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【ラグビー】大学選手権 3回戦 対早大 6季ぶりに大学選手権出場を果たすも早大に完敗…

大学選手権 3回戦
対早大
2023年12月17日(日)
秩父宮ラグビー場

6季ぶりの大学選手権出場を果たした法大。3回戦となった早大戦では、攻守ともに圧倒され、敗戦となった。

 

観客に礼をする選手たち

試合結果

トータル試合結果

12
法大
0 前半 37 54
 早大
12 後半 17

 

ポイント詳細

0/2 5/3
0/1 G 3/1
0/0 PT 0/0
0/0 PG 2/0
0/0 DG 0/0
T:佐野、椎葉 G:石岡1

※前半/後半、得点者は法大のみ記載

法政大学メンバー

No. ポジション 選手氏名 学年 出身校
1 PR 四元涼太 4 鹿児島玉龍
2 HO 石川空悟 4 佐賀工業
3 PR 渡辺明志 3 佐賀工業
4 LO 細川幹太 2 國學院久我山
5 LO 竹部力 4 大分舞鶴
6 FL 山下武準 4 法政二
7 FL 宮下晃毅 2 報徳学園
8 NO.8 高城喜一 4 金光藤陰
9 SH 山脇一真 4 天理
10 SO 金侑悟 3 大阪朝鮮
11 WTB 椎葉脩嗣 4 日向
12 CTB 田中大誠 2 國學院栃木
13 CTB 中井駿 3 大分舞鶴
14 WTB 石岡玲英 4 御所実業
15 FB 北川拓来 2 昌平
16 Re 佐野祐太 3 目黒学院
17 Re 守安史成 1 桐蔭学園
18 Re 中野一樹 4 國學院栃木
19 Re 木村開 4 秋田中央
20 Re 板橋愛翔 4 日体大柏
21 Re 小山田裕悟 2 桐蔭学園
22 Re 炭竃柚斗 1 報徳学園
23 Re 寺前琉達 3 報徳学園

 

戦評

激闘となったリーグ戦を終え、6季ぶりに大学選手権出場を果たした法大。3回戦の相手は、大学選手権で最多となる16度の優勝を誇り、大学ラグビー界をけん引し続けてきた名門・早大。今季も主将・伊藤大祐や佐藤健次、矢崎由高など世代トップクラスの実力を持つ選手が揃う。名門相手にどんな戦いを見せてくれるのか。7000人の観客が秩父宮ラグビー場に押し寄せた。

試合序盤から早大のペースで試合が進んだ。自陣5メートルライン付近右での相手ボールラインアウトからモールで押し込まれ、8分に先制を許す。13分にはペナルティゴールを決められ、0-8に。また24分、28分ともにスーパールーキー・矢崎にラインブレイクされそのままトライを決められる。反撃したい法大であったが、「自分たちの準備の甘さが特に前半目立ったと思いました」と石岡が振り返るように、ノックオン、コラプシングなどのペナルティやフリーキックでタッチラインに出せないといったミスが連発し、自陣でプレーする時間が大半を占めた。 31分、35分にも連続でトライを決められてしまい、0-37で前半を終えた。

モールでトライを挙げた

ハーフタイムに「順目にもう少しディフェンスの枚数を増やそう」と話し合った結果、後半は法大らしい粘りのディフェンスが光った。すると敵陣5メートルライン付近左でのマイボールラインアウトからモールで押し込み、佐野祐太(3)が25分にチーム初のトライを挙げた。また、37分には自陣22メートルライン付近右でのマイボールスクラムから左サイドへと展開し、椎葉修嗣(4)が二度ドリブルし大きく前進すると、そのままグラウンディング。しかし、反撃もここまで。41分にモールでダメ押しのトライを決められた。最終的には12-54と完敗を喫した。

試合には敗れてしまったが、「後輩たちにつながる試合ができたのではないかと思う」と石岡が振り返るように実りのある試合になった。この悔しさを糧にどこまで成長できるか。来年のチームにも期待だ。

トライを挙げた椎葉

(記事:盛岡惟吹、写真:中野拓真)

インタビュー

新宮孝行監督

ー試合の総括をお願いします
ありがとうございました。大学選手権が決まって、早稲田さんと当たるという事で、早稲田さんとはうちの大学に長年のライバル関係があるという事で、そんなことを学生にも言って。うちの強みである超高速ラグビーをしようじゃないかと言ったんですけど、前半のね最初の20分はディフェンスで耐えたんですけど、相手のギャップやテンポが速く、球出し後の足の速さに翻弄されて、一歩遅くなって結局5トライ。それでリズムが崩れてしまって、後半立て直すためにも、もっと相手のテンポを遅くするためにボール出しを遅くしようじゃないかと話したんですけど、うまくいかず、機能しなかった。全体的に早稲田にうちがやろうとしていたラグビーをされてしまいました。

石岡玲英 主将(4年、WTB、御所実業)
ー試合の総括をお願いします
今回の試合に関しては規律の部分であったり、ブレイクダウン周りの質の高さであったり、そういったところですごく早稲田大学さんに学びだなと思わざるを得ないような試合をされたなと思います。自分たちも準備してこなかったわけではないですし、勝つために、(選手権が)決まってから準備してきたんですけど、そこに対して早稲田大学さんの方がすごく良い準備をされて、自分たちのラグビーで勝つというところを体現させてしまうような、自分たちの準備の甘さ、そういったところが特に前半目立ったと思いました。後半に入って、修正できる部分であったり、自分たちがやってきたところでノーストーブというところはすごい実のある試合になったのではないかと思います。六年ぶりという事もあったので、後輩たちに繋がる試合ができたのではないかと思いました。

ー後半に向けて特に意識したことは
早稲田がすごくテンポの良いアタックをしてきていて、僕たちは今までブレイクダウンと枚数を取られてしまうことを想定せずに練習をしてしまっていて、その部分を外から巻き込まれながら、順目に回ってきたときでも自分たちが回る気持ちでと後半に向けて話していて、後半に入ってすごく順目の枚数も増えてきてプレッシャーを与えることができたり、順目に帰ろうという意識がついた分、外側でゲインされても、帰ってくる人間が多かったり、流す、ディフェンスの切り替えとしても内側に人がいたり、前半よりは粘りのあるディフェンスに修正することができた、順目にもう少しディフェンスの枚数を(増やそう)と話し合って体現できたのではないかと思います。

ー試合前にどのような言葉をかけましたか
試合が始まる前に選手たちにかけたのは、まず選手権という舞台を体感できるのは自分を含めた23人しかいないというのと、ここに出たくてもジャージを着れなかった選手がいる、その思いを80分間みんなで楽しむことでしっかり体現しようと声をかけました。

ー試合の感想は
試合後の感想としては、自分たちが準備してきたことがあったので、すごく悔しい気持ちはあるんですけど、選手権に向けてしっかりやるべきことはやり切ったなと。この経験を後輩たちが、どう捉えて、どう繋げてくれるかなと、後輩たちは実力のある選手ばかりなのでこれからが楽しみだなという思いと、4年間やっと終わったなという思いと、もっとチームのために何かできたんじゃないかなという感情でごちゃごちゃしてたんですけど、ひとまず4年間終わったなという感情でした。

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