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【サッカー】第96回関東大学サッカーリーグ戦 第9節 法大1-0明大 法明戦を制したのは法大!久保のゴールを守り切り5戦負けなし!

2022年06月11日(土)
JR東日本カップ2022 第96回関東大学サッカーリーグ戦 1部 法大ー明大
味の素フィールド西が丘

前節土壇場で追いつき4戦負けなしとした法大。上位浮上に向け負けられない今節は宿敵明大と対戦。有観客で行われた一戦には多くの観客が詰めかけた。前半から押し込まれる展開が続くも萩野・白井・落合の3バックを中心に粘り強い守備で得点は与えない。0-0で迎えた57分、前線で佐野がボールを奪うとゴール前に走りこんだ久保へスルーパス。久保がワンタッチでゴールに押し込み先制に成功。その後は明大の猛攻をしのぎ1-0で勝利。2位明治から価値ある勝ち点3を獲得した。


       決勝ゴールを挙げたのは久保

試合結果

トータル試合結果

1
法政大学
0 前半 0 0
明治大学
1 後半 0

試合スタッツ

時間 経過 大学 選手名 得点経過
57分 得点 法大 久保征一郎 1-0
78分 交代 法大 今野息吹→堀江貴大
78分 交代 法大 佐野陸人→吉尾虹樹
81分 交代 法大 久保征一郎→大塚尋斗
87分 交代 法大 髙橋馨希→廣渡優太

スターティングメンバー

背番号 ポジション  選手名 学部・出身校
21 GK 近藤壱成 経済4・ジュビロ磐田U18
5 DF 落合毅人 経済4・新潟明訓
14 DF 萩野滉大 現福4・名古屋グランパスU18
20 DF 白井陽貴 スポ4・矢板中央
6 MF 佐野陸人 現福4・清水エスパルスユース
7 MF 若林龍 現福4・桐蔭学園
8 MF 渡邉綾平 経済3・前橋育英
16 MF 今野息吹 経済3・三菱養和SCユース
19 MF 髙橋馨希 社会3・常葉大学附属橘
27 MF 細谷航平 社会3・サンフレッチェ広島ユース
22 FW 久保征一郎 経済3・FC東京U18
サブメンバー
1 GK 中川真 スポ3・徳島市立高
4 DF 高嶋修也 経済4・明秀日立
2 DF 堀江貴大 社会4・昌平
3 DF 松岡迅 経済3・前橋育英
33 DF 日高華杜 経済1・大津
15 MF 揖斐俊斗 経済2・柏レイソルU18
25 MF 吉尾虹樹 現福3・横浜Fマリノスユース
24 MF 廣渡優太 現福3・浜松開誠館
9 FW 大塚尋斗 社会4・矢板中央

 

 試合後順位表

順位 大学名 勝点 試合数 勝-分-負 得点/失点 得失点
1位 東京国際大 19 8 6-1-1 21/6 15
2位 明治大 19 9 6-1-2 16/7 9
3位 東洋大 16 9 5-1-3 17/9 8
4位 国士館大 13 9 4-1-4 14/8 6
5位 拓殖大 13 9 3-4-2 15/12 3
6位 法政大 13 7 4-1-2 10/11 -1
7位 筑波大 12 8 3-3-2 10/8 2
8位 桐蔭横浜大 10 7 3-1-3 12/10 2
9位 早稲田大 7 9 1-4-4 7/12 -5
10位 順天堂大 7 9 2-1-6 8/16 -8
11位 流通経済大 7 9 1-4-4 8/25 -17
12位 駒澤大 5 9 1-2-6 7/21 -14

 

前期リーグ途中経過

日付 対戦校 結果 会場
1 5月22日 東洋大 〇2-1 非公開
2 5月18日 国士館大 ●0-2 非公開
3 7月1日 筑波大 非公開
4 6月1日 順天堂大 〇3-1 非公開
5 5月1日 桐蔭横浜大 延期 三ッ沢公園陸上競技場
6 5月14日 拓殖大 ●0-4 保土ヶ谷公園サッカー場
7 5月29日 東京国際大 〇1-0 非公開
8  6月5日 流通経済大 △1-1 流通経済大学龍ヶ崎フィールド
9  6月11日 明治大 〇1-0 味の素フィールド西が丘
10  6月15日 駒澤大 非公開
11  6月18日 早稲田大 非公開

