【ラグビー】独占!法大ラグビー部OBインタビュー⑤・石岡玲英選手 後編 /「やっぱりラグビーが好きだから」

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【ラグビー】独占!法大ラグビー部OBインタビュー⑤・石岡玲英選手 後編 /「やっぱりラグビーが好きだから」

 

前編に引き続き、後編では石岡選手の法大卒業後の歩みや、現在のラグビーへの思いについて伺ったお話をお届けします!

※前編はこちらから!

【ラグビー】独占!法大ラグビー部OBインタビュー④・石岡玲英選手 前編 /「人それぞれ」と向き合った4年間 – スポーツ法政

(以下、画像提供:東芝ブレイブルーパス東京)

現在、東芝ブレイブルーパス東京でプレーする石岡選手。シーズン終了後の数か月間を除き、ラグビーに多くの時間を費やすことができる環境で、社員選手でありながらも、朝から練習に取り組む日々を送っている。

「今は本当にラグビーしかやることないので。」

朝のストレッチから始まり、午前・午後の練習、セルフケアを終えて帰宅する。そんなラグビー中心の生活を送る中で、昨季は全19試合のうち17試合に出場した。リーグワン選手としてのキャリアを着実に積み重ねている。

 

緊張感を見せず、冷静にプレーしているように見える石岡選手だが、初めてスターティングメンバーとして出場した時のことについて、こう振り返る。

「パフォーマンスも悪くて、緊張もして、あまり自分のやりたいこともできずに途中で交代して、すごく悔しい試合ではあったんですけど、でもそういうところから多くの学びを得ることができました。」

その後の試合でも、毎回緊張はしていたという。ただ、試合を重ねるごとに少しずつ変化を感じていた。

「徐々にいい緊張には変わっていったなっていうのはすごく思います。少しずつ自信がついてきたのもあるんですけど、学べる機会がとても多かったので、学んでトライして、エラーしてまた学んでみたいなサイクルができていることに、緊張感が徐々に薄れていくというか、いい緊張に変わっていく流れにはなっていきました。」

と話す石岡選手。試合に出ることで経験を積み、その中でトライ&エラーを繰り返し学ぶことによって、緊張を味方に変えていった。

 

大学とリーグワンの違いを尋ねると、まず挙げたのは「レベルの高さ」だ。

「必要なことはキーワードで短く伝えられて、それをいかに自分たちの中で理解して、広げて、肉付けしていけるか。それができる人たちしかいない前提で会話が進んでいるなっていうのはやっぱり思います。」

選手のレベルだけではない。指導者、練習環境、チーム全体の質。すべてが高い水準で整っているという。だからこそ、プロの世界では「現状維持」は許されない。

「試合に出られるレベルで居続けるんじゃなくて、常にレベルは上げていかないと、どんどん下に下がっていってしまう。現状維持は衰退じゃないですけど、そういったこともすごく伝わってきます。」

昨季は多くの試合に出場できた一方で、それが来季も約束されているわけではない。速い選手、強い選手、技術の高い選手がひしめく環境に、さらに新たな外国人選手も加わる。

「チームの一員になればなるほど、これは出れないなと思うというか。そういうのはやはり最初に感じましたね。」

世界で活躍する選手や日本代表として活動する選手たちと同じ環境で過ごしていることについても、石岡選手は幸せなことだと感じている。

「技術を盗めるとか、そういった観点で幸せだなって思います。自分ひとりじゃ、世界のクオリティには追いついていけない、やっぱり経験しないとわからないので、そういうのをわかっている人たちと一緒に練習ができるっていうのは、いい環境だなと思います。」

石岡選手がここまで前向きにラグビーを続けられている原動力は、いたってシンプルだ。

「まあでもやっぱり、好きなんやなって思います、ラグビーが。しかもやっぱりやるのが好きなんだなって。試合を観に行きたいっていうよりかは、ラグビーがしたいがすごく勝ちます。」

「ラグビーを辞めたら多分走りもしないし、トレーニングもしないし。全然好きじゃないことをやれてるのも、やっぱりラグビーが好きだから。今のチームはラグビー好きな変態の集まりなんかなと思います(笑)。」

そう語る石岡選手だが、高校2年生の時、実は一度だけ「ラグビーを辞めたい」と思ったことがあった。自分のやる気や実力に対する自己評価とは裏腹に、試合に起用され続ける中、思うように実力が伸びていかず、厳しく叱られたことがきっかけだった。

「「お前そんなんやったらラグビー辞めろよ!」みたいな感じで監督に言われた時に、俺、別にこのレベルでやりたくてやってるわけじゃなくて、できないのに監督がここに入れてるだけで、なんで俺はこんな怒られてんねん、みたいなことをめっちゃ思って。その時はもうほんまにラグビー辞めたろかなって思いました。」

