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【テニス】平成27年度全日本学生テニス選手権大会 4日目 男子シングルス3回戦、男子ダブルス2回戦レポート

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【テニス】平成27年度全日本学生テニス選手権大会 4日目 男子シングルス3回戦、男子ダブルス2回戦レポート

平成27年度全日本学生テニス選手権大会
2015年8月18日(火)
岐阜メモリアルセンター

大会4日目の今日、単複ともにベスト16を決める試合が行われた。法大からはシングルス6名とダブルス3組が出場。第2シードである大友優馬(スポ4)が慶大の大物ルーキーに手痛い敗戦を喫するなど、辛い結果となったが、シングルスは2名、ダブルスは1組が勝利を手にした。

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新進戦の雪辱を果たした村上

 

試合結果

男子シングルス3回戦

勝敗 選手名 スコア 対戦相手
杉本椋亮(社4)  6-2,6-4  塚越雄人(経3)*
 長田和典(スポ3) 6-4,5-7,0-6  田中亮寛(亜大) 
 小村拓也(法大) 6-3,4-6,6(3)-7  西脇一樹(明大) 
 ○ 村上彰啓(経3) 6-2,7-5 木島駿(早大)
 ● 大友優馬(スポ4) 6-4,2-6,5-7 逸崎凱人(慶大)

*同校対決

男子ダブルス2回戦

勝敗 選手名 スコア 対戦相手
 中島佑介(スポ4)・塚越雄人 6-3,5-7,5-10  金沢康斗・杉岡晋也(愛学大)
 小林理久(スポ4)・長田和典 5-7,3-6  坂井勇仁・小堀良太(早大) 
 大友優馬・杉本椋亮 6-3,2-6,10-4  小坂絢太・杉浦勝貴(中大) 

※ファイナルセットはスーパータイブレーク制

 

戦評

 男子シングルス3回戦、杉本椋亮(社4)と塚越雄人(経3)の同校対決。第1ゲームから、いきなり杉本がブレイクする。「最初は少しやり辛かった」と塚越が語ったように、ファーストセットは終始杉本のペースで試合が進む。序盤からツーブレイクアップで、そこから互いにキープし合い、杉本がセットをものにした。セカンドセットは、第3ゲームで杉本がブレイクし、塚越はブレイクバックしたいところだったが、ミスのない杉本を攻めあぐねる。チャンスをつかめないまま、ゲームキープの展開が続き、最後は塚越の放ったボールがエンドラインの外へ。同校対決は、先輩である杉本が制した。
 小村拓也(経4)は、西脇一樹(明大)と対戦。はじめから、前後左右コートを目いっぱい使い、テクニカルなラリーが繰り広げられた。ファーストセットは序盤にブレイク、さらに最終ゲームもブレイクで6-3でものにする。セカンドセット、今度は序盤第3ゲームでブレイクされ、そのままゲームキープされてしまう。落とせないファイナルセット、またもや序盤でブレイクを許してしまう。しかし小村も冷静にプレーを重ね、第8ゲームに絶妙なショットでブレイクポイントを決めると、不安のあるブレイク後のキープに成功。11ゲーム目でまたもやブレイクされるが、続いてブレイクバックし、勝負はタイブレークへ。セカンドセットの途中からファーストサービスがなかなか入らなくなっていた小村は、タイブレーク出だしでダブルフォルト。しかし、焦りもなく続く2得点をミニブレイクする。だが、再びサーブがなかなか入らない。そこからは、ドロップショットやハイボレーなどで立て続けに得点を奪われ、惜しくも敗戦を喫した。
 小村同様、長田和典(スポ3)はファーストセットを制したものの、セカンドセット序盤でブレイクされ、追う展開に。第6ゲームでブレイクし追いつくが、すぐさまブレイクバックされ、リードを奪えない。セカンドセットをそのまま5-7で落とすと、ファイナルセットは足が動かず、0-6で完敗した。
 第2シードの大友は、春関でも対戦した逸崎凱人(慶大)とのマッチアップ。一番注目の大型ルーキーだ。ファーストセットは、大友のいつもの流れでワンブレイクアップの試合展開。6-4でセットを先取する。しかしセカンドセット、第3ゲームでのブレイクポイントを逃すと、第4ゲームで逆にブレイクされてしまい、そこからミスも少なく要所で攻めてくる相手に苦戦する。第8ゲームでもブレイクされてしまい、勝負はファイナルセットへ。序盤ワンブレイクずつでイーブンになったものの、流れは若干劣勢。それでも辛くもサービスゲームはキープし続けるが、5-6で迎えた第12ゲーム。なんとかキープしてタイブレークに持ち込みたいところだったが、逸崎のリターンやミスのないストロークに翻弄され、万事休す。法大のエースが、慶大ルーキーに3回戦で下剋上される形となった。
 村上彰啓(経3)は、2月の新進戦で悔しい敗戦を喫した木島駿(早大)にリベンジマッチとなった。立ち上がりの悪かった相手に冷静に打ち込み、粘る相手を引き離してファーストセットを6-2で先取。セカンドセットも第1ゲームからブレイクし、一気に試合を決めるかに思われた。しかし、土壇場に強い木島選手の猛追で、第8ゲーム、度重なるデュースの末にブレイクを許し、4-4の同点に追いつかれてしまう。その後きっちりキープされて逆転、一転して追う立場に。だが、冷静さを欠かなかった村上が、疲れも見えていた相手の隙をきっちり突き、第11ゲームで再逆転。ミスせず、つなぎにつないだ村上が、新進戦の雪辱を果たし、4回戦進出を決めた。