マッチレポート

前節、試合終了間際の劇的な同点弾で価値ある勝ち点1を獲得した法大。リーグ戦前期ラストの有観客試合となる今節で対戦するのは、現在2位と好調の明大。“血の法明戦”とも称される宿敵との一戦で勝利し、再び勢いに乗りたいところだ。スタメンにはCBの落合毅人(経4=新潟明訓・清水エスパルス内定)が4試合ぶりに名を連ね、プロ加入内定後初の先発出場となった。また前線では、前節今季初ゴールを挙げた久保征一郎(経3=FC東京U 18)が3試合ぶりの先発出場を果たした。

試合は序盤から明大がボールを握る展開に。グラウンドを広く使いながらテンポ良くパスを繋ぎチャンスをうかがう。対する法大も、前線からプレッシャーをかけ奪いに来る明大に対し、ロングボールも使いながら攻撃の活路を見出そうとする。20分、左サイドを駆け上がった今野息吹(経3=三菱養和SCユース)のクロスに久保が打点の高いヘディングで合わせるも、キーパー正面で止められる。ピンチは38分。明大にロングパスから裏に抜け出されると、一度はクリアしたものの、こぼれ球を再び拾われフィニッシュまで持ち込まれる。これはゴール右に外れ、難を逃れる。前半終了間際の45分には、右のCKから萩野滉大(現4=名古屋グランパスU18)が頭で合わせるも枠には飛ばず、ここで前半終了。両チーム譲らぬ戦いは、スコアレスで折り返す。


粘り強い守備を見せた萩野

後半、先制点が欲しい法大は、ボールを奪いに前線から積極的にプレスをかけにいく。54分、若林龍(現4=桐蔭学園)が中盤でのパスカットからそのまま右サイドを駆け上がり、中へ低いクロス。走り込んでいた佐野陸人(現4=清水エスパルスユース)がダイレクトで合わせる。これは相手G Kの好セーブに阻まれるも、徐々に流れを引き寄せる。そして57分、ついに試合が動く。敵陣で佐野がスライディングでボールを奪取すると、持ち運びゴール前へスルーパス。そこに走り込んでいた久保が滑りながらも足を伸ばしシュート。ボールはゴール右隅に吸い込まれ、法大が先制に成功する。久保はこれで2試合連続ゴールとなった。このゴールで勢い付いた法大は63分、落合のロングパスから佐野が繋ぎ、最後は再び久保がシュートを放つ。これは相手GKにセーブされるも、明大をさらに攻め立てる。DF陣も体を張り集中した守りで、相手にチャンスらしいチャンスを作らせない。そしてこのままスコアは動かず、試合終了のホイッスル。虎の子の1点を守り切った法大が、宿敵相手に見事勝利した。

相手ペースだった前半を凌ぎ切り、後半しっかりとチャンスを決め切った先制点を最後まで守り切る。まさに”粘り強い戦い”で勝ち点3を獲得した法大。これでチームはリーグ戦5試合負けなしと好調を維持。次節は中3日で15日の駒大戦。過密日程ではあるが、この勢いのまま再び連勝街道を進んでほしい。

(記事・板倉大吾/撮影・二瓶堅太)


佐野のボール奪取からゴールが生まれた

選手コメント

井上平監督

ー明大戦は強いですね
相性がいいのか、選手もしっかりと気持ちを入れてくれるので、これだけのパフォーマンスが本当は出せるんだよってところが今日はまたわかったのでよかったです。

ー前半明大の早いパス回しに苦しみましたが、HTで改善を加えたところは
スペースは消せていたし、前半に持たれるというところは想定はしていたので、特に怖いことはなかったです。一発背後の狙いと、インサイドハーフの斜めの狙いは警戒しながら対応しようというところは続けて、HTはどちらかと言うと攻撃のところの修正を加えて行きました。

