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【卓球】2022年関東学生選手権シングルス 手塚、加藤翔がランク入り!多くの選手が6回戦まで勝ち上がり、収穫のある大会に!

2022年(令和4年)関東学生選手権 男子シングルス
2022年6月15日(水)、16日(木)
所沢市民体育館

1部2部入替戦で勝利を収め、見事1部残留を果たした法大卓球部。入替戦から約2週間後に行われた関東学生選手権シングルスには、男女17名が出場した。男子シングルスでは手塚元彌、加藤翔がダブルスに続くランク(ベスト16)入り。多くの選手がベスト32決めとなった6回戦まで勝ち上がり、7月に行われるインカレ団体戦、秋季リーグ戦に向け収穫と課題の見つかる大会となった。

ランク入りを果たした1年生の加藤翔

試合結果

 男子シングルス結果

結果 選手名
2回戦敗退 野崎蓮(法3)
内田柊平(営2)
小野寺秀斗(法2)
3回戦敗退 髙橋天馬(国2)
4回戦敗退 米田悠(法3)
林晃平(国1)
5回戦敗退 天野宏哉(国4)
西村直(法2)
6回戦敗退 三浦空(法4)
加藤健太(国3)
堀千馬(営3)
原田哲多(営1)
ベスト32 蘇健恒(デザ工3)
岩永宗久(法1)
ベスト16 手塚元彌(営4)
加藤翔(法1)

女子シングルス

結果 選手名
4回戦敗退 遠藤桜菜(生命科学3)

戦評

関東学生チャンピオンを決める関東学生選手権が開幕。シングルスには法大からは男女17名が出場し、1年生の岩永宗久(法1)、林晃平(国1)は大学デビュー戦となった。男子は2回戦から出場した13名のうち6名が5回戦に進出。スーパーシードの選手が登場する5回戦では、熱戦を繰り広げた。5回戦から登場した手塚元彌(営4)、加藤健太(国3)、蘇健恒(デザ3)、加藤翔(法1)はしっかり勝利。三浦空(法4)は幸先よく2セットを先取するが、相手も実力者。鋭い攻撃を決められ、2セットを奪い返される。しかし、相手に臆することなく攻め、第5セットをものにし勝利を収めた。1年生の岩永も難敵相手に奮闘。2-0から第3セットを取り返されるも、思い切ったプレーを見せ、相手に流れを渡さなかった。見事3-1で勝利し、5回戦突破。堀千馬(営3)、原田哲多(営1)も順調に勝ち上がり、8名が6回戦へ駒を進めた。一方、西村直(法2)がフルセットの末、天野宏哉(国4)はカットマン相手に粘り強く戦ったが敗戦となった。


接戦を制し6回戦に進んだ三浦

勝てばベスト32入りが決まる6回戦。ここでも素晴らしい試合を見せたのが岩永だった。5回戦の勢いそのままに2セットを連取。しかし、その後相手の追い上げに苦しみ、2セット連続で落としてしまう。ここから岩永の強さが光った。勝負の第5セット。守りに入ることなく、果敢に攻めていき、5-5から連続ポイントで相手を突き放す。そのまま試合を決め、初の関東学生選手権でベスト32入り。蘇、手塚、加藤翔は相手に流れを渡すことなく、7回戦進出を果たした。


ベスト32に入った岩永

ランク(ベスト16)入り決定戦となる7回戦。快進撃を続ける岩永は専修大の実力者・後藤世羽と対戦。第1セットを落とし、迎えた第2セットもセットポイントを先に握られる展開に。しかし、強気のプレーで得点を奪っていき、14-12で第2セットを取り返す。その後も互いに一歩も引かず、セットカウント2-2で勝負のファイナルセットへ。このセットも接戦となったが、相手のプレーが勝りあと少し及ばずフルセットの末、敗戦となった。昨年ベスト8の蘇も鋭い両ハンドが決まり、2セット取るも「3球目のミスが多かった」と語ったように、ミスから流れをつかむことができずセットカウント2-3で3年連続のランク入りはならなかった。一方、手塚は中大ダブルエースの一人・小野寺翔平と対戦し、熱戦を繰り広げた。両者互角の戦いを見せたが、手塚は自身のサーブから流れを作り、得点を重ね2-1と勝利に王手をかける。その後、1セット返されるも勝負所でしっかり得点を奪い見事勝利。春季リーグ戦で4勝を挙げた加藤翔は、カットマンの木村飛翔(駒大)と対戦した。各セット接戦となったが、相手のミスを誘いながら粘り強く戦い、3-0で完勝。手塚、加藤翔がダブルスに続いてランク入りを果たした。


加藤翔はランク決定戦でストレート勝ちを収めた

翌日行われたベスト8決定戦からは7ゲームスマッチで実施。手塚、加藤翔ともに序盤から熱戦を繰り広げた。手塚は遠藤碧人(専大)と対戦。第1セットを落としたが、第2セット以降、鋭い両ハンドが決まり手塚ペースで試合が進む。セットカウント3-1とし、あと1セット取れば勝利だったが、そこから相手の反撃に苦しんだ。デュースまでもつれた第5セットを落とすと、9-11、9-11で接戦を勝ち切れず立て続けに3セット奪われ、逆転負け。勝機があっただけに悔しい敗戦となった。加藤翔はダブルスで優勝した上村太陽(専大)と対戦。長いラリーでも引くことなく攻めていき第1セットを奪うが、第2セットは相手ペースに。セットポイントを奪われてから追い上げ、デュースに持ち込むも、連続得点を許し、第2セットは相手がものにする。その後も競った展開となり、セットポイントやマッチポイントを奪われてから粘りを見せたが、勝負どころで相手の強さが光り3-4でベスト8進出はならなかった。


