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【アイスホッケー】関東大学リーグ戦 対慶大 2回戦 リード守りきれず、最下位相手にまさかの引き分け

アイスホッケー

【アイスホッケー】関東大学リーグ戦 対慶大 2回戦 リード守りきれず、最下位相手にまさかの引き分け

平成28年度関東大学リーグ戦DivⅠーA
2016年11月20日(日)
DyDoドリンコアイスアリーナ

前の試合の中大戦に敗れ、今季の負け越しが決まった法大。この日の相手は現在最下位の慶大だ。今季未勝利の相手に対し、1Pで2点を先制したものの、2PはPKから追い付かれる。3Pは点の取り合いとなり引き離せず、引き分けに終わった。

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相手の体を張ったプレーに屈し、勝ちきれなかった

試合結果

トータル試合結果

3
(32)
2(15) 1P 0(8) 3
(28)
0(4) 2P 2(13)
法政大学 1(13) 3P 1(7) 慶応大学

※(カッコ内)は、シュートの本数を表しています。

ゴールデータ

チーム ピリ 時間 ゴール アシスト アシスト PP/PK
法大 1 17:43 13 松本力也 48 小西遼 4 福島勇啓 PP
法大 1 19:09 14 松井洸 13 松本力也 11 西口開羅 PP
慶大 2 08:59 1 長谷川真之介 15 史習成リック 10 田中陸 PK
慶大 2 19:22 15 史習成リック     PK
法大 3 15:52 47 佐藤佑亮 11 西口開羅 13 松本力也  
慶大 3 16:24 28 十文字開紀 21 滝智弥 17 大久保健介 PK

※PPは法大のパワープレー、PKは法大のペナルティキリングを示しています。

メンバー

SET FW FW FW DF DF
1 10 鈴木翔弥 23 沼田翔  67 志田凌大  76 田畑秀也   18 川上朝日
2 A 11 西口開羅 48 小西遼  C 13 松本力也  14 松井洸  4 福島勇啓 
3  29 石田和哉  71 阿部拓斗  47 佐藤佑亮  3 高橋魁人 2 今将駿 
4  A 92 大野峻丈朗  77 岡野頌平  19 三田村哲平  44 船越準平 27 小堀健祐 

※GKは#31吉田駿太が先発出場。控えに#25久保田雄樹

 

戦評

 前節で上位校との2巡目の対戦を終え、4位に向けても負けられない3試合が始まった。

 第1ピリオドの序盤から積極的にシュートを放ち、試合を優位に進める法大。しかし13分、一度弾いたシュートを再び詰められてしまうが、GK吉田駿太(文1)が前に出てシュートコースを消し、好セーブを見せる。さらに相手の激しいフォアチェックになかなか対応できず、自陣から上手くパスを出せず苦しい時間帯が続く。打開策を見つけられない法大であったが、16分、PP(パワープレー)のチャンスを得ると、FW小西遼(人1)が相手DFの間に鋭いパスを通すとFW松本力也(人4)が難なくゴールに流し込み先制に成功する。さらに17分、再びPPを迎えると丁寧にパスをつなぎ、最後はDF松井洸(法1)が得意の位置から強烈なシュートを突き刺し、2-0とした。このままスコアは動かず、このピリオドを終える。

 リードして迎えた第2ピリオド。開始早々にPPを得るが、慶大のしっかりとした守りを崩せず得点には至らない。すると8分、FW鈴木翔弥(営2)ペナルティを犯しKP(キルプレー)迎えると、パックを詰められ1点返されてしまう。13分にはFW沼田翔(法2)が抜け出し、ゴール正面からシュートを打つが決められず。そこから相手に押し込まれる展開が続き、GKを中心に何とか耐え抜くが、攻撃に転じることができない。すると終了間際の19分に角度のないところから難しいシュートを決められ2-2の同点。勝負は第3ピリオドへ。

 負けるわけにはいかない法大は、FW阿部拓斗(文4)がキレのある動きを見せ相手ゴールに迫るなど惜しい場面が続く。シュートを放つことで攻撃のリズムが出始めると15分、待望の追加点が生まれる。左サイドで松本のパスを受けたFW佐藤佑亮(人2)が冷静にネットを揺らし3-2とした。このままリードを保ちたい法大であったが、沼田のペナルティによりKPを与えてしまう。すると直後の17分にまたしても一度弾いたパックを詰められ追いつかれた。それでも最後まで諦めない法大は、17分にPPのチャンスを得る。ここでタイムアウトを取り、「チーム全員でこの5人に託した」と松田監督は勝利を信じて送り出した。しかし、シュートを放ち惜しい場面を何度か迎えるも勝ち越すことはできず、3-3の引き分けとなった。

 勝つことはできなかったが、チームが一つにまとまり諦めずに戦い続けたことは収穫となった。残り2戦で負けは許されないが、まだ4位の可能性が残されている法大。5位からの脱却に向けても最後まで諦めない姿勢がここからは重要になってくるだろう。(伊奈太郎)

 

監督・選手コメント

松田圭介 監督

―今日の試合を振り返って
タフに戦っていた思います。結果は引き分けということで勝たなければいけない試合でしたが、まだ4位の可能性も残っているし、下を向く内容ではないのです。ただ、ここが正念場だと思って戦う必要がありますね。

―PPについて
シュートを打ちなさいとチームには言っていました。ただ劣勢になると相手のシュートブロックにパスだけでは対応できなかった場面があったので、もう少し動かなければいけないということを選手たちに伝えるべきだったと思いますね。

―前節で上位校との2巡目の対戦を終えたが
明大戦は別ですけど、東洋大戦と中大戦は勝ってもおかしくない内容だったので、着実に成長していると感じていますが、上位校に比べてまだまだ足りない部分もありましたね。ただ来季4位と5位では全然違ってくるので、上を目指して残り2試合モチベーションを高く保ちながらやっていきたいと思います。

