を振り返って
落ち着いて焦ることなく、みんなが一つになれたと思います。

ーチームキャプテンを務められましたが、意識したことなどは
キャプテンが焦るとチームに影響するので、常に冷静に物事を見る事を意識しました。

ー第1打席ではチーム初安打を放ちました。どのようなことを考えて打席に臨みましたか
チームに勢いをと思い打席に臨みました。

ー大学から本格的に三塁の守備を始められたと思いますが、守備で意識したことは
とにかく足を動かす事です

ー高校の同級生である及川雅貴(阪神)選手が日曜日にプロ初勝利を挙げられました。同級生の活躍は刺激になりますか
とても刺激になります。及川だけではなく、同い年の活躍が最近多いので自分も負けないように頑張ります。

ー明日の試合に向けてひとことお願いします
明日も勝って優勝決定戦に進みます!

浦和博 外野手

ー今日の試合を振り返って
打撃では全員が積極的にスイングできたし、守備でも特に前半はテンポ良く守り、いいリズムで試合ができました。

ー4番としての出場だったが意識したことは
チームの主軸として、チャンスが回ってきたら絶対打とうと思っていました。

ー3回、好機で打席が回ってきたが、どのような気持ちで入ったか
追加点がほしい展開だったのでなんとか走者を返すことを意識しました。

ー本塁打の感触は
強く打つことができましたが本塁打になるとは思いませんでした。

ーチームの雰囲気は
とても良いです。

ー明日の試合の意気込みをお願いします
明日も重要な試合になるので、守備からリズムを作り、チャンスで1本出せるように頑張ります。

姫木陸斗 外野手

ー今日の試合を振り返って
要所を抑えれて、チーム内でも掲げていた先制パンチができて、良い勝ち方ができたと思います。

ー法政のユニフォームを着て、初めて臨む神宮球場だったと思います。緊張などは
法政のユニフォームということもあり、一打席目までは緊張しましたが初球思い切り振れてリラックスすることができました。

ー先制打を放った第1打席はどのような意識で打席に入りましたか
とにかく自分の持ち味である、フルスイングを出せないということだけはやめようと思い打席に入りました。

ー入寮から意識して練習してきたことは
先輩方に色々なタイプの方やすごい先輩方が沢山いるので、見て、タイミングの計り方や、捉え方、取り入れられそうなところを練習で試して、必要なものを取り入れて自分の引き出しを作る練習を心がけています。

ー明日の試合に向けてひとことお願いします
明日の試合は、勝ったら決勝に行ける試合なので、勝ちにこだわり頑張りたいと思います。

フォトギャラリー

試合の写真は、スポーツ法政新聞会の公式ツイッター、また公式インスタグラムに掲載いたします。

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