 ダブルスは、まず中島佑介(スポ4)・塚越ペアが試合へ。ファーストセットは序盤からリードを奪い、調子の上がらない中島を塚越がフォローしつつゲームを連取。第9ゲームは、不調の中で中島が好ラリーを見せ、6-3でセットを奪った。しかし打って変わってセカンドセットは、1ゲーム目塚越のサービスゲームを落としてしまい、ほころびが見え始める。それでもなんとか相手のミスを誘いながら、得点を重ねていき第8ゲームでブレイクバックに成功するが、再び中島のサービスゲームを奪われてしまい、続く第12ゲームをサービスエースで締められる嫌な展開で、スーパータイブレークへもつれ込む。ファイナルセットは、出だしからミスが重なり3連続失点。その後もボールが無情にコート外へ落ち、点差が広がっていく。1-7から、ポーチで点を返していくが流れを呼び寄せられず、5-10でファイナルセットを落とした。
 大友・杉本ペアは両者この日2戦目であったが、快調に飛ばしていく。ラブゲームで取る場面もあり、技術と気迫で相手を寄せ付けない。ファーストセットを6-3で取ると、続くセカンドセットは一気に失速。第4ゲーム、杉本のサービスゲームでデュースの末にブレイクされ、なかなか流れを呼び戻せない。セカンドセットはさらにワンブレイクされ、勝負はスーパータイブレークへ。気持ちの面で押していく大友・杉本組は、独特の緊張感の中、着実に得点を重ねていく。集中を切らさなかった法大ペアが、スーパータイブレークを制し、3回戦進出を決めた。
 最後の小林理久(スポ4)・長田ペアは、ファーストセット序盤でブレイクするも、相手の強烈なウィナーやリターンに押され、徐々に追い詰められていく。第8ゲームでブレイクバックされ、12ゲーム目でもブレイクを許してしまい、5-7でこのセットを落とす。セカンドセットは完全に相手に先行されてしまい、第6ゲーム、小林のサービスゲームを落とし1-5と万事休す。しかし、ここから2人のボレーが冴え、2ゲームを奪取する。だが最後はラブゲームで締められ、このペアで臨んだ3度目の最後のインカレを2回戦敗退という結果で終えることとなった。

 明日はベスト8を懸け、杉本は第8シードの谷本真人(慶大)と村上は第3シードの栗林聡真(早大)と対戦する。ダブルスも8強の座を懸け、試合に臨むこととなる。いよいよインカレも佳境だ。自らの目標をめざし、明日の試合で勝ちぬいてくれることを期待したい。(須藤未来)