―具体的に足りない部分とは
点を取った後の守り方、プレーの仕方ですね。時間をよく見て、全員が同じ意識でセーフティーなプレーを普段の練習から意識して取り組まなければならないと感じましたね。それでも、今日のラインに関しては割と機能していたと思いますが、石田の調子が上がってこないと我々には難しいです。そこがチームのカギになってくると思いますね。

―タイムアウト時に指示したことは
あのラインが我々のPP時のメインなので、休ませてチーム全員でこの5人に託そうということで送り出しました。あとの指示はシュートを打ちなさいと伝えていましたが、きれいに崩そうとしていたので、もう少し多く打って欲しかったですね。シュートを打てば何か起こる可能性が出てくるけど、パスミスだと何も起こらないので。

―前節から先発出場しているGK吉田選手について
彼は練習から良くなってきているし、他の2人も調子が良くなかったので、思い切って使ってみたら結果を残してくれました。今日の失点もしょうがないものでしたから。逆に言えば他の2人もまだまだこれからの部分もあるので、今は吉田に任せています。

―残り2試合に向けて
内容はどうであれ、必ず勝つ。そのためにも日々の練習の内容を充実させていきたいと思います。

 松本力也

 ―試合を振り返って

1Pの出だしは良かったですが、2P以降が反則続いて、慶応の押してくるプレーに引いてしまう部分がありました。反則を減らすことが大事かなと思わされる試合でしたね。

―2Pは特にシュートにも持ち込めず、苦しい時間だったと思いますが
1点こそ入れられましたが、焦ることはない、大丈夫だと思ってました。変に焦ってやるより、平常心保って、シンプルにいいプレーをやろうと思ってました。ちょっと焦った部分が今日はあって、追いつかれてしまったのは事実なので、しっかり改善していきたいと思います。

―ご自身のプレーについては
PPが多い中で自分のキーマンに戸惑いがありました。慶応の体張って守るプレーに迷いがあって、練習通りにはできなかったので、個人的な今日の反省点です。自分がキーマンをしっかりやらないといけないと感じました。

―3失点ともPKでの失点となりましたが
1人少ない状態でも守らなければならないと思ます。最後の入れられたシーンでは自分も出てて、シュートコースに入ったつもりだったが、入り切れてなかったのでキーパーに届いてしまいました。強いチームはもっとPPが強いので、もっとPKの練習をして質を上げていかないといけないと思います。

―3点目は得点直後の失点となりましたが
得点直後に反則をしてしまった部分がいけないと思います。あの時間帯で人も入れ替わってる中で、勝ちきることが大事でした。シンプルにやることが大事でしたが、反則が出たことが反省点です。反則してしまったのが悪いことですが、そこは一生懸命体張って守っていかないといけないのは課題です。

―これから強化していくべき点は
PPで点を決められなかったので、PP、PKの成功率を高めていきたいと思います。あとはスコアリングチャンスが多い中、外していることが多かったので、しっかり決めていけるようにしたいです。

―次の試合に向けて
今日、一応は勝ち点1を取れたので、あと2試合に勝てば4位の可能性も残ります。一つでも上の順位を取るために、タイトなスケジュールにはなってますが、準備をしっかりして残りの試合に臨みたいです。

 

 志田凌大

—今日の試合を振り返って
チャンスがかなりあったので、点数を取りたかったです。

—どのような意識でプレーをしたか
第1シフトからチームの流れを良くするために、とにかく走っていこうと考えていました。

—今日の試合での収穫や課題はありましたか
もう少しゴールにパックを集めたかったです。

—志田選手の持ち味は
自分は体格がなく小回りが効くので、コーナーなどでターンを使って、パックを保持することです。

—今後の抱負
まずは体重を増やして、当たり負けしないで点が取れる選手になりたいです。

 

 福島勇啓

ー今日の試合を振り返って
全体的にはよかったですけど、絶対的なピンチもあったのでそこを無くしていければもっといいゲームができると思います。
 
ーあと1歩のところで勝利を逃してしまいましたが
チャンスを決めないと結果がついてこないですし、もっと点が取れる場面があったと思います。自分も最後にパスミスをしたので、チャンスの場面でそういうミスを減らしていければもっと点も入ると思います。あとは、3ピリオドでの最後の攻めがずっとできれば、もっといい攻めができると思います。
 
ー特に2ピリオドで耐える場面が続きましたが、守備の意識は
攻められた場面では、ディフェンスが下げてしまって相手に押し込まれる場面があったので、1回前にパックを出していこうと話はしていました。
 
ーご自身の守備、攻撃を振り返って
今日は安定してできたと思うんですけど、細かいミスがあるので、そこを無くしていければもっとよくできるかなと思います。
 
ーまだ4位の望みが残されていますが
もう勝つしかないので、勝利に向けてやっていきたいと思います。
 
ーチームや個人で新たに課題などは
全体はよかったので、あとは決めるところを決めて守るところは守って、あとは1回の気の緩みで失点もするので、そういったところを気を緩めずに最後までプレーしていきたいと思います。
 
ー最後に、次の日大戦に向けて意気込みを
勝つしかないので、絶対勝ちたいと思います。

フォトギャラリー

  • 0X0A8834 R相手の体を張ったプレーに屈し、勝ちきれなかった
  • 0X0A9041 R一時は佐藤のゴールで勝ち越しに成功した
  • 0X0A8602 R先制ゴール後、仲間と喜びを分かち合う松本
  • 0X0A8651 R福島は、献身的なプレーでチームを支えた
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  • 0X0A9103 Rタイムアウトを生かしてゴールにつなげることが今後の課題になる
 

 

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