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【バスケ】第99回関東大学バスケ入替戦 対神奈川大 「全員バスケ」で挑んだ初戦

第99回関東大学バスケットボール1部2部入替戦
2023年11月8日(水)対神奈川大@アリーナ立川立飛

この入れ替え戦を勝ち抜くと4年ぶりの一部リーグ進出となる法大バスケ部。悲願の一部昇格に向けて、気持ちを一つにして挑んだが惜しくも及ばす、初戦は黒星スタートとなった。

試合結果

 70
法政大学
12 1Q 16    73
神奈川大学
23 2Q 13
12 3Q 21
23 4Q 23

法政大学スターティングメンバー

選手名 ポジション 出身校 得点 リバウンド アシスト
#3 今池翔大(文4) PG 法政第二 9 4 2
#7 本山遼樹(法2) PG 福大大濠 7 2 2
#8 石田泰三(法3) SF 北陸学院 2 0 0
#75 柳田大斗(営2) C 國學院大久我山 5 4 0
#74 長橋冬真(経済4) C 國學院大久我山 7 6 3

  法政大学ベンチ入り選手

選手名 ポジション 出身校 得点 リバウンド アシスト
#0杉信イフェアニ PG 洛南
#6杉澤ロメオ PF 東海大附属札幌 0 0 0
#10 坂本温人 PF 法政二高 8 7 0
#9黒木丈 SF 福大大濠 2 1 1
#11岡部雅大 SG 國學院久我山 0 3 1
#14佐藤正樹 SG 法政第二
#21藤平皓成 PF 正智深谷
#24安原明優 SG 八千代松蔭
#25 鍋田憲伸(法1) PG 福大大濠 20 5 3
#23 堤玲太 PF 九州学院 10 1 0

試合経過

日付 対戦相手 結果
11/8 神奈川大 70-73 LOSE…
2 11/9 神奈川大 58-67     LOSE…

戦評

外気が一気に冷え込む季節となった。しかし会場に足を踏み入れると、そのような寒さを吹き飛ばすかのような熱気を感じた。試合前のアップでは高さのある選手が次々にダンクを決めたり、全員で声を掛け合いながら体を温めていたり、通常のリーグ戦に増して気合は十分だ。そんな法大を迎え撃つのは、一部リーグ常連校の神奈川大。なんとしてでも一部の座を守りたい神大と、4年ぶりの一部昇格に燃える法大。今季最も熱い試合が幕をあける!

▲法政の大エース・今池。今シーズンの法政を順調に押し上げたのは、間違いなく彼の活躍があってのことだろう。

第1Q。試合は神大ボールでスタート。開始2分、相手の#21 阿部 千寛が絶妙なタイミングでゴール下のスペースに飛び込みバスケットカウント。一時的に神大の流れになるが、#7 本山遼樹(法2)が相手の激しいディフェンスにも冷静に対処し3Pを決める。その後は、#25 鍋田憲伸(法1)が華麗に相手の守りを崩しミドルシュートで勢いをつけるが、このQを12-16と4点ビハインドで終える。

第2Q。スタートのメンバーには#7 本山、#9 黒木丈(法4)、#25 鍋田の福大大濠トリオが集結。このQでは、法大の誇るインサイド陣が力を発揮する。開始早々、#74 長橋冬真(営4)が持ち前の長身を生かしてゴール下を制し得点。続いて#25 鍋田からの鋭いパスを受けた#9 黒木がゴール下で得点すると、またも#25 鍋田のパスから#23 堤玲太(文3)が合わせて得点する。そして、第2Q残り3分を切ったところで、#10 坂本温人(現2)が魅せる。まずは、#74 長橋からのパスを受けて自ら美しい孤を描く3Pを決める。これには本人も手応えを感じたのか、両腕を突き上げ感情を露わにしていた。その後はゴール下で陣取り、仲間からのパスを受けて、相手のファールを受けながらもバスケットカウント。一気にチームを勢いづけた。終了間際には#75 柳田大斗(営2)がリバウンドを押し込み、35-24と今試合初めてリードを奪い前半を終えた!

▲法政の猛攻に盛り上がりを見せる選手たち。チーム全員で戦う姿がこんなにも印象的なのは法大だけだ。

第3Qは、神大の持ち味である緩急のある攻防に苦戦を強いられる。第1Qでも活躍した#21 阿部のゴール下での得点や、#35 永沼 創汰朗の3Pによって、開始6分で39-38と一点差に詰め寄られてしまう。悪い流れの中で法大はタイムアウトを取り、再度作戦を練り直すと、たちまち#23 堤が仕掛ける。第3Q残り3分の間にゴール下で2度も得点し、神大に必死に喰らいつく。しかし、神大の#5 保坂 晃毅、#4 伊藤 ハリー大河の3Pもあり、47-50とわずかに3点をリードされ最終Qへ突入する。

わずかに3点、されど3点。入れ替え戦初戦を勝ち星で飾り、1部昇格へ王手をかけたい法大。運命の第4Qでチームを託されたのは、今季強烈なインパクトを残し続けている1年生の#25 鍋田だ。「コートに立てば学年は関係ない」と多くの選手が語るように、序盤から鍋田自らチームを引っ張っていく。開始2分でいきなり3Pを2本沈めると、その後も相手ディフェンスを置き去りにして、落ち着いて3Pやミドルシュートで得点を重ねていく姿が印象的だった。また、今の法大に欠かすことのできない存在であるエース・#3 今池翔大(文4)も、3Pラインの少し後ろの位置から大きな放物線を描くディープスリーを決めて、チームに大きく貢献した。しかし、神大の#30三浦 拓、#35永沼によるインサイドでの活躍や、要所で得点を重ねた神大に軍配が上がり、70-73。神大が追いすがる法政を振り切り、1部残留に王手をかけた。

最後の最後まで粘りを見せる法大だったが、あと一歩及ばなかった。だが、長らく一部リーグでしのぎを削る試合巧者の神大を相手に、互角に渡り合える底力があることをこの試合で証明してみせた。「今年は一味違ったチーム」と学生コーチが語るように、今季リーグ戦で6連勝を飾り、また昨シーズン一部リーグに所属していた青山学院大に対しても、一巡目、二巡目ともに勝利している。だからこそ、法大はここで終わるようなチームではないはずだ。今年度のチームスローガンは、復活を意味する「Revive」。悲願の一部復活へ、チームはさらに一丸となって次戦へ挑む!

(記事・髙瀬真帆)

▲試合時間残り17.5秒での場面。コートに出ている選手はもちろん、ベンチ、応援席をも一丸となって最後まで気持ちを切らさなかった。

写真提供=法政大学体育会男子バスケットボール部

※今試合の監督・選手インタビューはございません。

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