第99回東京箱根間往復大学駅伝競走
2023年1月3日(火)
東京・大手町-神奈川・芦ノ湖-東京・大手町
往路8位に入り、トップ5入りを目指して芦ノ湖を出発した。武田和馬(社2)の下りから流れを作り、8区宗像直輝(社3)は法大史上69年ぶりの同区区間賞で、一時は5位に浮上。その後も堅実につなぎ、総合7位でフィニッシュ。復路3位は復路優勝を果たした第82回大会(2006年)以来、17年ぶりのトップ3入りとなった。
復路成績
順位 | 大学名 | 記録 |
---|---|---|
1位 | 駒大 | 5時間24分01秒 |
2位 | 中大 | 5時間25分13秒 |
3位 | 法大 | 5時間26分35秒 |
4位 | 創価大 | 5時間26分40秒 |
5位 | 順大 | 5時間27分37秒 |
6位 | 東洋大 | 5時間27分44秒 |
7位 | 早大 | 5時間27分48秒 |
8位 | 國學院大 | 5時間27分51秒 |
9位 | 青学大 | 5時間29分12秒 |
10位 | 城西大 | 5時間29分14秒 |
11位 | 日体大 | 5時間29分59秒 |
12位 | 大東大 | 5時間30分07秒 |
13位 | 明大 | 5時間30分08秒 |
14位 | 山梨学大 | 5時間30分23秒 |
15位 | 帝京大 | 5時間31分09秒 |
16位 | 立大 | 5時間31分47秒 |
17位 | 東国大 | 5時間32分09秒 |
18位 | 東海大 | 5時間34分22秒 |
19位 | 国士大 | 5時間40分40秒 |
20位 | 専大 | 5時間40分53秒 |
OP | 関東学生連合 | 5時間40分21秒(参) |
個人成績
区間 | 選手名 | 記録 | 区間順位 | 通過順位 |
---|---|---|---|---|
6区(20.8㎞) | 武田和馬(社2) | 59分19秒 | 5位 | 5位 |
7区(21.3㎞) | 宮岡幸大(スポ2) | 1時間03分46秒 | 8位 | 6位 |
8区(21.4㎞) | 宗像直輝(社3) | 1時間04分16秒 | 区間賞 | 5位 |
9区(23.1㎞) | 中園慎太朗(社4) | 1時間08分46秒 | 5位 | 5位 |
10区(23.0㎞) | 高須賀大勢(生命科3) | 1時間10分29秒 | 13位 | 7位 |
復路戦評
復路の山下りである6区にエントリーされたのは、武田和馬(社2)。前回大会でも1年生ながら6区を駆け抜け、区間2位の好成績を残した。そんな武田は復路を8位でスタートし、序盤から目標である『総合5位以内』を目指し疾走する。中盤で前を走る村尾雄己(順大)を引き離し6位に浮上する。そして小田原中継所付近では西川魁星(青学大)を抜き、区間5位という好成績な走りをみせ、目標である『総合5位以内』で7区の宮岡幸大(スポ2)へとたすきをつないだ。
昨年に続いて下りで快走を見せた武田
『総合5位』でたすきを受け取ったのは、初めての箱根路を走る宮岡幸大(スポ2)。順位を上げるべく駆け走る宮岡は、二宮中継所付近で6位の葛西潤(創価大)に抜かれ、順位を1つ落としてしまう。差を縮めるべく疾走した宮岡は、区間8位。5位との差を47秒とし8区の宗像直輝(社3)へとたすきをつなぎ、粘り強い走りを見せた。
落ち着いた走りで粘り切った宮岡
8区は宮岡と同じく初の箱根となった宗像直輝(社3)が出走。序盤は後ろから追いついた順大、青学大と共に6位集団を形成し、前の創価大を追う展開に。藤沢で田中悠登(青学大)が集団から脱落すると、平駿介(順大)のペースアップについていくことができず、遊行寺の坂では単独の7位に。しかし、ここから宗像の激走が始まる。一度離された平を追い抜くと、さらにスパートをかけ、残り1kmでは桑田大輔(創価大)を一気にかわし5位に浮上。4位・早大とのタイム差を10秒に詰める激走で、中園にタスキリレー。宗像は木本大地(東洋大)と同タイムで区間賞を獲得。復路躍進の立役者となった。
区間賞の激走を見せた宗像(一番右)
復路最長23.1kmの9区は、副主将の中園慎太朗(社4)が登場。序盤から積極的にペースを上げると、前を走る菖蒲敦司(早大)、坂本健悟(國學院大)、さらに後ろから追いついた緒方貴典(創価大)、藤原優希(順大)と5名による3位集団を形成。区間賞を獲得した岸本大紀(青学大)に権太坂で集団ごと追い抜かれるも、横浜まで岸本に食らいつく粘りの走りを披露。終盤、創価大に先を越されるも、目標の『総合5位』圏内をキープして高須賀にたすきを託した。中園は区間5位の好走。最後の箱根で有終の美を飾った。
副将としての意地の走りだった中園(左)
第80回大会(2004年)以来、19年ぶりのTOP5入りが目前に迫った10区。アンカーを託されたのは、これが大学駅伝デビューとなった高須賀大勢(生命科3)。何としても5位を死守したいところだったが、7km付近で佐藤快成(國學院大)に追い抜かされると、その後菅野雄太(早大)、区間賞を獲得した西澤侑真(順大)の2選手にも抜かされる苦しい展開に。ペースを落とした創価大は追い抜くも、最後は鶴見中継所から順位を2つ落とし、総合7位でフィニッシュした。目標の『総合5位』には惜しくも届かなかったが、2年連続のシード権獲得と復路記録3位をマークする健闘で第99回大会を終えた。(記事:齋藤優菜、川口綜一郎)
大学駅伝デビューで箱根アンカーの大役を担った高須賀