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【テニス】男子テニス4年生引退特集「Last Smile」~『みんなが主役』のチーム作り上げた7人の4年生たち~

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【テニス】男子テニス4年生引退特集「Last Smile」~『みんなが主役』のチーム作り上げた7人の4年生たち~

4年生引退特集
2019年9月2日(月)~14日(土)間
早大東伏見テニスコート他

9月に行われた関東学生リーグ戦。法大は王座進出を目指したものの、昨年と同様に3位フィニッシュ。王座進出はならなかった。それでも主将鈴木を中心に『みんなが主役』のチームを作り上げた法大テニス部。リーグ戦を最後に引退した4年生のコメント全文を掲載致します。
※掲載が遅れましたことをお詫び申し上げます。

DSC 0545 R主将として1年間法大をけん引した鈴木

4年生引退特集記事:Last Smile

 リーグ戦全カードを終え、主将・鈴木保貴(スポ4)は心地よい秋風の中で薄暗いコートを見つめながらこのように語った。「『みんなが主役』みたいなチームをずっと作りたいと思っていた」(鈴木)。法大男子テニス部は、近年王座出場常連校である早大、慶大に対し昨年度以上の戦いぶりを見せるも今年度リーグ戦は3位でフィニッシュ。またしても王座への切符は手元をすり抜けた。

 法大は数年ほど前からチームの改革を行ってきた。下級生に重くのしかかるルールを撤廃して、学年の垣根を越えて強くなれるチームへ。雰囲気を良くするために、本当に必要なものは何なのかを主将鈴木を中心に模索し続けた。そして、風通しの良い環境づくりにこだわり続けた成果は徐々に下級生の成長に結びついた。3年生においては岡垣光祐(経3)、柚木武(スポ3)、賀川稜太(社3)を中心にぐんぐんと成長し、2年生では中川舜祐(社2)が関東学生トーナメントで8強入り。リーグ戦でもシングルスのオーダー表に名を連ねるなど、小さな芽を大切に育て、チーム全体の底上げを図っていった。

このようにして築き上げてきたチームは、リーグ戦で上級生を救う活躍を見せる。8月に行われた全日本学生選手権の疲労がたたり、主戦力であった鈴木が盲腸で入院。柚木もけがに見舞われるなど、リーグ戦開幕を目前にチームには暗雲が立ち込めた。それでも、佐野有佑(経2)・高清水研人(経2)組がダブルスの穴を埋め、中川がシングルスで堂々たるプレーを見せるなど下級生が奮闘。「この一年間チーム作りを頑張ってきて、頼れる後輩ができたことが本当に良かった」(鈴木)と語るように、後輩たちを思って取り組んだチーム作りは、いつしかチームの危機を救うものとなった。

チームが徐々に変化した要因には4年生7人の『個の豊かさ』があった。プレーで魅せた副将の楠原悠介(経4)。リーグ戦では見事な逆転劇を何度も演出した藪巧光(経4)に加え、法大の『お祭り男』と言わんばかりの明るさでチームを鼓舞した藤井俊吾(社4)など個性豊かな最上級生が、今年の『法政らしさ』を象徴づけた。それだけではない。部の細かな仕事を引き受けた主務の石井貴久(経4)や中村遼将(社4)、コート外から懸命に声援を送った石澤祐輝(営4)などそれぞれが役割を果たし、次第にチームはまとまっていった。

7人が送ってきた4年間は苦しい時もあれば、歓喜の瞬間もあったはずだ。今後はそれぞれが異なる道へ進む。伸び伸びとテニスができる環境を後輩たちへの置き土産にして、4年生7人が進む人生が、実りあるものになることを願ってならない。

(記事:梅原早紀)

DSC 0645 R4年間互いに支え合った4年生たち

4年生コメント

鈴木保貴(スポ4・主将)

―リーグ戦を振り返って
1戦目、2戦目と体調不良で出ることができなくて、実は盲腸でした。最初は「なんでこのタイミングなんだろう」って思ったんですけど、後輩たちがすごく頑張ってくれて。慶應戦から出ることができたのですが、負けてしまった時はすごく申し訳ない気持ちになりました。けれど、自分が主将になった時に、チームを作るうえで「雰囲気の良い、明るいチームにしたいな」とずっと思っていました。あとは、上級生だけがテニスを頑張るチームではなくて、『みんなが主役』みたいなチームをずっと作りたいなと思っていました。そのような中で、僕や柚木(武、スポ3)が試合に出れない中で、その時に佐野・高清水組だったり、中川だったり後輩たちが頑張ってくれたことがこの一年間チーム作りを頑張ってきて、頼れる後輩ができたことが本当に良かったです。それでもやはり、4年間慶應に勝つことができて本当に悔しい想いはあります。そこから学んだこともありました。1年生から3年生までは緊張して全然楽しめなかったのですが、最後のリーグ戦はすごく楽しめたかな、と思います。

