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【硬式野球】東京六大学野球2021秋季リーグ戦 第4週 早大2回戦 投手陣が無失点リレーも実らず、2試合連続で早大と引き分け

東京六大学野球2021秋季リーグ戦 第4週 早大2回戦
2021年10月13日(水)
神宮球場

開始時間が1時間遅れて14時からになるなど、昨日に続いて悪天候の中で行われた早大2回戦。法大は先発の山下輝(営4=木更津総合)が6回無失点とすると、続く3投手も無失点。磐石な投手リレーを見せる。しかし、打線が再三の好機を生かせず無得点。0ー0で終わり、2試合連続で早大と引き分けた。

 

6回無失点の好投を見せた山下輝

試合結果

トータル試合結果

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
法 大 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 0
早 大 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 6 1

(法大)山下輝、扇谷、古屋敷、篠木—村上
(早大)西垣—岩本
[本塁打] なし

 

打撃成績

打順 位置 選手 打率 1 2 3 4 5 6 7 8 9
1 (9) 西村 4 0 0 .267 三振 遊ゴ 二ゴ 三ゴ
2 (7) 宮﨑 2 0 0 .250 三振 四球 死球 中飛
3 (8) 岡田悠 4 0 0 .063 中飛 遊ゴ 三振 一ゴ
4 (4) 齊藤大 3 2 0 .417 中飛 三安 右安 四球
5 (3) 野尻 4 0 0 .222 遊飛 三振 投ゴ 三飛
6 (6) 今泉 2 0 0 .182 三振 遊失
 H 諸橋 1 0 0 .200 三振
 6 海﨑 0 0 0 .000 四球
7 (5) 中原 2 0 0 .286 遊直 三振 四球
 R 木下 0 0 0  —  
 5 松田 1 0 0 .000 三振
8 (2) 村上 0 0 0 .300 四球 四球   投犠 投犠
9 (1) 山下輝 1 1 0 .333   投犠 左安
 H 小池 1 0 0 .000   三振
 1 扇谷 0 0 0  —    
 1 古屋敷 0 0 0  —    
 H 吉安 1 0 0 .000     遊ゴ
 1 篠木 0 0 0  —    
26 3 0 .213

 

投手成績

球数 打者 防御率
山下輝 6 100 25 5 4 3 0 1.38
扇谷 1 13 5 1 1 1 0 9.00
古屋敷 1 14 3 0 1 0 0 2.25
篠木 1 14 3 0 2 0 0 9.00
9 141 36 6 8 4 0 3.09

 

ベンチ入りメンバー

10 三浦銀二(キャ4=福岡大大濠) 42 吉安遼哉(法1=大阪桐蔭) 1 岡田悠希(人4=龍谷大平安)
15 石田旭昇(文3=東筑) 2 中原輝也(人4=尽誠学園) 3 小池智也(営4=八戸学院光星)
18 古屋敷匠眞(営4=八戸工大一) 4 齊藤大輝(人3=横浜) 7 諸橋駿(法4=中京大中京)
19 扇谷莉(営3=東邦) 5 松田憲之朗(キャ3=龍谷大平安) 8 宮﨑秀太(営3=天理)
21 山下輝(営4=木更津総合) 6 海﨑雄太(文3=埼玉栄) 25 野尻幸輝(営3=木更津総合)
26 篠木健太郎(営1=木更津総合) 24 高原侑希(法2=福井工大福井) 33 西村友哉(法1=中京大中京)
47 武冨陸(営2=日大藤沢) 35 今泉颯太(法2=中京大中京) 38 木下将吾(文3=静岡)
20 是澤涼輔(現3=健大高崎) 36 高田桐利(営3=広陵)
27 村上喬一朗(法3=東福岡) 39 肥後幸太(法3=法政二)

