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【ボクシング】第68回関東大学ボクシングリーグ戦 対東洋大 最終戦を勝利で飾れず、入替戦へ

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【ボクシング】第68回関東大学ボクシングリーグ戦 対東洋大 最終戦を勝利で飾れず、入替戦へ

第68回関東大学ボクシングリーグ戦
2015年7月11日(土)
後楽園ホール

全敗のまま、最終戦を迎えることとなった法大。中嶋健太(文4)がリーグ戦初勝利をあげるも、チームは惨敗。7月18日の中大との入替戦に回ることとなった。

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初勝利の中嶋

試合結果

トータル試合結果

 1

法政大学

8

東洋大学

 

対戦成績

 階級 勝敗 選手名 スコア 対戦相手
LF ●   木村尚貴  0-3(27-30,27-30,27-30) 福井勝也
F 山内将大 0-3(27-30,27-30,28-29) 馬場龍成
B1 中嶋健太 2-1(27-29,28!-28,29-27) 中村一世

B2

●  高山涼深  1-2(28-29,28-29,30-27)  星和也 
L1 ●  山崎天夢  0-3(26-30,26-30,27-30)  秋山祐汰 
L2 ●  南将弘  TKO(2R 2:47)  齋藤奨司 
LW ●  大森翼  0-3(27-30,27-30,27-30)  原田直樹 
W ●  小竹雅輝  TKO(2R 1:59)  金城大明 
M ●  石田智裕  TKO(1R 2:06)  髙江洲正達 
 

戦評

 1部リーグ4連敗で最終戦を迎えることとなった法大。最後の相手はロンドンオリンピック金メダリスト村田諒太(帝拳ボクシングジム)らを輩出した名門東洋大学。
 まず、最初にリングにあがったのは、前回の東農大戦で勝利の木村尚貴(営4)。前回の勢いのまま勝利をあげたい木村だったが、相手の勢いに圧倒され判定負け。続く、フライ級の山内将大(文1)も相手に臆せず堂々とした戦いを見せるも敗戦。二連敗となった。そんな重い空気を断ち切ったのは最上級生の中嶋だった。1R終盤連打を浴びせ優勢な展開で第2Rへ。お互い決定打が打てないまま勝負は第3Rに。中盤反則を取られるハプニングもあったが、終盤激しい打ち合いを戦い抜き、結果は2-1で判定勝利となった。リングを去る中嶋の目には涙も見え、最後の後楽園ホールで嬉しい初勝利となった。
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部員に勝利を讃えられる中嶋

 勢いに乗りたい法大は、1年生ながら4度目のリーグ戦出場となった高山涼深(法1)がリングへ。3R中盤には左ストレートが決まるなど、健闘を見せるも、1-2と惜敗を喫した。ライト級には、山崎天夢(法4)とリーグ戦初出場となった南将弘(営2)が出場。山崎は今までリーグ戦負けなしの秋山祐汰(東洋大)との対戦となり、ダウンを奪われるなど厳しい試合となった。結果は0-3の完敗。南も2度のダウンを喫し、TKO負け。厳しい戦いが続いた。ライトウェルター級の大森翼(法2)はダウンこそ取られることはなかったが、終始相手にペースを握られ、敗戦。続く重量級に出場した2選手はそれぞれ、2度のダウンを奪われ悔しいTKO負けとなった。
 入れ替え戦の相手は昨年同様中大に決まった。2部リーグ最終戦の平国大戦では、3連敗のあと4連勝で入替戦へと駒を進めてきた。勢いに乗るチームだけに残り1週間気を引き締め、1部残留を勝ち取って欲しい。(八木下伸一)

 

監督・選手コメント

穎川徳夫 監督

―今日の試合を振り返って
今日の試合だけを見れば思うような力を発揮できた学生もいれば、残念ながら不本意な結果に終わった学生もいると思います。それぞれの学生は課題をしっかりと認識したとも思います。まだ入れ替え戦が来週にあり、あと7日間あるので、それを認識しただけではなくしっかりと練習をして克服できるように、いつも彼らに言う「優点伸長・劣点克服」。自分の良いところ伸ばし、今のルールで良いところをアピールできるように、良くないところは補えるように頑張って欲しいと思います。

