【硬式野球】シーズン通して1球1プレーの重さに苦しんだ松下歩叶主将 しかし後半戦にかけて自身とチームの成長も実感(春季リーグ戦振り返りインタビュー③)
松下 歩叶 主将
ーーリーグ戦を振り返って一言
今季は非常に苦しいシーズンになったと思います。
ーー今季は開幕から3連敗を喫したがチーム内ではどのような話を
選手や監督とは当たり前のレベルを上げて、欲を出さずに自分たちのやるべきことをやっていこうという話をしていました。
ーー今季初勝利となった早大2回戦を振り返って
前日も負けてチームの状態は悪かったんですけど自分たちのできることを行った結果、勝つことができたので自分たちの中では良かったゲームかと思います。
ーー早大3回戦では今季初ホームランが生まれたが
チームとして勝つことができなかったのでそこが1番悔しくてその印象がいちばん強いですけど、なかなか結果が出なかった中で伊藤樹(早大4年)から打てたことで個人としてはひとつなにかきっかけを掴めたかなと思います。
ーー伊藤選手に対して対策はあったか
コントロールが良くてゾーンで勝負してくる良いピッチャーなので、狙い球を絞るというよりかは積極的に振っていく中で対応していくという意識がはまって、結果に繋がったと思います。
ーー2連勝となった東大戦に向けて空いた1週間で行ったことは
早大2回戦でチームがひとつになった実感があったのであのゲームをもう1回やろうという話をしました。それと、自分達は2カード落としてたので東大が本気で勝ちを取りにくるから気を抜くことのないようにという話もしていました。
ーー水曜日までの長期戦となった慶大戦を振り返って
打撃の良いチームで勢いのあるチームだったので飲まれないようにという話をしてた中で、本塁打で勝ち越される場面とかを作られたんですけど、なんとか粘り強く戦えたと思います。
ーー試合前に木本(圭一、明大4年)選手と会話は
試合前に球場で会って軽く頑張ろうという話をしてました。(整列の際には顔が緩む場面も見られたが)中高一緒だったので整列の際にキャプテンとなって並んで対面するのは今まで味わったことのない感情で不思議な感覚でした。
ーー明大1回戦で優勝の可能性は消えてしまったが2回戦からはどのような思いで試合に臨んだか
監督からもリーグ戦は優勝がなくなっても、試合はまだあるという話もされてましたし、このままでは終われないという気持ちもあったので、もう一度新チームになってきてからやってきたことを出そうという気持ちで挑みました。
ーー今季のご自身の成績について
リーグ戦前に掲げた目標である3割3本10打点に届かなかったのは非常に悔しいです。特に4番を打ちながら打点が7というところが不甲斐ない成績だったと思います。
ーー要因は
自分的には4番の重圧というのは感じていませんでしたけど、どこかで自分が決めようという気持ちがあったのが中々いい結果に繋がらなかったのかと感じてます。
ーー4期連続のベストナインを逃してしまったが
タイトルについては自分がどうこうできる訳では無いので取りたかったという気持ちもありますけど、逃してしまったことに対しての思いはないです。それよりかは個人として立てた目標が達成できなかった方が悔しいです。
ーーチームの課題をあげるとするならば
投手陣は失点数や球数、四死球の数が一番の課題点かと思います。打者陣に関してはチャンスの場面での仕事というのが中々できなかったので勝負強さだったり、最低限の仕事っていうところにこだわって秋までに仕上げたいと思います。
ーー逆にチームとして良かった点はどこにあるか
前半はなかなか良い点がなかったんですけど、後半にかけて下級生が多くいた中でその下級生が投打ともにチームを引っ張ってくれたことだと思います。
ーー個人的に見つかった課題は
立教戦でのプレーや明治戦でのバックホームなど勝負所での守備のミスが出てしまったところ、後はチャンスの場面での仕事ができずに打点をなかなか稼ぐことができなかったことです。
ーー良かった点は
去年の秋結果を残すことができて警戒される中で、前半は結果を残すことができなかったんですけど、後半は調子を上げて3割に乗せることができたのは成長できたところだったと思います。
ーーシーズン後監督とはどのような話を
春リーグ戦を振り返って秋までにどういう練習をしていくかという話と、早稲田が優勝して優勝回数にまた差がついてしまったので、このままではダメだということを伝えてもらいました。
ーー今季対戦した中で苦手とした投手は
田和(廉、早大4年)です。自分があまりサイドスロー得意としてないのもあるんですけどシュートするストレートと外のスライダーっていうのに苦しめられた印象はあります。
ーー主将として今季戦ってみた感想は
自分ではそこまで感じてなかったと思ってたんですけど責任感だったり重圧を感じる場面があったのでそういった中でプレーできた喜びと難しさを感じました。
ーー主将として今季頼りになった選手は
下級生が多い中で学生コーチの平尾(総一郎、文4=海星)、鶴丸(紘、スポ4=都城東)の2人にはベンチ入りしている4年生として多くの場面で助けてもらったと思います。
ーー秋リーグに向けて今夏チームとして取り組んでいくことは
春リーグ戦の課題に向き合って投手は制球力、スタミナをつけてもらって、野手は勝負所でのプレーなど細かいところをつめていきたいと思います。(個人としては)ラストシーズンになるので悔いの残らないような準備していきたいと思います。
ーーファンの方へ
春のリーグ戦は応援ありがとうございました。もう一度春の結果と向き合って、またレベルアップした姿で秋に優勝できるよう頑張るので熱い声援よろしくお願いします。
(取材:田部凌誠)
松下歩叶(まつした・あゆと)
経営学部4年・2003年4月14日生まれ
神奈川県出身・桐蔭学園
181cm85kg・右投右打
今季成績:14試合 54打数 17安打 打率.315 2本塁打 7打点 2盗塁
硬式野球部の写真はスポーツ法政新聞会の公式インスタグラムにも掲載しております。ぜひご覧ください。
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松下歩叶(営4=桐蔭学園)主将 | |
野崎慎裕(営4=県岐阜商) | |
永野司(営4=倉敷商) | |
赤間梢吾(キャ4=法政二) | |
小森勇凛(キャ2=土浦日大) | |
槙野遥斗(営1=須磨翔風) | |
山床志郎(文2=高鍋) | |
中西祐樹(法3=木更津総合) | |
土肥憲将(キャ3=鳴門) | |
今泉秀悟(キャ2=石見智翠館) | |
只石貫太(営1=広陵) | |
井上和輝(営1=駿台甲府) | |
中村騎士(営2=東邦) | |
熊谷陸(人2=花巻東) | |
小川大地(営2=大阪桐蔭) | |
浜岡陸(法4=花咲徳栄) | |
藤森康淳(営3=天理) | |
片山悠真(文3=八王子学園八王子) | |
境亮陽(営1=大阪桐蔭) |