しかし、先輩に相談する中で、自分に足りなかったものに気づく。

「言われた言葉をそのまま受け取ってるだけで、自分で考えて解釈して、そう言われない努力をするとか、見返す努力をするとかはできていなくて。」

その出来事があってから、自分が必要だと考えた努力を重ねると、ラグビーがどんどん面白くなっていくのを感じたという。

「ほんまにがっつりハマったのは、やっぱりそこなんかなって思います。そこがきっかけだったというか。自分の一番の分岐点だったんじゃないかなって。」

「たまたま使ってもらって、たまたまバチ切れされて、たまたまそこからラグビーにハマりましたね。」

当時は反抗していた16歳の少年は、今では、それだけ叱ってもらうことができた環境のありがたさを感じているという。一度は辞めようと思った経験が、ラグビーに向き合うきっかけになった。それ以来、苦しいことがあっても「辞めたい」と思ったことは一度もない。

 

そんな石岡選手が、ラグビーを通して得たものとして挙げるのが、「考える力」だ。

「15人っていう人数が多いスポーツの中で、自分の役割に対して向き合うっていうのは、すごく必要不可欠だなと感じます。」

15人それぞれに異なる役割があり、一人では勝つことはできない。だからこそ、全員が考え、話し合い、協力することが求められる。

「15人でありながら、15人がまとまらないといけないっていうのもまた奥深いところで、これはラグビーを辞めてもすごく活きてくるんじゃないかな。」

 

今後の目標について尋ねたところ、石岡選手らしい答えが返ってきた。

「僕はあまり目標を高くはもたないタイプなので、やはり一番は、今いる東芝で試合に出続けたいなと思います。もちろん日本代表とか、そういう高い目標を作ることもできるんですけど、目先の努力を続けていたら、それがもし日本代表の監督とかにハマった時に、呼んでもらえるんじゃないかなとは思います。でも、代表になるために頑張るっていうよりかは、やっぱり今いる東芝がすごく好きで選んだので、恩返しとまではいかないですけど、チームに対して何かいい影響を持ってこられるように努力し続けたいなっていうのが、一番の目標です。」

大学時代、「人それぞれの違い」と向き合ってきた石岡選手。だからこそ、社会人となった今、法政ラグビー部の魅力を改めて実感している。それは、「自由度の高さ」だ。

「自分が頑張りたい方向にベクトルを向けられるという点はすごく魅力だったなと思いますね。自分のやりたいことを努力できる中で、ラグビーも一緒に頑張れるみたいなのはすごい魅力だと思うので。」

就職活動に取り組む選手もいれば、ラグビーに打ち込む選手もいる。それぞれが自分の目標に向かいながら、チームとしても上を目指す。

在学中は、その自由さを「うざい」と感じることもあった。しかし、卒業して社会人になった今だからこそ、それが法政の魅力だったと気づいた。

だからこそ、現役生には「結果」にも「その先」にもこだわってほしいと語る。

「母校が勝って喜ばないOBはいないので、結果にはこだわって頑張ってくれたらうれしいなとは思いますね。」

一方で、社会人になるための準備も忘れてほしくない。

「社会人になる準備は絶対した方がいいなって思います。自分の魅力を伸ばすために必要なスキルとかを磨き上げてほしいです。」

 

そして、これから法大ラグビー部を目指す学生へ。

「自分が努力すれば、いくらでもやりたいことができるんじゃないかなって思います。そこが法政ラグビー部の魅力です。」

ラグビーだけに縛られる必要はない。自分が頑張りたい方向へ、自分の意志で進んでいける。その自由さこそ、石岡が卒業して初めて気づいた法政の魅力だった。

 

最後に、学生時代の自分へのアドバイスを尋ねると、こんな答えが返ってきた。

「今の自分が通った道と同じ道を歩んでほしいなって思いますね。」

高校で叱られたことをきっかけにラグビーを好きになり、大学入学当初は先輩にたくさん意見した。大学で経験した人生二度目の主将は、想像以上に困難の連続だった。

「同じことで悩んでほしいし、それがあったからいろんな方向に、いろんな人を理解することができたというか。 世の中自分が思い描いてる人だけじゃないと学べたなって思うので、ほんまに同じように悩んで、同じように調子に乗って、生意気な時期を過ごしてほしいです(笑)。」

自分のやってきたことに誇りを持ち、常に真っすぐ全力で過ごしてきた石岡選手だからこそ言える、自信に溢れたアドバイスであった。これからも、法大で得られた成長を胸に、石岡選手の前向きなラグビー生活は進んでいく。

 

石岡玲英(いしおか・れい)
生年月日:2001年9月22日生まれ
身長/体重:177㎝/85㎏
学部:社会学部社会学科(2023年度卒)
経歴:御所実業高校→法政大学→東芝ブレイブルーパス東京

(取材:堀川風和里)

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