―その中でも、中嶋選手は力を発揮し勝利を飾りましたが
正直、(パンチが)当たってはいたのですが、当たったあとのスタンスが下がるシーンが1、2ラウンドにあったので、ジャッジによっては厳しい評価が出るかなと思っていました。ですが、セコンドの中で彼に「パンチをねじ込んでこい」という話をしたところ、しっかり実行できました。また、2、3ラウンドで疲労が出てくるのではなくて、気持ちの面で加速するような試合だったので、良かったと思います。

―反対にTKO負けが3つとなってしまいましたが
パンチを喰らうと人間ですから倒れるわけなので、パンチをもらわないようにしなければなりません。そういう意味では、打ち終わったあとに油断するわけではないと思いますが、パンチをもらう瞬間に間があったかなと。打撃直後の間を改善し次の攻撃ができるように、徹底して練習していきたいと思っています。

―今日でリーグ戦が終了しましたが、1部リーグを振り返っていかがでしたか
正直、大きな差はないと思います。多くの審判の先生方や連盟の方々からも去年の法政と比べて、大変強くなったという評価をいただいています。しかし、いかに強くなったという評価されても勝てなければ意味がありませんので、そこは勝ちと負けの小さくとも大きな違いに気付きを持って、練習で勝利を掴めるようなボクサーにしていきたいと思います。

―具体的には、どのような練習を積んでいきたいと
やはり攻撃と攻撃の間に疲れが出てしまって、どうしても攻撃がゆるくなってしまったり、打ったあとに目力を抜いてしまうというか雑になりがちなので、一発一発のパンチに集中をして打撃直後に相手に恐怖が与えられるような練習をしていきたいと思っています。とにかく攻撃あるのみだと思っています。

―今日で4年生は最後のリーグ戦を迎えましたが
今年の4年生はチームワークが良かったと思います。最終戦で必ずしもリングの上で発揮する者ばかりではないと思います。リングサイドで4年間の努力の最後を飾る人間もいると思いますので、全員力という言葉を最後まで貫いて、外で声援をする人間もサポートをする人間も一人一人の気持ちを持って最終戦まで頑張りたいと思います。

―入れ替え戦に向けて
車でいうとF1の世界ですね。1部リーグは最高峰ですから、ここからオリンピック選手も出ているので、やはりここにいるという大きな意味がありますし、2部リーグと1部リーグではリングに上がる選手が2名も違います。1部リーグでは9名、2部リーグでは7名です。学生にそういったチャンスを与えるためにも1部リーグを死守したいと思います。また死守するということを一つのステップとして、Aランクそして優勝に近づいていきたいです。そのためには、この入れ替え戦は負けられない戦いだと思っています。

加藤直 主将

―今日の試合を観ていていかがでしたか
普段は試合に出る機会が少ないメンバーなんですけど、レギュラーと差がないくらい本気で戦ってくれて良かったなと思います。

―今日のメンバーはどのように決められましたか
来週入れ替え戦があるので、その為に温存という形を取りました。なので控えメンバーが多かったですね。

―特に良かった試合は
やっぱり中嶋ですね。

―具体的にどのような点が良かったですか
彼は同期なので、1年生の頃から一緒に頑張ってきて。後楽園ホールで戦うのはこれが最後なので絶対勝ってほしいと思っていたので、期待に応えてくれて良かったです。

―東洋大学の印象は
元気ではつらつとしていましたね(笑)。

―東洋大学は応援にすごく熱気がありましたが
相手の雰囲気がすごく盛り上がっていたので、そこは負けてしまいましたね。

―今年のリーグ戦を振り返って
気持ちでは負けていなかったです。結果として今法政は全敗ですけど、選手1人1人の気持ちでは負けてなかったです。

リーグ戦はこれで最後となりますが、4年間のリーグ戦を振り返って
1つとして甘い戦いはなかったですね。全部厳しい戦いだったと思います。その中で、もちろん負けたり勝ったりしたんですけど、結果を残せて良かったなと思います。

―入れ替え戦に向けて意気込みをお願いします
自分たちは全敗で追われる立場なんですが、それはあまり気にせず、自分たちがチャレンジしていくような気持ちでやっていきたいと思います。

山崎天夢 副主将

―今日の感想を振り返って
4年間やってきて、あまり良い試合ではなくて残念です。

―どんな所が良くなかったと感じますか
自分のスタイルは、やっぱり打ち合うスタイルなので相手と打ち合えなかったことが残念です。

―相手の秋山選手(東洋大)の印象は
ランキングに入っている強い選手だったので、全力でいかないと勝てない試合だなと思ってたんですけど、試合では出し切れない部分があったので悔しいです。