―最初は主将を「やりたくなかった」と耳にしたが
「やりたくなかった」というわけではなくて、今までのテニス人生の中で主将という立場を経験することがなかったので、「やるとは思っていなかった」というのが本音でした。昨年のリーグ戦が終わって主将をやることが決まりました。去年のリーグ戦はなかなか勝てなくて「リーグ戦でちゃんとプレーできなかった自分が主将をやるわけないな」という思いもあって「本当に自分がやって大丈夫なのかな、後輩がついてきてくれるのかな」という不安もありました。それでも後輩が本当に優しくて、ついてきてくれたことが本当に嬉しかったです。上手く引っ張れたかどうかはわからないですけど、後輩たちが自分についてきてくれたことがただただうれしかったです。

―後輩に向けて伝えたいことは
4年間は結構あっという間ですし、大学というのは自由な場所で自分がテニスを頑張りたいと思えば頑張れますし、逆に遊ぼうと思えば遊べてしまう環境だと思います。それでも、テニスで大学に入ったからには、テニス頑張ってよかったなと思える瞬間を感じて欲しいと思います。僕の場合だとその瞬間は今思えば3回くらいあって、1回目は1年生の頃に卒業された寒川(雄太=平29年度卒)さんとダブルスを組んでインカレインドアで準優勝ができたことです。あと2回は今年の夏のインカレで柚木とダブルスを組んだ事です。最後痙攣して負けてしまったのですが、その時はすごく清々しい気持ちになりました。最後はリーグ戦の最終戦で、テニス頑張ってきたから勝つことができたというわけではないですが、チームの雰囲気も本当に良くなって、それが今につながったことが今日の試合に表れたんじゃないかなって思います。だから僕の中で3回くらい、頑張ったな自分って思えたので、後輩たちにもそのような思い出をテニスで作って欲しいです。

―法政大学に入って成長を感じたことは
やはり法政って高校と比べてチームを自分たちが中心となって作らなくてはならない環境でした。そのような環境の中で主将ができたということは、本当に大きな経験ができたと思います。そしてチームの雰囲気を良くするために今どうあるべきなのか。頑張るべきか、抑えるべきなのか、後輩がどうしたらプレーしやすい環境になるのか、必要なルールは何かという点を考えるきっかけになりました。僕もテニスばかりやってきた人生なのですが、ここで主将ができたという点で成長になりました。

―最後に同期に向けてメッセージをお願いします
同期は本当に、日ごろは仲良しこよしではなくて(笑)。悪いことは悪いと言えるし、いざという時は頼りになる奴ばかりで。遊ぶ時は誰と遊んでも楽しいし、なんだろうなあ(笑)。やっぱり、この同期だったからこそ、4年間楽しかったのかなと思います。僕が主将をやっても、すごい協力してくれたので、みんながサポートしてくれたことでまとめることができました。こういうこと、本人たちにはあまり面と向かって言わないですけどね(笑)。本当にありがとうございました。

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主将として1年間法大をけん引した鈴木

楠原悠介(経4・副将)

―リーグ戦を振り返って
僕自身シングルスが初めてのリーグ戦でした。最初は不安で、みんなにも「大丈夫かな」という感じで心配されてはいたのですが、去年副将の前崎(直哉=平30年度卒)さんが全勝したので、試合前から全勝する気持ちでいました。ダブルスは後輩の岡垣(光祐、経3)との最後の学生大会だったので、全勝するつもりで試合に臨みました。1敗はしてしまったのですが、楽しくできたかなと思います。全体を通してやはり慶大戦が山場で、2-0でダブルスが中断になって、「これは王座に行けるんじゃないか」という思いが少しだけありました。そこから接戦で負けてしまったことが悔しかったです。早稲田戦もダブルスが取れていれば勝つ可能性も少しは上がったのかなということもあって、終わってみれば悔しい想いが残るリーグでした。