選手コメント

 村上彰啓

―今日の試合を振り返って
新進で1回負けた相手だったので、苦手意識というか、ちょっといやだなという気持ちはありました。試合前とかもすごく緊張していたんですけど、向こうの立ち上がりの悪さをついていけたのと、セカンドで追いつかれたんですけどそこから冷静になれて上手く対応できたのが良かったです。

―新進の雪辱戦となりましたが、対戦してみた感触は
相手のテニスは、新進の時とあまり変わらなかったです。いつも通りの感じでした。ただ新進の時は、僕がフォア打てなかったりとか対応できなかったりして。今日は、向こうがワンセット取られたあとにテニスを変えてきて、こっちもそれに対応して変えてというのができたので、新進で負けた時の反省が生かせたといいますか、相手が対応してきたときに自分がまた別のプレーができたというので、自分のテニスが良くなっているなというのを試合を通じて感じられました。

―木島選手も粘りのある選手で、セカンドセットかなり詰めてきましたが焦りなどはありましたか
新しいガットが2ゲームくらいで角切れしてしまって、ゆるいガットを使ってだんだんコントロールが利かなくなって焦ってきてました。4-5で逆転されてから新しいガットがきて、それを使ってから少し冷静になれたというか。相手もしつこかったんですけど、変なところでドロップとか打っていたので、相手も疲れているのかなと感じて、そこで冷静になれて良かったです。

―以前より決めきるパターンが増えたように思いますが
フォアが、今日は途中あまり良くなかったんですけど、甘い球がきたらしっかり叩くようにはしてます。春関や新進の時とかは、バックが打てなかったので、バックのスライスとかでゆっくりな展開にしたときに相手に主導権を握られていたので、それをずっと練習してきて自分から展開するようにというのをやっていたので、それで相手がずっと攻めっぱなしというのもなくなって、相手に主導権を握られずに自分の主導権を握ることができたと思います。

―次戦の栗林選手との対戦は一つの山場になると思いますが、今大会の目標としては
監督とかにベスト4というのは言われています。いずれにしろ上に行くとなったら、いつかは勝たないといけない相手なので、頑張ります。

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明日、山場の試合を迎える

 小村拓也

―今日の試合をふりかえって、第1セットは6-3でしたが
相手が最初固かったので、普通にやってるだけでポイントが取れていました。2セットめは、ちょっとした1ポイントで流れが変わったのでそこで上手く取りきれませんでした。

―タイブレークでも流れを相手にもっていかれたという印象でしたが
サーブが入らなかったというのもあるが、それ以前に取りきれるところを取れていなかったです。

―敗因は
もう少し4年生の意地をもっと見せることができたのではというのがあってそういうのがやっぱり大事なポイントで、少し冷静にやり過ぎてしまったところがあったので、もっと全面に出したかったなと思っています。

―焦りというのはあったのでしょうか
あまり焦りはなかったです。

―さきほどファーストサーブが入らなかったということをおっしゃっていましたが
そうですね。タイブレークでたぶん一本しか入ってないですね。ちょっと守りにいったというか、ポイントがやっぱりほしいだけにファーストから振りきっていなかったかなと。そこでセカンドサーブになってプレッシャーがかかるとさらに振りきれなくなってしまって、もっとファーストから振りきれば良かったと思います。

―相手のどんなプレーに苦しめられましたか
高いボールからストレートに速い球というのが相手選手良かったので、それには結構苦しみました。

―ライン際で攻め合う長いラリーもあったが、そういった部分でも苦しめられましたか
そうですね。数センチ、数ミリずれるだけで本当に変わってくるので、そういった戦いでなかなか厳しいところがありました。

―インカレに向けて特に練習してきたことはありましたか
暑い中でどれだけ走りきれるか、体力勝負になってくると思っていたので、走って走って打ってという練習をずっとしていました。

―大学最後のインカレが終わりましたが
あんまり4年間でインカレはそんなに勝っていないので。それはもう仕方のないことで、まだリーグがあるので、この悔しさをリーグでぶつけて頑張りたいです。