1年次以来のベスト16入りとなった手塚

各大学の主力選手と対戦する5回戦を勝ち抜き、ベスト32入りを決める6回戦に多くの選手が駒を進めた。また、春のリーグ戦に出場した加藤、原田はダブルスでランク入り、加藤翔はシングルスでもランク入りを果たし、リーグ戦未経験の1年生・岩永もベスト32となり1年生の活躍も目立った今大会。リーグ戦は悔しい結果だったが、今大会の結果はチームにとって明るい材料となっただろう。今大会で見つかった課題、収穫を生かし7月に行われるインカレ、秋季リーグ戦ではどのような戦いを見せてくれるのか期待が高まる。(記事・写真:川口綜一朗、齋藤彩名)

選手インタビュー

手塚元彌

ーベスト16という結果について
1年生の時にも(ベスト16に)入ったんですけど、去年も入れてなかったので、とりあえずベスト16に入れてよかったかなという感じです。

ー大会前の目標は
リーグ戦は自分としてうまく行かないところがありました。ただ、その後入替戦に向けて結構準備してきたので、そこの延長線じゃないですが、もちろん関東学生も気持ちは入っていたので、入替戦からいい流れが来てるかなというのはありました。

ー調子という面では
入替戦から結構調子が良くて、その分関東学生もまずまずよかったかなと思います。

ー今日の試合(ベスト8決定戦)もかなり接戦になりました
(専大の遠藤選手とは)何回か対戦したことがあって、1回も勝ったことが無かったので勝ちたかったですが、やはり最後の1本がなかなか取れなかったかなという感じです。

ー先に3セットを取ってから厳しい展開になりました
5セット目くらいにマッチポイントから2回くらい取った時に決めきれなかったのが一番の敗因かなと思います。

ーチームとしても好成績になりました
ランク入りは2人ですが、全体として勝ち上がったという印象があったので、チーム全体としてシングルスの結果というのは悪くなかったかなと思います。

ーインカレに向けて意気込みを
インカレも去年ベスト8には入れなかったので、まずはベスト8にもう一度入れるように頑張りたいです。

蘇健恒

―今日(ランク入り決定戦まで)の試合を振り返って
6回戦まで調子良かったんですけど、7回戦は途中から緊張もあって上手くいかなかった部分がありました。全体的に見ればよかったと思います。

―今大会で良かった点は
5回戦の相手が左利きで、いつも左利きの選手に対するレシーブが上手くできなかったんですけど、今回は上手くできたのでそこが良かったです。

―逆に課題だと感じた点は
星との試合(7回戦)で3球目のミスが多かったのと、サーブの変化が少ないのでもう少し色々な所に動かした方が良かったかなと思います。

―インカレに向けて意気込みをお願いします
チームに貢献し、ベスト8に入れるように頑張りたいと思います。

岩永宗久

ー法大入学の理由は
関東1部でプレーがしたくて他の大学もあったんですけど、法政大学の雰囲気がとても良くて、加藤健太さんや小野寺(秀斗)さんも推してくれたので入りたいと思いました。

ー大学での目標は
全国で勝てるようになりたいので、インカレに出場して上に行けるように頑張りたいです。

ーここまでの卓球部での生活を振り返って
先輩方も同期も優しくとても充実していて、練習するときはしてオフはオフですごくメリハリがあるので、すごく助かっているますし、自分に合っているなと思います。

ー春のリーグ戦に出場しなかったが、関東学生への準備は
リーグ戦に出られなくて悔しい思いもあったのですが、その分周りより準備する期間があったので、その結果が出て良かったと思います。

ー今日の良かった点は
自分は結構フォアハンドで攻めるのですが、自分から足を動かして相手を下がらせるプレースタイルが今日は通用したと思います。

ーこれからに向けた意気込みを
インカレがすぐあるので、試合には出ないとは思いますがそこで色々吸収して、全日学予選や続く大会に向けて繋げられたらと思います。

加藤翔

―今大会の目標は
とりあえずはランク入りでした。ランクに入ってからは優勝しか考えていなかったです。

―7回戦までを振り返って
1試合目が0-2スタートという苦しい展開で、3ゲーム目もデュースでマッチポイントを取られたんですけどあきらめないで、自分の卓球をやって3、4、5ゲームを取ることができて最後まであきらめなかったことが大きかったです。

―相手に10点目を取られてから追い上げて逆転する展開が多いですが、どのようなことを考えてプレーしていますか
それまでは戦術や組み立てを考えているんですけど、セットポイントやマッチポイントを取られてからは何も考えずに攻めることだけを考えてやっています。

―ベスト8決定戦(8回戦)の対戦相手については
相手のサーブが上手いというのは聞いていたんですけど、終盤になっても出してなかったサーブを出してきたり、引き出しが多くてそこの違いが出たかなと思います。

―ご自身のプレーを振り返って
今まで通り自分のプレーができたので良かったんですけど、大事な所での引き出しがもう少し増えるといいかなと思いました。

―今後に向けての課題は
インカレがすぐあるので、そこに向けてレシーブの強化だったり、ラリーで競った時の決定力をもっと上げたいなと思います。

―インカレに向けての意気込みをお願いします
インカレでは予選リーグから出ると思うので、1勝でも多く勝てるように頑張りたいです。

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