【準硬式野球】東京六大学準硬式野球春季リーグ戦　対早大3回戦　主将・古屋が全打席で安打を放つ大活躍！　投打がかみ合い、早大から勝ち点を獲得！

東京六大学準硬式野球春季リーグ戦
対早大戦
2022年5月2日（月）
早大東伏見グラウンド

早大との戦いは1勝1敗と、前カードの慶大戦に続く今季2度目の3回戦にもつれ込んだ。法大は、頼れる主将・古屋一輝（経4）の本塁打を含む4打席4安打の活躍などで得点を重ねる。先発の伏見颯真（営4）は7回無失点と好投し、早大に反撃のチャンスを与えず。投手陣は2試合連続で早大打線を封じ込め、勝ち点奪取に成功した。

7回無失点の好投を見せた伏見

戦評

今大会で安定した強さを誇る早大との3回戦。優勝を目指す法大にとっては、負けられない大一番となった。

先発として登板したのは、部の副将としてもチームを支える伏見颯真（営4）。先頭打者に四球を許すも、続く打者を併殺に仕留める上々の立ち上がりを見せる。

先制点が欲しい法大は、2番・古屋一輝（経4）が中前二塁打を放ち1死二塁の好機をつくる。すると3番・鈴木歩夢（社3）が中方向への犠飛を放ち、1-0と試合の流れを引き寄せることに成功。
3回裏には、先程も先制点の獲得に貢献した2番・古屋が右方向へ本塁打を放ち、打撃面で大きな活躍を見せる。

味方の援護を受けた伏見は、7回まで相手走者に本塁を踏ませない投球を披露する。
法大の内野陣はその力投に答えるように、連携のとれた守備で伏見を援護。チーム一丸となってテンポの良い試合をつくっていく。

再び試合が動いたのは7回裏。6番・須賀椋也（現2）が相手投手の乱れを見逃さず、四球を選んで出塁する。続く7番・関宮楓馬（社2）の犠打や、8番・澤野智哉（社3）の内野安打で1死一、二塁へ。これ以上点差を広げられたくない早大は、投手交代に踏みきる。

しかし、法大はその後も攻撃の手を緩めない。9番・福本陽生（経3）が四球で出塁するなど2死満塁とした場面で、この日絶好調の2番・古屋が右適時打を決める。その後も、3番・鈴木がフルカウントから押し出しで追加点を掴み取り、4-0と早大を突き放した。

投げては法大の守護神・古川端晴輝（社2）が8、9回と相手打線を三者凡退に封じ、反撃の隙を与えず。
終始早大に主導権を渡さない理想的な試合展開で、勝ち点を獲得した。

早大戦での快勝でチーム全体が活気づいた法大。来週の明大戦でも投打のバランスの良さを維持し、さらなる活躍を見せて欲しい。

(記事・写真：熊谷芽歩季、山中麻祐子)

主将・古屋はこの日本塁打を含む4打席4安打

選手インタビュー

伏見颯真

―試合を振り返って
守備のミスもほとんど無く、バッティングも相手のミスとか隙につけこんで点数を取っていく法政らしい試合が出来たんじゃないかなと思います。

―7回無失点でしたが、自身のピッチングを振り返って
別に調子がめちゃくちゃ良かったという訳では無かったんですけど、調子が悪いなりにも自分の出来るピッチングをしようと思って、バッター1人づつしっかりアウトを取って抑えていきました。

―味方の守備に助けられた場面もあったと思いますが、その点について
（法政の選手は）本当に守備が上手な選手ばっかりなので投げていて安心しますし、そのおかげで自分の良いピッチングや投げやすさに繋がっているのかな、と思っています。

―副将としてチームのために意識していることは
僕は元気があるところが自分の長所だと思っているので、声を出したり周りを鼓舞して『モチベーター』としてチームに貢献しようと思って頑張っています。

―次回の登板に向けて一言
次も抑えられるように頑張ります！

古屋一輝

―自身のプレーを振り返って
自分の中で4打数4安打は人生で初めてかなというくらいなかったのでうれしいです。それとここまで自分も打てていなかったので、ようやくチームが苦しいときに1本打つというキャプテンの仕事ができたのが本当に自分の中で今日はうれしかったなと思っています。

―本塁打など今日は長打もありましたが、意識は
これまで自分の中でバットを大振りじゃないですけどバットの出方がちょっと気になっていました。今日はしっかりバットを働かせてボールに対してしっかり見られました。自分が打とう打とうとなっていた気持ちが正直あったので、そこをしっかり冷静になってボールをミートしようという結果がああいう長打になってくれてよかったなと思っています。

―犠飛で二塁から一気に生還した先制の場面は狙っていた
（当たりが）長打かなと思ったところがあったので。でもいつでもタッチアップは絶対できると思っていました。タッチアップをしてカットがもたついていたら絶対ホームに戻ってやろうというのが結果的にああいうミスをしてくれたので、自分の想定とか準備していたのがプレーに出てよかったです。

 ―2打席目の本塁打の感触は
去年もここでホームランを打ったんですけど（その時と）同じコースだったので、打った瞬間「これはまたあるんじゃないか」と。でも自分はなかなかパワーも無いし、長打も打つキャラではないので「どうかな、行ってくれ」と思って。それが伸びてくれてよかったです。

―投手陣は無失点、さらに堅い守備が印象的な試合でしたが、チームの戦いぶりを見て
守備でエラーが出てしまうというのが正直チームの課題だったので、エラーを無くすということ。0点に抑えれば負けることはないので、そこはチームで意識して詰めていったつもりでした。この2戦目3戦目とエラーがなくて、本当にいい状態で残りのカードも戦えるかなと思っています。

―勝ち点を積み重ねている早大に対して主将目線で何か意識は
関東大会はああいう形（2回戦：4-1で勝利）で勝ったんですけど、正直リーグ戦はそんなに簡単にうまくはいかないなと自分では思っていました。1戦目でああいう悔しい負け方をして、でもこっちとしてもバッティングも打てていたし守備もそんなに不安はなかったです。残り2戦目3戦目で自分たちの野球ができれば絶対勝てると思っていました。ここで勝ち点を許したら早稲田が優勝行っちゃうなと思っていたので、本当に何としてもその優勝をなくすためにもこの週には全員かけていたなと思っています。

ー次の明大戦に向けて
明治も早稲田と同じ立ち位置で、自分たちが勝てば優勝をなくせると思うので絶対勝ちたいです。今週は3戦目に行っちゃって、やっぱり疲労とかもどんどん後半になってきつくなってくるので、ピッチャーのためにもそこも野手が助けてあげたいです。来週は2戦やって、今日みたいな試合運びができれば絶対優勝できると思うので頑張ります。