第98回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会
2021年10月23日(土)
陸上自衛隊立川駐屯地
晴天のなか、東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根)出場をかけた予選会が行われた。エース鎌田航生(4)が全体31位、ルーキーの小泉樹(1)が全体38位となる好走を見せるなどし、総合タイムは10時間42分12秒。総合順位6位となり、7年連続82回目の本戦出場が決定した。
試合結果
総合成績
順位 | 大学名 | 総合記録 |
---|---|---|
1位 | 明大 | 10時間33分22秒 |
2位 | 中大 | 10時間37分38秒 |
3位 | 日体大 | 10時間39分32秒 |
4位 | 山梨学院大 | 10時間41分15秒 |
5位 | 神奈川大 | 10時間41分57秒 |
6位 | 法大 | 10時間42分12秒 |
7位 | 中央学院大 | 10時間43分08秒 |
8位 | 駿河台大 | 10時間44分47秒 |
9位 | 専大 | 10時間44分58秒 |
10位 | 国士舘大 | 10時間45分41秒 |
※上位10大学が本戦に出場
個人成績
全体順位 | 学内順位 | 選手名 | 記録 |
---|---|---|---|
31位 | 1位 | 鎌田 航生(4) | 1時間03分27秒 |
38位 | 2位 | 小泉 樹(1) | 1時間03分32秒 |
56位 | 3位 | 清家 陸(4) | 1時間03分50秒 |
60位 | 4位 | 内田 隼太(3) | 1時間03分52秒 |
94位 | 5位 | 宗像 直輝(2) | 1時間04分17秒 |
104位 | 6位 | 高須賀 大勢(2) | 1時間04分26秒 |
122位 | 7位 | 川上 有生(3) | 1時間04分36秒 |
127位 | 8位 | 中園 慎太朗(3) | 1時間04分38秒 |
131位 | 9位 | 細迫 海気(2) | 1時間04分39秒 |
147位 | 10位 | 武田 和馬(1) | 1時間04分55秒 |
240位 | 11位 | 松本 康汰(3) | 1時間06分19秒 |
286位 | 12位 | 守角 隼(4) | 1時間07分15秒 |
戦評
昨年同様、今年も陸上自衛隊立川駐屯地内の周回コースで実施された箱根駅伝予選会。強い向かい風が選手を襲う悪条件のなか、6位に入り7年連続82回目の本戦出場を決めた。
下馬評では突破の有力候補と見られた法大だったが、序盤からまさかの展開だった。日本人トップを期待されたエース・鎌田航生(4)が転倒の影響もあり、日本人先頭集団から離される。後ろの集団もなかなかペースが上がらず、5km地点で25位と、いきなり窮地に追い込まれた。法大のみならず、中大・拓大・神奈川大といった箱根常連校までもが、20位台でのスタートとなった。「今年は厳しいか…」と思わせたのも束の間。昨年よりも早く巻き返しが始まった。
10km地点ではいきなり15位に浮上。さらに向かい風に苦しみ遅れてくる大学が目立つなか、鎌田、そしてハーフ初陣の小泉樹(1)を筆頭に徐々にペースアップ。15km地点では6位まで盛り返した。後方の選手も必死の走りで1秒を削り出していく。
チームトップで帰ってきたのはやはり鎌田だった。序盤はアクシデントが彼を襲ったが、その後は1km3分ペースをきっちり守り、全体の31位。さらに小泉、清家陸(4)、内田隼太(3)が1時間03分台という好タイムの結果を出した。その後、宗像直輝(2)、高須賀大勢(2)、細迫海気(2)、武田和馬(1)のハーフ初陣組も大崩れすることなく、学内10位以内に入り本戦出場に大きく貢献した。
主力・河田太一平(3)の欠場、松本康汰(3)の不調、鎌田の転倒と、チームとしては苦しい予選会だったかもしれないが、この10か月で身に付けた確かな地力の強さがその逆境を跳ね除け、本戦出場への切符をつかみ取った。その地力の強さを荷台に積んで2022年1月2日に『オレンジエクスプレス箱根行き』が大手町を出発する。
(大井涼平)