ーCB3人の人選について
対戦相手にもよるし基本的に調子のいい子を出しながらやっています。真ん中の白井陽貴のところは一番スピードがあるので、両サイドのケアができるし、そこを軸に起きながら、両サイドのところは左利きを置いてみたり、工夫しながらやっているのでこの3人がベストメンバーという訳ではないです。

ーチームの粘り強さも出てきたように思えますが
その通りだと思います。今まではすごくアグレッシブに前からってやっていたからこそ、奪いに行きたいんだけど、奪いに行くとスペースが開いちゃって3バックとか5バックでもやられちゃうところがありました。今はそこを理解してしっかりと我慢できるところは我慢して、スペースも消せて、守り方の理解がしっかりできてきたからこそ、この粘り強さにつながっているのかなと思います。

ーここからまた連戦が始まりますが選手の起用法について
連戦と言うのもありますけど、対戦相手によって、自分たちがもう少しボールを持てそうならそういう人選をするし、そこもしっかりと駒澤さんを分析しながら、人材は決めたいなと思います。

ー無失点の評価は
気持ちいいですね。選手が本当に最後まで粘り強く、危ないシーンはたくさんありましたけど、最後の所で体ぶつけたり、カバーしあえる距離感にいれたというのはすごく評価できると思います。日ごろのトレーニングでそういう意識で取り組めているからこそこの結果が出たと思うので、日ごろの取り組みを評価してあげたいと思います。

ー久保選手のストライカーとしての評価は
ゴール取れるところにまだ入れないことが多くて、征一郎もそうだしうちのFWはそうなんですけど、結構流れちゃったり、ボール引き出すためにゴール前にいないことが多くて。今日はしっかりとゴール前に顔を出せたんですけど、ゴール前のいるべきところにいない回数が多いので、そこはまだまだかなと思います。

久保征一郎

ーゴールシーンを振り返って
そこまで繋いでくれた人がいて、後は自分が決めるだけだったので、まずはチームメイトに感謝したいです。あとは有観客でやれている、こういう雰囲気を作ってくれた応援してくれる人たちにも感謝したいですし、そういうのを全てひっくるめての自分のゴールだと思います。

ー相手が明大と言うことで意識するところはありましたか
高校の時チームメイトだった岡哲平だったり、同期の選手がいたので、そういう選手に負けないという気持ちは少なからずありました。マッチアップのところでは常に意識していましたし、その中で点が取れたのはよかったかなと思います。

ー2戦連続ゴールとなりました
得点の感覚というのは2戦連続ということで大分あるのかなと思います。ここで満足するんじゃなくて、やっぱりチームを勝たせるゴールというのを意識して、目指してるところはゴールだけじゃなくチームの優勝が一番なのでそれにつながるゴールを決め続けられればいいのかなと思ってます。

ー今節のゴールは利き足ではない左足でのゴールでした
常に練習では両足、頭と全部意識してやるようにしていて、ワンタッチプレーというのは自分の強みでもあるのでそういうところを逃さずに決め切るというところが今日の結果につながったと思います。

ー岡選手とのマッチアップ、自己評価は
競り合いのところでやられたシーンもあったんですけど、スローインのところとかは体を当ててマイボールにして味方に繋ぐことではしっかりできてたのかなと思います。やっぱりしっかり(得点を)決めれたというのは満足ではないですけど、アピールできたのかなというのはありますね。

ーゴールシーンも佐野選手が前からボールを奪いにいって生まれましたが、前線の選手も前から奪いに行くというのは意識していましたか
前線の髙橋選手と佐野選手と自分でしっかりコミュニケーションを取ってやれていたのかなというのはあったので、いい距離感でプレー出来て、それが点につながったのかなと思っています。

ー久保建英選手が代表で点を取りましたね
高校の時一緒にやっていたので、自分も久保なので比較されるところはありますけど、今やれることを着実にやって、いつか一緒にプレーできたらいいなと思っています。今は自分は大学ですけど、点を決めていけばどこかしら認めてくれるチームがあると思うので、着実にステップアップしていきたいなと思います。

萩野滉大

ー試合を振り返って
相手が明治大学さんで、勝手にモチベーションが上がるような相手でした。立ち上がりから全員で気持ちを強く(持って)いけたことが、今日の勝利につながったと思います。1週間この勝利のためにやってきたので、本当にうれしいです。