―今日に向けてどんな練習を
やっぱり相手がサウスポーということで、右を中心としたボクシングを練習してきたつもりです。

―今日の自身のコンディションは
一番良かったんですけど、相手と噛みあわずにやられてしまいました。

―緊張は
緊張はなかったですね。

―今日が最後の試合ですか
たぶん最後だと思います、自分は。

―4年生最後の試合、どんな気持ちで臨みましたか
やっぱり最後の試合なので、最後に勝ちたいと思っていったんですけど自分の力が及ばなかったです。

―これからボクシングは続けますか
続けないと思います。ちょっと就活の方を頑張っていきたいです。

―4年間を振り返って
過酷なスポーツだったんですけど、勝った時のやりがいを感じたので最後は勝ちたかったなと思います。その思いだけが残りますね。

―同期や後輩に向けてメッセージは
後輩には、これからまた1年間入れ替え戦も勝って、1部として頑張ってほしいです。同期には、同期あってこそ僕の法政のボクシングがあったと思うので本当に感謝してます。本当に心からありがとうと伝えたいです。

中嶋健太

本日の試合を振り返って
最後の後楽園での試合で勝利をあげることができて、とても良かったです。

―初勝利の感想は
今までの努力が実ったので良かったです。

―試合後には涙も見えましたが
そうですね。後楽園で勝利することができて感情的になって、涙が出てしまいました。

―勝利の要因はなんだったと思いますか
自分の得意の右ストレートを自分の距離でしっかり当てれたことが勝利に繋がったと思います。

―試合後、勝利の感触はありましたか
1R目は完全に自分のペースで、ラウンドを取ったと思ったんですけど、2、3Rは体力がきつくなってきて、相手に付き合ってしまった部分があり、また減点もあったので、同点になったら分が悪いかなと思ったんですが、結果自分が勝てたので良かったです。

―相手の印象はいかがでしたか
けっこうおらおら系でがんがん来るタイプなので、それに負けないようがんがん行こうと思いました。

―中嶋選手のボクシングとは
自分の距離でワンツーとかストレートを打っていくタイプですね。

―今日に向けてどんな練習をしてきましたか
自分の長所を伸ばす練習をしてきました。

―今回のリーグ戦全体を振り返って
リーグ戦、3回出してもったんですけど、今日は1番気合が入っていて、モチベーションが高かったので良かったです。

―チームの雰囲気は
4年生は後楽園での最後の試合ということで、みんな気合が入っていたのでとても良かったです。

―来週の入れ替え戦に向けて意気込みをお願いします。
今日のような形で自分の長所の右ストレートを当てていって、入れ替え戦絶対勝って1部に残りたいです。

―4年間のボクシング部での生活を振り返って
1年生の頃は実力が1番下だったんですけど、諦めずにこつこつ努力していって、最後に勝利をあげれたので、とても良かったです。

―入れ替え戦後の競技の予定は
地元が高知なんですけど、国体予選があるので勝って、国体に出たいと思います。

小竹雅輝

―今季リーグ戦初出場ですが、どんな思いで迎えられましたか
今年で四年生になって、後楽園ホールでは最後の試合になるので、絶対勝とうという気持ちで挑みました。

―今日の試合を振り返って
全体的に距離感が悪くて、相手のペースにのまれてしまったかなと思います。

―相手の印象は
自分より体とパンチが強かったです。勢いもあったので、相手のペースで試合を展開させられてしまったかなと思います。

東洋大学の印象は
今勢いがあって、自分たちよりランキングが上の選手が多いので、強い相手だと思います。

―課題点は
ジャブから攻撃できたらなと思います。距離感をもっとしっかり意識していきたいです。

 

フォトギャラリー

    • IMG 1378 R初勝利はならず
    • IMG 1566 R勝利の雄たけびをあげる中嶋
    • IMG 1685 R惜しくも敗れた高山
    • IMG 1764 Rパンチを浴びる山崎
    • IMG 1857 R初出場の南
    • IMG 2003 R3R戦い抜いたが、判定負け
    • IMG 2118 Rダウンをとられた小竹
    • IMG 2183 R1Rで決着のつく結果に

 

 

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