DSC07268 R高レベルなラリーを展開したが、勝利をつかめず

 中島佑介・塚越雄人ペア

―今日の試合を振り返って
中島:塚越にちょっと申し訳ないことしたなと思います。
塚越:ぼくはもうちょっと違う作戦を考えられればよかったなと思います。

―ファーストセットは良かったですが、どのあたりから崩れてしまったのでしょうか
中島:崩れる予兆は結構あったんですが、僕がサービスゲーム取れないので、正直どれだけリードしていても不安でした。ちょっとやばいなと思いながらやっていて、サーブがダメだったので気持ちの面で余裕がなかったです。
塚越:中島さんが余裕なさそうなのはわかっていたので、自分のサービスゲームは絶対にとらないといけないなと思っていたんですけど、そこを第2セットのファーストゲームで落としてしまったのがすごくもったいなかったなと思います。

―塚越選手は今日のシングルスの試合の方はいかがでしたか
塚越:最初はやりづらかったです。でもセカンドセットは普段通りにできたんですけど、やっぱり杉本さんの方が強かったので。練習だったらいけそうかな、と思ったんですけど、本番になったらミスしないでしっかりきていたので、そこでちょっとぼくが焦ってしまいました。

―リーグ戦に向けて
中島:サーブがこういう状況なんですけど、やれることをやってチームのために貢献します。
塚越:今回悔しかったので、リーグ出られたら全勝します!

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スーパータイブレークで敗戦、中島(奥)・塚越ペア

 

小林理久・長田和典ペア

―今日の試合をふりかえっていかがでしたか
小林:今日はダブルスの初戦ということで向かっていく気持ちでやったのですが、流れを掴みきれませんでした。
長田:シングルスの後で疲れがたまってて、サービスが打てなかったのが1セットめ取られた大きな要因でした。春関のときもシングルス負けた後ダブルスで良い動きができなかったのですが、春関のときよりはまだダブルスの動きはできたのでそこはプラスの部分だったと思います。

―ファーストセットは序盤良い流れかなと感じたが、どの辺りで変わってしまったのでしょうか
小林:自分たちがブレイクしてブレイクされてしまってからですかね。

―相手のプレーで苦しめられたプレーは何かありましたか
小林:左利きの選手のサービスに苦しめられました。
長田:思いきりの良いストロークですね。

―敗因は
小林:ファースト中盤からサービスゲームが不安定になって、そこで流れを相手に渡したままそれをもう一度こっちに戻せなかったことですね。
長田:最後の方は元気が出て良かったのですが、2セットの中盤が少し声が出なかったのが反省すべき点だと思います。

―このダブルスの試合に向けてのコンディションはいかがでしたか
小林:本戦の2回戦からということで、最初から本腰を入れてやろうかなと思っていたので、コンディションとしてはそんなに悪くはなかったです。
長田:シングルスで足をつってしまって、できるだけ回復させて調子は良くなかったがダブルスも最後まで戦えたので、これからもっと自分の体調を管理したいと思います。

―ダブルスではまだ痛みがあったのでしょうか
長田:痛みはなかったんですけど、力が出なかったです。

―お二人のペアでは今年で三度めのインカレとなりましたがふりかえっていかがでしたか
小林:インカレは全部長田と組んでることになるので感慨深いです。
長田:一年生の最初からずっと小林さんで、僕はまだ来年あるのでこの結果を超えられるように来年頑張りたいです。

―この試合を踏まえて、リーグに向けて調整しなければならない点は何か見つかりましたか
小林:流れが悪くなったときに、自分たちがしっかり気持ちを立て直すためにプレーや二人で話し合うことをもっとしていかなければならないと思います。
長田:リーグ戦はダブルスをあまり体力のことは考えずに全力でいけるので、リーグ戦では途中で声が出ないことがないようにしていきたいです。

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3度目のインカレ、小林(左)・長田ペア

フォトギャラリー

  • DSC07500 R新進戦での雪辱を果たした村上
  • DSC07333 R長田はセカンドで取り切れずに敗戦
  • DSC07382 R大友はまさかの3回戦敗退
  • DSC07396 R塚越は同校の先輩、杉本に敗れた
  • DSC07432 R4回戦に駒を進めた杉本
  • DSC07595 R接戦の末、敗れた小村
  • DSC07716 Rダブルスで唯一勝ち上がった大友(奥)・杉本組
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