戦評

今季初白星を手に入れるべく、先発のマウンドに上がったのは東京ヤクルトからドラフト1位指名を受けた山下輝(営4=木更津総合)。

山下輝は初回を3人で抑える上々の立ち上がり。その後もテンポよく打者を打ち取り、好投を続けた。そんな中、4回にピンチが訪れる。先頭の中川卓也に左中間を破る二塁打を打たれ、無死二塁。続く蛭間拓哉の二ゴロの間に三塁へと進塁されて1死三塁となった。しかし、山下輝は動じなかった。岩本久重の三ゴロで飛び出した三塁走者を挟殺でアウトとすると、丸山壮史からは空振り三振を奪い、ピンチを切り抜けた。

山下輝を援護したい打線は直後の5回表、2死から8番・村上喬一朗(法3=東福岡)が四球を選ぶと、9番・山下輝が左前打を放ち得点機を演出。打順は1番に返り、西村友哉(法1=中京大中京)が打席に入るが二ゴロ。得点を奪うことができなかった。

山下輝は5回に1死一、二塁、6回には2死満塁とピンチを背負うも、「0で抑えることだけを考えていました」。粘り強い投球で相手に点を与えない。6回を被安打5、4奪三振と力投を見せた。


山下輝は要所を締める投球で6回無失点

得点を奪いたい打線だったが、東北楽天からドラフト6位指名を受けた早大先発・西垣雅矢の前にあと1本が出ない攻撃が続く。6回には1死一、二塁から野尻幸輝(営3=木更津総合)が投ゴロ、代打の諸橋駿(法4=中京大中京)が空振り三振に倒れ無得点。7回は1死三塁の好機を作るも代打・小池智也(営4=八戸学院光星)は空振り三振、西村も三ゴロに打ち取られた。


ここまで全試合で安打を放っていた西村だったが今日は無安打に終わった

7回から継投に入った法大。2番手として扇谷莉(営3=東邦)がマウンドに上がった。扇谷は1死から安打と四球などで2死二、三塁とピンチを迎える。しかし続く蛭間を左飛に打ち取り、ピンチを脱出した。

8回に登板した古屋敷匠眞(営4=八戸工大一)は早大打線を三者凡退に抑え、打線の援護を待った。しかし、法大打線は最後まで西垣から得点を奪うことができず、無得点。

最終回のマウンドに上がったのは、篠木健太郎(営1=木更津総合)。1点も与えることのできない場面だったが「0で抑えることと楽しむことを考えてマウンドに上がりました」と、最速152㌔の直球で早大打線を3者凡退に封じ込め、0ー0で試合終了。早大との2連戦は2試合とも無得点での引き分けとなった。


9回裏に登板した篠木は最速152㌔を計測

いまだ勝ち星を手に入れることができていない法大。19日からは慶大と試合に臨む。次戦こそ『橙志』を見せて勝利を掴む。

(記事:皆川真輝、写真:五嶋健)

クローズアップ:古屋敷匠眞

例年から遅れて幕を開けた秋季リーグ戦。万全とは言えないチーム状態での追い上げを余儀なくされた中で、古屋敷匠眞(営4=八戸工大一)は静かに闘志を燃やしていた。「集大成として優勝に貢献できるようなピッチングができれば」。三浦銀二(キャ4=福岡大大濠)、山下輝(営4=木更津総合)の両先発を支える存在としてラストシーズンに臨んでいた。

大学に入ってからの道のりは決して順風満帆なものではなかった。2年間リーグ戦登板はなく、3年春に待望の初登板を飾った。しかし夏にはイップスを経験。これからという時期に苦しめられ、もどかしい思いをしながらも着実に経験を積み1年間ここまで投手陣を支えてきた。

左のエース・山下輝が無失点でマウンドを降りて継投となった後、3番手として登板。相手に1点も許すことのできない試合展開の中、古屋敷は初球から空振りを奪いにいく強気な投球で打者を圧倒。先頭打者を捕邪飛に抑えると、続く打者を2球で二ゴロに打ち取った。勢いに乗ると最後は空振りの三振を奪い、攻撃陣に試合の決着を促した。

過密日程となった今季は、投手陣がフル稼働になることは避けられない。そんなチーム状況にある中、「次も抑えます」と古屋敷。試合後に力強くそう答える男の背中は頼もしい。様々な苦難を乗り越えて迎えたラストシーズン。古屋敷はその腕を振り続け、最後までただひたすらに駆け抜けていく。

(山中麻祐子)

選手インタビュー

三浦銀二 主将

ー今日の試合を振り返って
力が拮抗して、しまった良い試合でした。

ー5日間で4試合を戦いました。過密日程の中で、体力的な意味も含めて選手たちの体調はいかがでしょうか
疲れは溜まってる感じがありますが、野球ができることに幸せを感じてやっています。

ー今後、チームとしてつめていくことは
打撃力です。

ー次の試合に向けて意気込みをお願いします
しっかり勝って次に弾みをつけれるように頑張ります!