―卒業された前崎選手と同じように『副将の背中』を見せることへのこだわりは
そうですね、前崎さんと電話して「お前が次見せる番やぞ」って言われて、しっかり一緒にプレーしていた岡垣にも伝えられたのかなと思います。僕が単複あわせて9勝1敗なので岡垣は来年単複全勝して欲しいです。あいつには頑張ってもらいたいです。

―岡垣選手とは幼い頃から一緒にテニスに取り組んでいるが
光祐とは小3か小4くらいから一緒なので、何年間くらいですかね?(笑)。十数年間くらい一緒にいて。最初光祐は高校に入る前までタメ口だったんですよ(笑)。かわいくて、無邪気で良く喋って、練習も一生懸命やっていて。自分の高校に入ってきた時に、やはり部活だったので敬語で喋っていてそれがすごい違和感がありました。それから法政に入ってからも最初はずっと敬語で話しかけてきていたんですけど、他の同級生の個性が強すぎたのか「僕はこのままじゃいけない」と思ったらしくて、自分らしく高校に入る前の岡垣光祐で振舞いだして、光祐は自分にため口で話しかけてくるようになりました(笑)。大学に入ってからは、光祐にシングルスで勝てなくなって、大会でもよく対戦したのですが、お互いに切磋琢磨し合うことができました。同じ環境でずっとプレーすることもなかなかないので、光祐には本当に感謝しています。

―同期に向けてメッセージをお願いします
4年間、本当にありがとうございました。1年生の時はきつい部活動で、ついていくことも大変だった中で乗り越えることができました。2年生、3年生と段々自由になっていく中で、自分たちの代は本当に個性が強くて、よく言うと表裏のない性格の人間が集まっていたかなと思います。口が悪いんですけど(笑)。それはそれで、このまま引退しても遊んで、ずっと仲間でいたいと思います。

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幼い頃から共にプレーしてきた楠原(左)と岡垣

石井貴久(経4・主務)

ー4年間を振り返って
最初はテニス頑張ろうと思って入ったのですが、周囲との実力差がある環境の中で途中でテニスを諦めるというか折れてしまった部分は自分でも感じていました。それでも最終的にこのチームで4年間戦えて、すごいよかったなって思いました。

ー思い出に残っていることは
1年生の頃のつらい日々は、同期と頑張った大切な、忘れられない日々でもありました。あとは1個上の先輩とも戦った、去年のリーグ戦も楽しかったですね。

ー今後競技の継続は
競技からは離れますけど、趣味でたまに気分転換にやったりはしますね。

ー同期にメッセージを
この同期だったからこそ続けられたし、最後笑って引退できたのかなって思います。

ー後輩たちへもメッセージを
僕たち何年間も王座に行けていないですけど、早慶との差は徐々に縮まっていると思うので、次の代で王座に行ってほしいと思います。

ー法政二高の後輩もいます
スポーツ推薦ではなくて大学のテニス部に入ったけれど、賀川が頑張ったのを見て自分たちでもできるんだなっていうのを感じてほしいし、高校の後輩がリーグで活躍しているのは先輩としてとても誇らしいので、これからも頑張ってほしいです。

ー法政大学テニス部に言い残すことは
良くも悪くもテニス部は『法政らしい』ところがあると思います。その独特なチームの雰囲気を崩さず、このまま何十年も1部リーグで戦って欲しいなと思います。

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ベンチで鈴木をサポートする石井

中村遼将(社4・学連)

ー4年間を振り返って
正直、1年生の時が本当に大変だったこともあって、3、4年生の時の思い出はほとんどありません(笑)。僕は一般入学生なんですけれど、同期の皆に「楽だから」、「全然きつくないから」と言われていたんですよ。そうしたら、入部して2週間で「声が小さいから坊主にしてこい」と言われて、坊主にしたんです(笑)。そういう1年生の頃を過ごして、合宿の時も1週間のうちに睡眠時間がなかなか取れないほど大変で。そういう中で自分は本当によく続けてこられたなと、それも同期のおかげというのはあるんですけれど、大学生活を普通に過ごすよりは良かったなと。今振り返って本当にいい部活に入ったなと思います。