ー前半から守備にまわる中で気をつけていたことは
最後のところでやられなければいいということと粘り強くやれる自信はあったので、そこが最後の決定的なところはやらせなかったと思います。しっかり前で弾くことはできていたので、慌てずに対応できたのがよかったなという風に思います。

ー久々の有観客試合で気合いが入ったのでは
まだ有観客の試合で勝てた試合がなかったので、今日絶対勝って来てくれたお客さんに最高の勝利を届けたいというところは話していました。届けることができてよかったです。

ー5戦負けなしとチームは好調ですが、主将から見てその要因は
粘り強く戦うというところがやっぱり1番できているところだと思います。最後1点取って引き分けに持ち込んだ前の試合もありましたけど、今年の良さは粘り強く戦いながら1点をもぎ取ったりというところだと思います。今日の全員が気持ちを強く相手に(好きに)やらせないとか球際、1対1で負けないというところが毎試合できているからこそ負けないというところにつながっているのかなと思います。

ープロに内定している2人を含むディフェンスラインについては
2人がプロに決まっているので、その2人よりやってやろうという強い気持ちを自分は持っています。あの2人よりいいパフォーマンスをしていれば、Jリーグのスカウトの方も見てくれていると思います。あの2人にない良さを僕は持っていると思いますし、1対1の対応とか粘り強い対応とかは2人よりは持っています。ビルドアップのところでもあの2人よりもいいものを持っていると自分では思っているので、そこをしっかり試合で出していけば未来は見えてくるのではないかという風に思っています。その中でも3人で協力して後ろから(失点)0でやるというのは全員で話し合っているので、それがお互い良い影響を与え合っているのではないかなというように思っています。

ー今シーズン序盤、ベンチスタートが続いていたのは
自分の調子が良くなくてスタメンを奪われていたんですけど、自分の中ではチャンスが回ってきた時にやってやるという準備はしていました。それがチャンスが回ってきた時にものにできたことにつながっているかなと思っています。

ー後輩が得点を決めました
後輩はすごくいい代で、多くの選手がキャンプに行っていたりして自分は呼ばれなくて悔しい思いをしました。でも自分はそんなにスーパーな選手ではないですし、ぶれずにやり続けることでしか未来は変わってこないのかなという風には思っています。悔しい気持ちを持って、ぶれずに自分自身と向き合ってやっていきたいなと思っています。

落合毅人

ー2位明治相手にこの戦いができるというのは収穫になりましたね
0で抑えられたというのは本当に良かったと思うんですけど、自分個人としてはまだまだ足りないところがあったので、そういったとこを突き詰めていけばやられない守備というのができるのかなと思いました。

ー具体的に足りないところは
自分の中でまだ完全に3バックに慣れてないのかなというのがあります。4バックの時はどう動くかが頭で考えなくても勝手に動けるくらい出来ていたんですけど、3バックになってから頭で考えないとできていない部分がまだあるので、頭で考えている以上ワンテンポ遅れてしまっていますし、勝手に体が動くくらいにならないとだめだなと考えています。

ー味方同士で言い合う、我を出すシーンも見られました
調子のいい選手が多いからこそ我が出てくると思うので、チームとしてはいいことなのかなと思います。

ーここ数試合あまり試合に絡めませんでした
自分自身プロに内定してやるべきことが明確になっているので、そういった意味では気持ちの面で下がるとかは無かったです。ただチームが調子がいい分、自分が出てないという面では悔しい気持ちもありましたし、絶対出たら0に抑えて勝ちたいというのはあったので、今日0で抑えられたというのは良かったです。

ープロ内定後プレーしていて気持ちの面などで変化は
見られるということが自分としては初めての感覚なので、そういった面も慣れていかないと今後やっていけないと思いますし、そういった中で自分の良さを出せる選手が上の舞台で戦えていると思うので、この環境に慣れていく必要があるかなと思います。


前期最後の有観客試合を白星で飾った

フォトギャラリー

試合の写真は、スポーツ法政新聞会の公式ツイッター、また公式インスタグラムに掲載いたします。

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