東京夏季フィギュア2026
2026年8月22日(土)~23日(日)
東京辰巳アイスアリーナ
大会2日目、シニア男子のショートプログラム(SP)、シニア女子のフリースケーティング(FS)が行われ、法大からは4名が出場予定だったが、加藤海里が棄権し、3名が出場した。シニア男子の大久保政宗(人3=長野日大)は、後半のジャンプで転倒するも、随所に手応えを感じさせる演技を披露。しかし、得点を伸ばせずSP9位となり、FS進出を逃した。シニア女子の北條楓(文4=鹿沼東)は、ジャンプに課題を残した一方、持ち味の表現力で観客を魅了。髙橋舞(デザ4=横浜創英)は、ほぼミスのない演技でSP4位から順位を上げ、見事表彰台をつかんだ。
試合結果
| クラス |
選手名(学部・学年・出身高校) |
SP順位・得点 |
FS順位・得点 |
総合成績・得点 |
| シニア女子 |
髙橋舞(デザ工4=横浜創英) |
4位・54.22 |
3位・103.39 |
3位・157.61 |
| 〃 |
北條楓(文4=鹿沼東) |
14位・43.16 |
15位・ 76.14 |
14位・119.30 |
| シニア男子 |
大久保政宗(人3=長野日大) |
9位・55.74 |
― |
― |

表彰式の髙橋
戦評
シニア男子として、法大から唯一出場した大久保。前半から「感覚が良かった」と最初のアクセルジャンプを決めて勢いに乗ると、次の3回転ジャンプも成功。さらに合宿で得たステップ、スピン力を発揮し順調に滑った。後半のジャンプで転倒があったものの、55.74点で9位。惜しくもFS進出とならなかったが、「練習が積めている」と前を向いた。
演技前にはリンク上に大きな虫が2匹現れる思わぬアクシデントもあった北條。冒頭のアクセルで回転が抜けると、その後のコンビネーションジャンプでも減点を受け、ジャンプで得点を伸ばせず76.14点にとどまった。一方で、スピード感あふれるスケーティングで「ムーラン・ルージュ」の世界観を表現。演技後は悔しさをにじませながらも、「リンクを広く使ってスピードは出せた」と前を向いた。ラストシーズンに選んだ思い入れのあるプログラムをさらに磨き、課題の修正を急ぐ。

SP4位から表彰台を狙い、フリーに臨んだ髙橋。冒頭の3Lo+2T+2Loを着氷すると、その後もジャンプを次々と成功させ、大きなミスなく演技をまとめた。後半は「愛の夢」の旋律に乗せ、可憐で伸びやかなスケーティングを披露。103.39点をマークし、総合157.61点で3位に入り表彰台をつかんだ。演技後は笑顔があふれ、リンクサイドでは伊藤順子コーチと抱擁。ラストシーズンに懸ける思いを胸に、確かな手応えを得た髙橋。「次に繋がるいい試合になった」と全日本出場に向けたさらなる戦いを見据えた。

インタビュー
大久保政宗(人3=長野日大)
ーー演技を振り返って
内容はあんまりいいものとは言えませんでしたが、集中して3分弱滑り切れたなという感じです。手応えはありました。
ーージャンプの感触は
今日は割と感覚が良かったので、感覚良かったからこそちょっとナーバスになりすぎたなという部分がありました。
ーーサマートロフィーは棄権。今大会でシーズンが本格的に始まったが手応えは
練習も結構いい練習が積めてきている状態なので、シーズン本番に向けてこのまま練習を積み重ねたら良くなって、結果として残せるんじゃないかなという感じです。
ーー野辺山合宿で得たことは
ジャンプとかではなくて、プログラムの全体の構成とかステップ、スピンを重点的に見ていただいたので、今大会とかで実践できるものが得られたかなという感じです。
ーー今季の目標は
引退まで二年なので、そろそろちゃんと全日本に出場することが目標です。
ーーファンの皆様へ
ファンの皆さんいつも応援ありがとうございます。今シーズンも頑張ります。

北條楓(文4=鹿沼東)
ーーフリーの演技を振り返って
ジャンプが3本抜けてしまったので、そこが1番悔しいところです。ですが、滑ってる感じ的には精一杯リンクを広く使って、スピードとかは出せたと思うので、そこは活かして今度はジャンプを頑張ろうと思います。
ーー演技前のアクシデントの詳細について
演技前に滑っていた時に、大きい虫が2匹いて、先生に虫って言って助けを求めました(笑)少しびっくりしてしまいましたね。何年もスケートをやってきて、虫がリンクにいたのは初めてのことだったので、虫のせいとは思っていないですが少し動揺してしまいました。
ーー昨日から修正して意識したことは
昨日の演技の後、リザルトが出て、回転不足とスピンのレベルの取りこぼしがたくさんありました。ジャンプは仕方ないにしても、スピンはすぐに修正できるので回転はいつもより意識して多めに回りました。
ーーフリーのプログラムに込めた想いは
このプログラムは、ジュニア時代に3年間使っていた曲でした。シニアになってから1年ごとに曲を変えて色々な曲を使ってきたのですが、ラストシーズンはこの曲で頑張りたいなと思って選びました。この曲は自分のスケートが1番活かせる曲だなと思っているので、見ている人に「もっとこの子見たいな」と思ってもらえるようなプログラムをあと半年で作り上げて完成できたらなと思っています。
ーー次の大会に向けて意気込みを
来週NGC杯があるので、今大会ではフリーでなにも飛べなくて、ショートではジャンプこそ降りれたものの回転やスピンのレベルなど課題点がたくさん見つかったので、最大限修正して、フリーのジャンプもしっかりと締めて上の選手たちと戦っていけるような演技をできるように1週間で仕上げていきたいと思います。
髙橋舞(デザ4=横浜創英)
ーー演技後には笑顔を見られましたが、フリーを振り返って
全体を通して大きなミスなく終わることができたのはすごく自分の中で自信に繋がったし、今までの練習の成果が出せたのかなっていう気持ちから笑顔になってしまいました。
ーー表彰台は確定しましたが率直なお気持ちを
今まで東京夏季大会の試合では、あまりいい演技をできたことがなくて、調整不足でシーズンに対するスタートが切れてないみたいな状態で試合に臨むことが多かったです。ですが、今シーズンはラストシーズンということもあって、夏の段階からものすごくギアを上げて練習をしたので、それが報われたといいますか、次に繋がるいい試合になったと思います。
ーー昨日の演技も踏まえて意識したことは
この試合は結果が次につながるかと言われるとそういうわけではなくて、この試合で終わりなので、自分に逃げずに挑戦する姿勢を忘れないように意識しました。昨日のファーストジャンプも耐える形になってしまったのですが、今日も簡単なジャンプにするのではなく自分の今できることを最大限を出せるように、逃げずに頑張ろうという気持ちで頑張りました。
ーー今季、好調が続いているが要因は
これといった要因はないのですが、自信を持って練習できるようになったのが大きいと思います。ラストシーズンというのもあって、少しでもジャンプに対して怖いなどという気持ちは一切忘れて、捨て身というか、最後だから出し切ってやろうという気持ちが結果に繋がっているのかなと思います。
ーー次戦への意気込み
次の大会からは、本格的に全日本に向けた道になると思うので、気を抜かず1ヶ月半ぐらいを死ぬ気で頑張りたいと思います。

4年生コンビの北條と髙橋