ー学連の仕事は
大変なこともあったんですけれど、いいこともあったり、他大とも主将さんなどとつながることがあるので、そこで色々話したりとコミュニティがどんどん広がっていって良かったのではないかなと思います。ただ、3年生の時に春関の『レフェリー』といって、最高責任者をやったんですけれど、その時に雨天中止だったりとかで順延されていくことがあったので、その時にきつい思いをしましたね。でも、総括したら楽しかったなと思います。

ー中村選手から見た今年の法大テニス部とは
どんどんいい雰囲気になってきてると思います。僕達が1年生の頃はボールを打つよりも先に声を出したり、走ったりすることを重視していたんですけれど、僕が4年生になった時は1年生にもテニスに向かっていけるような環境を作れたので、今の雰囲気は過去最高に良いとしか言いようがないです。

ーお礼を言いたい人は
同期の藤井(俊吾、社4)くんですね。さっき坊主になった話をしたじゃないですか、その時に一緒に坊主になったのが藤井だったんですよ(笑)。僕一人だったら、高校でもぬるい環境でしかテニスをやってこなかったので、絶対に辞めていたんですよ。そんな中で、藤井が僕と一緒に、励ますような言葉、ポジティブな言葉を掛けてくれたりして。そのきっかけがあったから今もずっと耐えてやってこれたのかなと思います。やっぱりこの4年間でお礼を言うとしたら藤井くんですね。

ー掛けたい言葉は
本当にありがとう。これからも末永くよろしくお願いします。

ー後輩に向けて
どんどん良い雰囲気、練習の仕方だったり、練習の雰囲気から良くなってきていると思うので、早慶に実力も近づいてきていると思います。今年の慶大戦もあと1ポイント2ポイントの差で負けただけだと感じています。今年はそういう部分で苦汁をなめたなと思うので、そういう時に勝てるようなメンタル作りをしていってほしいなと思いますね。

ー最後に同期に向けて
同期は本当にむかつく奴らしかいなかったんですけれど(笑)、この人たちと同期でやれて本当に良かったなと思っています。これからもよろしくお願いします!

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コート脇で応援する中村と石澤(左)

石澤祐輝(営4)

ーリーグ戦を振り返って
慶應戦がちょっと悔しかったですけど、でも最後に4年生の勇姿を見ることができて良かったです。

ー市ヶ谷キャンパスの学部に所属していたが
練習は多摩まで通っていました。実家が神奈川県なので、市ヶ谷が1時間くらいで、多摩キャンパスも練習で行っていました。楠原と藪をはじめ、同期の家に、何泊くらいしたのか覚えていないくらい泊めてもらいました(笑)。4年間で100泊くらいしてるかもしれないです(笑)。

ー4年間を振り返って
最初の頃は体育会の辛さも経験して辞めたいなと思う瞬間もありました。それでもやはり、インカレとかリーグも出させていただくことができて、充実した大学生活だったと思います。

ー同期について
同期は本当に動物園みたいな感じで(笑)。賑やかな奴しかいないというのが本音で、嫌なことがあっても、部活に行って同期に会えばまた元気になりました。辛いときも愚痴とか言いながら、一緒に乗り越えることができました。同期には本当に感謝していますし、ずっと仲良くできたらなと思います。

ー後輩に向けて
ここ数年で部活の雰囲気が変わってきて、後輩たちが伸び伸びプレーができたり、先輩に気軽に話しかけられる雰囲気だったりしたことが良かったと感じています。なので、そのような点をもっと改善して雰囲気の良い部活動になればいいなと思います。あとは今年慶應にあと少しのところで負けてしまって、悔しい想いを経験していると思うので、来年もその気持ちを忘れずにみんなで王座に行って欲しいと思います。

ー最後に法政大学テニス部に残したいメッセージをお願いします
楽しく「頑張れ法政」!

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ベンチで藪を応援する石澤

藤井俊吾(社4)

―今年のリーグ戦を振り返って
最初から最後まで自分と賀川(稜太、社3)のダブルスが鍵となってくると分かっていたので必ず勝たなければいけないと思っていました。それなりに気持ちを入れてリーグ戦に臨むことができたと思います。

―結果としては
慶応と早稲田のダブルスには負けてしまいましたが中大の小峰・杉山ペアがインカレベスト8、亜細亜大の加藤・高見澤ペアが夏関準優勝といった実力者に対して競り勝ってチームに貢献できたことは非常に良かったです。

