【アメフト】春季オープン戦 対東大 ディフェンス陣の奮闘で完封 岩田オレンジ初勝利!
2019年度春季オープン戦
2019年5月26日(日)
法大川崎総合グラウンド
今季3戦目に迎え撃ったのは今年から1部リーグTOP8へ昇格する東大。ディフェンス陣はロスタックルやインターセプトなどで終始相手の攻撃の芽を摘み、無失点に抑える。一方、オフェンスは4つのTDを獲得したものの、ファンブルやキャッチミスがあり課題も垣間見えた。次戦は強豪・日大とのゲーム。隙のない攻守で“関東ライバル対決”を制したい。
試合結果
トータル試合結果
33 | 0 | 1Q | 0 | 0 |
||||
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7 | 2Q | 0 | ||||||
14 | 3Q | 0 | ||||||
法政大学 | 12 | 4Q | 0 | 東京大学 |
Q | 時間 | ポジション | 選手 | 得点方法 | TFP |
---|---|---|---|---|---|
2 | 1:17 | RB | 岩田和樹(営4) | TD | ○ |
3 | 2:57 | RB | 阿部快斗(法3) | TD | ○ |
3 | 6:05 | RB | 阿部 | TD | ○ |
4 | 1:51 | WR | 神優成(人3) | TD | ○ |
4 | 4:50 | ー | ー | セーフティー | - |
4 | 6:04 | K | 小泉宏樹(法4) | FG | ー |
戦評
5月ながら記録的な暑さで試合時間を1時間繰り下げたこの春季オープン戦。今年からTOP8の仲間入りを果たした東大相手に常勝軍団としてのプライドを見せつけた。
東大リターンで始まった1Q。すぐに法大が攻撃権を奪いゴールラインの近くまで進撃する。しかしTDまであと一つ足りず4thダウンへ。FGを狙いキックを選択するも失敗となり先制点が奪えなかった。そのまま両チーム得点が奪えない状況が続く。
迎えた2Q。ついに試合が動く。QB平井将貴からWR神優成(人3)へのロングパス成功やRB阿部快斗(法3)の軽快なランプレーで大幅にゲイン。最後は主将のRB岩田和樹(営4)の果敢な中央へのランで東大ディフェンスを突破しTD。法大が先制点を挙げた。
TDを決めたRB阿部㊧と喜ぶWR神
さらに得点差を広げたい3Qは早々に追加点を挙げる。反則により10yds罰退するも、QB平井からWR糸川創平(キャ3)へのロングパス成功で1stダウン更新。そのまま再びロングパスなどで陣地を広げ、最後はRB阿部のロングランでTD。その後、DB吉井勇輔(現3)のインターセプトで攻撃権をすぐに奪い返す。パスミスなども目立ったが、最後はRB阿部がまた中央に押し込みTD。OL陣との連携が光り、このクオーターで2つのTDを獲得した。
最終クオーターの4Qも法大は攻撃を緩めない。早々にQB平井からWR神への25ydsTDパスが成功し追加点を得る。また、法大ディフェンス陣の圧力から東大にミスを誘いセーフティでさらに追加点を挙げた。そしてクオーター中盤にはFGでダメ押しの得点を追加し、東大に圧倒的な攻撃力を見せつけた。そのまま東大に得点を許すことなく33-0の大量リードで完封勝利となった。
この試合では3つのインターセプトや数々のロスタックルなど、攻撃権の奪取に貢献したディフェンス陣の活躍が光る。法大ディフェンス陣が掲げる『アグレッシブ』が機能し、攻撃への勢いを作ったのだろう。一方、勝利したもののオフェンスでは、要所でのファンブルなどで得点につなげられないという課題も見つかる。この課題を克服しどのようなチームに成長するのか、今後のORANGEに期待がかかる。(須藤大樹)
選手コメント
山岸 達矢(社3)
ー今日の試合を振り返って
ディフェンスとしては今シーズン初めて無失点で抑えられて良かったと思うんですけど、オフェンスがファンブルとかも続いてもっと点も取れたところで取りきれなかったのがチームとしての課題だと思います。
ー相手は今年からTOP8に入る東大ですが、印象などは
秋に東大さんとTOP8で戦うということで、秋に良いイメージで戦えるように今日はしっかりと圧倒していこうという気持ちがありました。
ー山岸選手自身は果敢なタックルが目立ちましたが
良いイメージを持つためにも、今年ディフェンスは春に『アグレッシブル』と掲げているのでまずは自分がアグレッシブルにプレーをしていって良い結果を残そうという気持ちが結果につながったと思います。
ー今日は完封勝利でしたが、ディフェンス陣の出来栄えとしては
LBもDBもインターセプトしてくれてボールも取れましたし、最後の方に若手の選手を出してもそこでまたボール持ってきてくれたりと結構、ボールをオフェンスに回すという面では良かったと思います。
ーインターセプトが3つありました
DLがあんまりラッシュをかけられてなかったので、その中でインターセプトをしてもらったのはすごいうれしくて、今後もっとセカンダリーのためにもDLがラッシュをかけてインターセプトしやすい状況を作りたいと思います。
ーその中で1年生の中川元太選手(文1)がインターセプトを決めました
駒沢戦で個人的に良い結果を出して、その自信とかが今回の試合につながったと思うので、もっともっと若手らしくアグレッシブに頑張ってもらって今後の活躍に期待したいと思います。
ーディフェンス陣の課題などは
僕自身が感じた課題としては、プレーの中でもっとコミュニケーションをとって良いと思いますし、その少し出されてしまった時に誰かというか全員が声を出してもう一回指揮を高められるようなディフェンスを作っていきたいです。
ーつぎは日大戦ですが調整などは
特別な調整というか、日大に対して圧倒するイメージを持ちながらしっかり日々の練習を重ねて日大戦に挑みたいと思います。
ー最後に意気込みを
ライバル対決ということで法政としてのプライドを持って、そしてまた個人的なプライドも持ってアグレッシブルなプレーを見せていきたいと思います。
阿部 快斗
―チームとして今日の試合を振り返って
“dominate”という目標をゲームテーマとしていて、支配するという意味で、東大さんを圧倒しようということをオフェンスでは意識していたんですけど、試合の内容を見てもファンブルとかキャッチミスがあって全く圧倒できてなくて、特にスキルでボールに対してちょっと甘かった部分があったかなと思います。
―東大の印象は
東大さんとは一昨年からずっと合宿や合同練習とかもたくさんしていて、すごく気持ちの入ったプレーがあるチームだと思います。
―3Qに2回TDを決めました
OLやレシーバーのブロックだったり、最後まで11人がプレーした結果生まれたTDだと思うので、オフェンス全員のおかげだと思います。
―阿部選手のRBとしての強みは
今年は特に考えて走るというのを意識していて、OLのブロックの生かし方とか広い視野でベストなコースで走ることを意識してやっています。
―リーグ戦に向けた今後の目標は
まだ春でファンダメンタルもフィジカルも成長できると思っていて、自分も選手としてまだまだなので、フィジカルとファンダメンタル、スピードや強さなどをもっと秋に向けてやっていきたいと思います。
フォトギャラリー
- 新体制始動後初の白星となった
- ランで押し込み先制TDをつかんだRB岩田
- RB阿部はこの日二度のTDを決めた
- パスキャッチで魅せたWR神
- WR小山昭瑛(キャ2)もTDを狙ったが、わずかに及ばず
- LB松永のインターセプトに沸くディフェンス
- インターセプトを決めたDB吉井
- 二度のロスタックルで相手オフェンスを圧倒したDL山岸