山下輝 投手

ー中2日かつドラフトを挟んだ後の登板となりました
チームがまだ勝てていなかったのでなんとか勝てるようにと臨みました。

ー終始緊迫した試合展開となりました
先に点はやらないということを意識しました。

ー5回の打席では今季初安打。あの打席を振り返って
反応で打てました。

ー5、6回と連続して大きなピンチを背負いました。どんなことを考えて投球しましたか
0で抑えるということだけ考えました。

ー冷たい雨の中となりましたが、今日の投球の点数をつけるとしたら何点ですか
50点ですね。

古屋敷匠眞 投手

ー今日の投球を振り返って
無失点でよかったです。

ー相手打線の中軸を3人で抑えました。マウンドで意識したことは
相手打線が中軸だったことすら知りませんでした。なにも意識はなかったです。

ー前回登板から修正したことは
大胆に行きました。

ー昨日を含め投手陣が早大打線を無失点に抑えました。投手陣の雰囲気はどうご覧になっていますか
三浦、山下のおかげで無失点です。(雰囲気は)悪くないと思います。

ー次回登板に向けて意気込みをお願いします
次も抑えます。

扇谷莉 投手

ー今日の試合を振り返って
昨日同様に熱い投手戦で山下さんも試合を作ってくださったので自分もつなぎたいと思っていました。

ー今日の調子はいかがでしたか
ヒットと四球でピンチは作りましたがストレートで押してなんとか抑えられたので良かったです。調子は悪くなかったので次につなげたいです。

ーピンチのときマウンドでは捕手の村上選手とどのような話をされましたか
とにかくストレートで押しきろうと話し合っていました。

ー次回の試合に向けて意気込みをお願いします
チームの勝利に貢献できるようなピッチングをしたいと思います。
次もチームの為に全力で腕を振りたいと思います。

篠木健太郎 投手

ー今日の試合を振り返って
先輩方が0点で抑えてつないできていただいたので、自分も続くことができて、良かったです。

ー同点で迎えた9回裏の登板。どんなことを考えてマウンドに上がりましたか
0で抑えることと楽しむことを考えてマウンドに上がりました。

ー152㌔を計測。ご自身の直球の最速は
神宮のスピードガンは152㌔で、トラックマンでは155㌔です。

ー前回登板から修正したことは
楽しむことを心がけました。

ーポジションは違いますが、西村選手、吉安選手がベンチ入り。同級生がベンチにいるというのは心強いですか
一緒にアップをしたりしているので、とても心強いです。

ー次の試合に向けて意気込みをお願いします
1年生らしくフレッシュにチームに貢献できるように頑張ります!

齊藤大輝 内野手

ー今日の試合を振り返って
1点が遠い試合展開でどうしても勝ち点が欲しかったです。

ー昨日の死球の影響は
影響は全然ありません!万全です。

ー2打席連続安打となりました
変化球が多彩な投手だったので、逆方向に打つ意識をしてました。

ー2打席目の安打の際にはヘッドスライディングもありました
気持ちがはいりました。

ーご自身の調子は
徐々に良くなってると思います。

ー横浜高時代の先輩、福永奨選手(オリックス3位)がドラフト会議で指名されましたが、なにか刺激を受けましたか
高校時代は同じ部屋で暮らしてたので、すごく尊敬していますし、自分も頑張らなきゃと刺激を受けました。

ー次戦に向けて一言お願いします
まず、1勝つかみます。

フォトギャラリー

試合の写真は、スポーツ法政新聞会の公式ツイッター、また公式インスタグラムに掲載いたします。

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