第21回世田谷246ハーフマラソン
2026年11月8日(日)
駒沢オリンピック公園陸上競技場発着
激戦の箱根駅伝予選会を突破してから3週間。法大からは予選会のエントリー当落線上にいた選手が多く出走した。箱根路を思わせる小刻みなアップダウンが特徴的な今大会には他校の有力選手も終結。予選会のエントリー争いで味わった悔しさを糧に、選手たちは夏合宿で培った力を発揮し、本戦エントリー入りをアピール。古川一琉(経1=酒田南)がチーム内トップの10位でゴールし、平山櫂吏(社3=八千代松陰)が12位、梅本陸翔(経1=須磨学園)も15位に続くなど快走が光る。出走した6人のうち4人が自己ベストを更新するなど収穫の多いレースとなった。

個人結果
| 順位 | 選手名 | 記録 |
|---|---|---|
| 10位 | 古川一琉(経1=酒田南) | 1:03.14 |
| 12位 | 平山櫂吏(社3=八千代松陰) | 1:03.43 |
| 15位 | 梅本陸翔(経1=須磨学園) | 1:04.04 |
| 34位 | 町田陽太(経3=東農大二) | 1:05.17 |
| 46位 | 中田拓未(社2=法政二) | 1:06.06 |
| 60位 | 三國陽稀(経1=東北) | 1:07.07 |
戦評
第103回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会から2週間。世田谷ハーフマラソンは、本戦のメンバー選考において重要な意味を持つ。出走した6人の中でも、箱根予選会16人のメンバーから外れた2人が躍動した。
法大トップでゴールへ駆け込んできたのは古川一琉。1年生ながら全体でも10位に入り、堂々たる走りで確かな存在感を示した。起伏が繰り返されるタフなコースを、目標としていた64分を大きく上回る63分14秒でフィニッシュ。「先輩にくらいつく経験ができた」と語る夏合宿で心身ともに大きな成長を遂げ、6月の2026函館マラソンでの初出走から3分以上タイムを縮めた。自身の走りを「上手にレースを進めることができた」と振り返る一方で、冷静に課題も見つめている。自身の目標は本戦で戦うことだ。箱根駅伝まで2ヶ月を切った今、シード獲得へ向けて勢いをつける。先を見据える若き新戦力の挑戦は、まだ始まったばかりだ。

レース終盤までトップを走ったのは3年生の平山櫂吏(社3=八千代松陰)。昨年は全日本、箱根と2本の予選会を走ったものの、「自分の足で負けさせてしまった」と悔しい結果に。さらなるレベルアップを誓った今年は、夏合宿期間のけがで3~4週間程度練習を外れると、「そこで一気に調子を落としてしまって、メンバー選考にも絡めなかった」と振り返る。しかし、その悔しさを糧に自身の現状の状態にあった練習を積み重ね、今日のレースの好走につなげた。それでも、「最後にまとめることができなかったので、そこは失敗した点」と後半15キロからの失速には反省の言葉も聞かれた。
思うように結果が出ない中でも、学年リーダーとして、その経験を仲間に伝えてきた。「勝たせてもらった立場」と話す予選会から、「自分の夢」と語る箱根路では勝たせる立場へーー。平山が「積極的な走り」でチームを勢いづける。
(記事:篠﨑勇希、吉川つぼみ)