―法大テニス部の4年間を振り返って
正直、1年生2年生の時はテニスしたくないと思った時もあってマネージャーになってもいいやとも思っていました。頑張ろうと思い始めたのが3年生になってからでギアをいれるのが遅かったのですが、最終的にリーグ戦にも出場できるまで実力をつけることができ、プレーヤーとしてチームに貢献できたので良かったです。

―4年間で苦しかったことは
大学の部活がこういうものなのかと毎年感じました。1年生の時はたくさん仕事をしなくてはいけなくてそれはとてもきつかったですし、2年生、3年生になると同期の楠原や鈴木や藪といった選手が成績を残し始めて、スポーツ推薦として結果を残さないといけないというプレッシャーが自分にのしかかりました。

―今後の競技継続について
選手としてはこれで最後です。

―長い期間テニスをしてきた中で大切にしていたことは
「強くなった」と思いこまないということです。常に挑戦者であると思い、日頃の練習から全力で取り組みことを大切にしていました。

―今後の一人の人間としての夢は
テニスを離れる離れないは関係なく社会人になるので、お金を稼がなければいけないですし苦しいことがたくさんあるかもしれないですが、へこたれずにテニスを通じて学んできたことを生かして頑張りたいと思っています。また、今まで自分を育ててくれた母校に何かしらの形で恩返しできるような人間になりたいと思います。

―テニスから学んだことは
苦しい時も決して諦めないということです。困った時に試行錯誤するということはテニスの試合を通じて学びましたしこの力が付いたことで試合にも勝てるようになったと思います。

―4年間過ごした同期への思いは
1、2年生の時にやる気も実力もなかった時に同期のメンバーが結果を出しているのを見てとても刺激になりましたし石澤、石井、中村といった試合にあまり出ることのないメンバーも関係なくみんな一緒にバカなこと言い合いながら過ごすことができて本当に幸せでした。とにかく楽しかったです。

―後輩たちへ残す言葉は
今までの先輩たちの頑張りがあって今のテニス部が良い方向に進んでいるので、今年は王座に行けなかったのですがこれから毎年王座に行けるようになってほしいと思います。部活が変わっていけるように自分たちが犠牲になってもという覚悟で自分はやってきました。これからの法大テニス部はみんなが結果を残してより強いチームになってほしいと思います。

―これまで支えてきてくれた人達へ
本当に感謝の思いでいっぱいです。親をはじめ、中学校の先生は自分の試合結果を気にしてくれたり、高校の先生は自分がつまづいた時にはアドバイスをしてくれたりしました。それがあったからこそ同期の鈴木だったり実力者と同じ土俵で戦うことが出来るようになりました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。そして最後に、主将の鈴木とは高校の時から7年間一緒にいました。自分の実力、性格を含めて孤立してもおかしくなかったのですが、鈴木がいたからこの部活になじむことが出来ましたし、鈴木が頑張っているのをみて自分も頑張らなきゃと思えるようになりました。本当に感謝しています。

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賀川(左)と共に活躍した藤井

藪巧光(経4)

ーリーグ戦を振り返って
あっという間だった気がします。リーグ戦始まったなあと思ったらあっという間に最終戦で、シングルス全勝を目標にしていたけど達成できませんでした。それでは悔いはないかなと思います。

ー4年間を振り返って
色んな部分で成長できたかなと思います。体育会という組織を知れたし、人間関係の難しさ、就職活動の難しさだったり色々なことを経験できました。

ー同期について
やはり自我が強くて、負けず嫌いが集まっていたかなと思います。3年目まではそれがいい形で部活に反映されていなかったような気がしました。最後の4年目にどうしてここまで団結ができたのか考えると、「 この子に勝ってほしい」と相手を思う気持ちが出てきたからかなと思います。あまり仲良くない時期のほうが長くて、誰かの応援をしたり、誰かがタイトル取ってもあまり大きく喜びを見せることはなくて。最後のリーグで仲間を応援するという気持ちが強かったかなと思います。

ー後輩に向けて
一人ひとりに思いはあって、それでも全体に言うのならば早稲田、慶應などにない良さを持っているというのが法政の強みだと思います。後輩たちには法政で楽しんでプレーを続けてもらえたら嬉しいなと思います。

ー最後に法政大学テニス部に残したいメッセージをお願いします
本気で「頑張れ法政」!

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4年間単複共に活躍した藪
 
 
(取材:梅原、草野慧、加瀬航大、野村昌平)
 

 

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