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【準硬式野球】東京六大学準硬式野球秋季リーグ戦 対早大2回戦 最終回に5点差をひっくり返され…無念のサヨナラ負けを喫する

2023年 東京六大学準硬式秋季リーグ戦 早大2回戦
2023年9月17日(日)
法大多摩G

白星を勝ち取るべく臨んだ第二戦、昨日に引き続き法大が先制点を決め、勢いにのる。失点する場面もあったが、打線が絶えず得点を重ね、早大を引き離す5点のリードを得る。しかし8回表、三番手投手・古川端が1失点の後流れを断ち切れず無死満塁に。溜めた走者を背負い登板した遠藤も、適時打を決められた。その右翼手手前に落ちた打球は、不運にも右翼手頭上を越えるように跳ね返り、打球処理が追い付かず。適時打を決めた打者までもホームに生還し、一挙に4失点を被った。同点に追いつかれた法大は、早大の勢いを止められず勝ち越しも許す展開に。その裏の法大の攻撃も無念に終わり、サヨナラ負けを喫した。

粘りの投球を見せるも被打を浴びた遠藤。球威のある球が魅力の選手である

試合結果

1 2 3 4 5 6 7 8 H E
早 大 0 0 2 0 3 0 1 7 13 15 1
法 大 2 1 0 1 3 2 2 0 11 14 5

(早大)吉田、髙橋浩、宮内、髙橋隆、松村、杉山-小林

(法大)中野、村越、古川端、遠藤-吉田

打撃成績

打順 守備 選手、学部、学年 出身校 打席数 安打 打点 四死球
1 (9)→8 鈴木歩夢(社4) 明星 4 3 3 1
2 (4) 唐橋悠太(経4) 桐光学園 1 0 0 0
4 高橋凌(社4) 花巻東 1 0 0 2
4 茂木大樹(人3) 前橋商業 0 0 0 0
3 (8) 小原捷平(社2) 仙台育英 1 1 1 0
8 森涼太(経2) 三重 2 1 0 0
9 大塚海斗(社2) 鳴門 1 0 0 0
4 (7) 関宮楓馬(社3) 静岡 3 1 1 0
5 (3) 塩唐松宏将(社4) 鳴門 5 3 3 0
6 (2) 吉田大晟 小山台 5 1 0 0
7 (6) 栗島駆(経3) 花咲徳栄 2 1 0 2
8 (5) 須賀椋也(現3) 新田 3 1 2 1
9 (1) 中野颯太(経2) 健大高崎 2 1 1 0
PH 乘松慶太(現1) 新田 1 0 0 0
1 村越仁士克(経1) 日本文理 0 0 0 0
PH 藤中温人(社1) 鳴門 1 1 0 0
PR 井岡皇雅(現3) 健大高崎 0 0 0 0
1 古川端晴輝(社3) 花巻東 0 0 0 0
1 遠藤優介 日大藤沢 0 0 0 0

投手成績

被安打 奪三振 四死球 自責点
中野 5 8 4 3 3
村越 2 3 1 1 0
古川端 0 0/3 1 0 3 2
遠藤 1 3 0 1 2
失策: 高橋 凌(3回) 吉田 大晟(3回) 小原(3回) 大塚 海斗(7回) 大塚 海斗(8回)
暴投: 古川端 晴輝(8回)
盗塁: 鈴木 歩夢(1回) 小原(1回) 須賀 諒也(4回) 塩唐松 宏将(6回)

戦評

白星を掴むべく、早大との第二戦に臨んだ法大。初回、先発・中野颯太(経2)が先頭打者に二塁打を浴びるも失点は阻止し、無失点で切り抜ける。

その裏、1番・鈴木歩夢(社4)が安打で出塁し、流れをつくった法大は、1死三塁から3番・小原捷平(社2)が適時打を決め、早々に1点を獲得。昨日に引き続き、先制点を奪取した。後続の4番・関宮楓馬(社3)も安打で繋ぐと、5番・塩唐松宏将(社4)も適時打で繋ぎ1点を追加する。

2回裏には、先発・中野が自ら援護する安打で出塁し、法大ベンチはさらに活気づく。後続・鈴木も勢いづき、値千金の三塁打で走者がホームに生還。3点目を奪取した。加えて、4回裏には1死一、三塁から中野の内野ゴロの間に三塁走者がホームに生還し、4点目を獲得する。

しかし先発・中野は、3回には味方の失策が重なり2失点。5回には、先頭打者を安打で出塁させると流れを断ち切れずに3失点を喫し、5-4と勝ち越しを許す展開に。

1点を追いかける5回裏、1死二、三塁で主将・塩唐松が勝負強さを見せる適時打を決め、すぐさま同点に追いついた。なおも好機が続き2死満塁に。続く8番・須賀椋也(現3)は、中翼手手前に飛ばす適時打を放ち、見事2点を追加。7-5とリードを取り戻した。

6回には1死二、三塁から4番・関宮、5番・塩唐松が走者を返す適時打で、9-5に。上位打線で好機を作り、クリーンアップで返す理想的な流れで、リードを4点に広げた。

投げては先発・中野は5回で降板し、6回からは村越仁士克(経1)に継投。7回には早大の強力打線に捕まるも、1失点にとどめた。

法大打線は破竹の勢いが続き、7回には1死一、三塁から副将・鈴木の適時二塁打で2点を追加し、11-6に。

しかし5点のリードで迎えた8回に悲劇は起こる。村越からマウンドを引き継いだ古川端晴輝(社3)はなかなか制球が定まらず、無死一、三塁の危機を招く。暴投の間に1失点すると、法大は遠藤優介(社1)に継投した。しかし、無死満塁で引き継いだ遠藤も後続に適時打を決められる。この適時打の打球が、右翼手手前に落ちるも、右翼手頭上を越えるようにバウンドして後逸。打者もホームに生還する、走者一掃の適時打となり一挙に4失点。あっという間に11-11に追いつかれる展開に。早大ベンチはこの上なく歓喜し、観客・法大ベンチは呆気にとられる、球場が騒然となる打球であった。

5点のリードが帳消しとなり同点に追いつかれてもなお、無死の危機を背負った法大は、勢いづいた早大を止めることができず。そのまま勝ち越しを許し、打線の反撃も叶わずに11-13で敗戦を喫した。

試合序盤から打線で法大ペースに持ち込むも、誤審判定等試合が中断されることも多々あった今試合。どこか流れを掴みきれず、痛い敗戦を喫した。1敗1分と後がない法大は、早大から勝ち点を奪うべく、次戦こそ勝利を掴みたい。

(記事、写真:田中さや)

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