インタビュー
古川一琉
――レースを振り返って
スタートから焦らず、しっかり周りを見て状況判断をしながら、自分的にも上手にレースを進めることができたかなというふうに思います。(具体的にどのような点がうまくいったのか)最初はやはり、地形が下り気味なところがあるので、そこを感覚よくブレーキをかけずに速めに入り、貯金をつくって後半につなげることができました。また、中盤に平坦や上りがちらほら出てくる中でも、しっかり集団を使って同じようなペースで耐えることができました。ラストも大きい坂がありましたが、そこもしっかり耐えることができたので、上手にレースを進めることができたと思います。
――コンディションは
体の面も、気候の面もどちらもとてもいいように感じていました。体の方は、一度けがはありましたが、そこからの練習もじっくりと積み上げて調子を戻すことができました。天候の方も去年とは違って雨も降らず、日が出てきて少しあったかくなりつつある中でのレースだったので、後半も体が温まってより動いてくるような感覚で、どちらもいいコンディションで走ることができたと思います。
――レースプランと目標タイム
目標タイムは64分を切ることだったので、結果的に大幅に切ることができて、目標は達成できました。レースプランも先ほど言った通り前半は速めに入って、中盤は気持ちもですし、しっかりタフなコースを耐えるというプランだったので、プラン通りに走ることができました。ラストは公園内に入ってきてからの集団のペースアップにうまく対応できませんでした。トラックに入ってからも前の選手を1人追い抜こうと思いましたが、なかなか足が残っておらず、ペースも上がらなかったですし、前の選手は上がっていたので越すことができませんでした。やはり、ラストスパートの面が自分の欠点だなというふうには感じて、すごく悔しいところはあるので、そこは今後しっかり意識して練習に取り組んでいきたいなと思います。
――学内トップかつ函館ハーフ(6月28日)からは3分ほど自己ベストを更新。成長した部分は
前回走ったハーフが夏合宿前の6月だったので、夏合宿を経て体的にも体力的にもすごく力がついたのかなと思います。合宿で先輩たちにくらいつく経験ができたので、そのようなところで気持ち的にもとても成長することができたと思っています。
――今後に向けて
箱根本戦を走ることと、そこでしっかりと勝負することを目標にしています。ですが、自分はまだ1年生ということもあるので、まずは目先の一つ一つの練習だったりレースを大切にして、一つずつ乗り越えていった先に本戦だったり、本戦で勝負するというところが見えてくると思います。日々の練習だったり、試合を大切に臨んでいきたいです。
(インタビュー:吉川つぼみ)
平山櫂吏
――今日のレースを振り返って
今日のレースはある程度設定タイムを決めて、それでまとめるというレースプランでした。振り返ってみると設定通りではあったんですけど、周りの集団とかを見ずに1人で突っ走ってしまって。それで後半1人だったので体力をためることもできなくて、最後まとめることもできなかったので、そこは失敗した点だと思っています。
――前半15キロまで1位。設定タイム通りか
設定タイムとほぼぴったりくらいでいけていました。あと、思ったよりも自分の状態が良くて余裕もあったので絶対いけると思って入ったんですけど、15キロ過ぎに結構きつい坂があってそこで止まってしまって。そこから切り替えることできなかったので、そこは反省点かなと思ってます。
――予選会のメンバーに入れなかったものの、チームとしては予選会を通過。仲間の走りをどういった気持ちで見ていたか
昨年、11位のときに走らせてもらって。そのとき自分がチームの足を引っ張ってしまって。今年こそはって思ったんですけど、自分の力不足でメンバーに入れなくて。しかも今年は勝たせてもらったという立場なので、その人たちに追いつけるように頑張って、負けないという気持ちで今回試合に臨みました。
――調子が良かったと振り返っていたが、けが明けからここまでの調整は
自分は箱根予選のメンバー発表前に調子が悪くて入れないというのはわかっていたので、今の自分の状態にあった練習をちょっとずつ積み上げてきました。それで世田谷ハーフまでに少しずつ調子も上がってきました。自分の調子に合わせて練習を組み立てることができたというところが、今日いい状態でスタートできたことにつながっていると思います。
――3年生の学年リーダーとして、ここまでの1年間を振り返って
去年、全日本予選も箱根予選も自分の走りで負けてしまったので、その負けを学年を中心にチームに落とし込まないといけないという立場でした。今年は自分自身、全然調子がよくなくて全日本予選も箱根予選も外れてしまうという形になってしまいました。レースはどういう感じだったかとか、自分が調子いいときはどんな感じだったかとか、他の選手の人たちにもどんな状況だったかというのを聞いてアドバイスしたりとかをしていたので、その点はよかったと思います。もう少し自分に目を向けて、調子をこれから上げていきたいと思います。
――ここからどのような形で本戦まで持っていきたいか
今日の結果と、あと2週間後にMARCH対抗戦もあるんですけど、その結果で箱根本戦で走れるかどうかというのが決まります。そこは絶対自分の夢でもあって走りたいので、まずはMARCH対抗戦で今日みたいな積極的な走りでアピールをして、箱根に向けて頑張っていきたいと思います。
(インタビュー:篠﨑勇希)

梅本陸翔
――レースを振り返って
64分切れるタイムを狙いたいと思ってレースに臨んで。結果として64分、学内3位ぐらいで目標通りの走りはしっかりできたので。自分で決めたことをクリアできたという点は今後の自信につながります。
――初のハーフだったが、走ってみた感触は
最初は余裕があったのですが初めてということで、抑えて入ったという感じです。前半を抑えた分、中盤にきつい箇所は何回もあったのですが、しっかりラストを上げて競り負けることなくゴールできたので。その点では攻めたレースにはならなかったけど、初ハーフにしてはいい走りができたかなと思います。
――レースプランは
最初は下り基調で速くなることは分かっていたので、第2集団でしっかりリズムを作って。後半すごく上るけど、そこで中だるみせずに走ることを心がけていて今日のレースではクリアできたので。個人的にはプラン通りに走れたかなと思います。
――箱根の選考レースも兼ねた今大会だったが、どのような気持ちで臨んだか
前に古川(一琉、経1=酒田南)がいたのですが、自分としてはその集団で走ったら後半大崩れする可能性があったので、耐えて。(古川が)たれてくるのを待つというスタンスだったのですが、同じ1年生として選考もあるので、チーム内で負けたというのは少し悔しいです。それでも選考としてはアピールできた部分はあったかなと思います。
――夏合宿で成長できた部分は
僕はA合宿ではなくB合宿からスタートして、出遅れた分何が必要かを考えて。やはり練習前の準備やケアなどの練習外のところでもこまめに準備するということを心がけました。あとはそれを、1回2回だけで終わらすのではなく、ずっと続けるように意識してたので。継続力がこの夏しっかり身についたから、今回のレースも崩れせずに走れたのかなと思います。
――今後の目標について
まずは2週間後のMARCH対抗戦でしっかり結果を残せるように疲労をとりつつ、準備をしていけたらなと思います。MARCH対抗戦を経て、最終的にはしっかり勝負できる力をつけて箱根に臨みたいと思います。
(インタビュー:杉本真帆)



