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【硬式野球】王者・慶大に鮮やか逆転勝ち!強力打線お目覚めの12安打6得点&4盗塁と足技で翻弄 エース篠木が6回2失点の粘投で通算10勝目

東京六大学野球2024春季リーグ戦 慶大1回戦
2024年4月27日(土)
神宮球場

昨秋王者・慶大との初戦は投打かみ合い完勝した。3回に松下歩叶(営3=桐蔭学園)の2試合連続本塁打で先制も、先発・篠木健太郎(営4=木更津総合)が逆転を許してしまう。しかし直後にクリーンナップの3連打で逆転に成功すると、7回、8回、9回にもそれぞれ得点し12安打6得点。中津は3つの盗塁を決めるなど足技も光った。投げては篠木が6回2失点(自責1)で今季2勝目。またリーグ戦36試合目で節目の通算10勝目(8敗)となった。7回以降は永野司(営3=倉敷商)、山口凱矢(営2=桐蔭学園)、安達壮汰(営4=桐光学園)がつなぎ逃げ切った。

6回2失点の粘投で今季2勝目、通算10勝目を挙げた篠木

試合結果

トータル試合結果

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
法 大 0 0 1 0 0 2 1 1 1 6 12 1
慶 大 0 0 0 1 1 0 0 0 0 2 6 1

(法大)〇篠木、永野、山口凱、安達—𠮷安
(慶大)●外丸、沖村、小川、広池—森村、森谷、坪田
[本塁打]
法大:松下 2号(3回表ソロ)
慶大:本間 1号(5回裏ソロ)

打撃成績

打順 位置 選手 打数 安打 打点 四死球 打率 出塁率 OPS
1 (5) 松下 3 1 1 1 .429 .500 1.357
2 (8) 藤森康 4 0 0 0 .091 .167 .258
3 (6) 中津 4 2 1 1 .400 .471 1.071
4 (4) 武川 5 2 2 0 .250 .400 .900
5 (2) 𠮷安 5 2 1 0 .200 .182 .517
6 (9) 姫木 4 2 0 0 .300 .364 .764
7 (3) 田所 3 2 1 1 .214 .267 .552
8 (7) 鈴木照 3 0 0 1 .182 .357 .721
9 (1) 篠木 2 0 0 0 .200 .333 .533
H 西村 1 1 0 0 .200 .333 .533
1 永野 0 0 0 0
1 山口凱 0 0 0 0
H 内海 1 0 0 0 .167 .167 .333
1 安達 0 0 0 0 .000 .000 .000

 

投手成績

球数 打者 防御率
篠木 6 107 26 6 7 2 1 1.29
永野 0 1/3 11 2 0 1 1 0 0.00
山口凱 0 2/3 8 2 0 1 0 0 0.00
安達 2 17 6 0 3 0 0 0.00

 

ベンチ入りメンバー

10 𠮷安遼哉(法4=大阪桐蔭) 27 岩間涼星(法4=磐城) 31 増田凜之介(社3=春日部共栄)
12 永野司(営3=倉敷商) 32 土肥憲将(キャ2=鳴門) 37 大川航駿(社4=日大鶴ケ丘)
14 安達壮汰(営4=桐光学園) 3 田所宗大(キャ4=いなべ総合) 1 西村友哉(法4=中京大中京)
15 山口凱矢(営2=桐蔭学園) 4 松下歩叶(営3=桐蔭学園) 2 鈴木大照(文4=明徳義塾)
16 宇山翼(人3=日大三) 6 武川廉(人4=滋賀学園) 7 内海壮太(法4=御殿場西)
18 篠木健太郎(営4=木更津総合) 8 中津大和(営4=小松大谷) 9 姫木陸斗(人4=日大藤沢)
19 山城航太郎(キャ4=福大大濠) 23 品川侑生(文3=三重) 39 大沢翔一郎(法4=上尾)
47 古川翼(キャ2=仙台育英) 26 藤森康淳(営2=天理) 50 姫野翔(現4=大分鶴崎)
22 中西祐樹(法2=木更津総合) 28 石黒和弥(法3=高岡商) 51 鈴木大紀(法4=法政二)

戦評

先発投手は法大が中4日で篠木健太郎(営4=木更津総合)、慶大は外丸東眞と両エースが登板となった。初回は両先発が先頭打者に出塁を許すも無失点。

先発の篠木健太郎

試合が動いたのは3回表、絶好調の1番・松下歩叶(営3=桐蔭学園)がレフトスタンドへ2試合連続となる2号ソロを放ち1-0と先制する。

2試合連続本塁打の松下歩叶

しかし4回裏に篠木がショート・中津の悪送球などで無死一、三塁のピンチから気迫の2者連空振り三振で2死とするも、7番・斎藤快に対し暴投で1-1の同点に追いつかれる。さらに5回裏は慶大主将の本間にレフトスタンドへの1号ソロを打たれ勝ち越しを許す。

反撃したい打線は直後の6回表に2死走者なしから3番・中津大和(営4=小松大谷)が中前安打を放ち、すかさず二塁への盗塁を決めると続く4番・武川廉(人4=滋賀学園)が左前適時打を放ち2-2の同点に追いつく。さらに武川は盗塁と相手の失策も絡み三塁へ進むと、5番・𠮷安遼哉(法3=大阪桐蔭)が低めの難しい球を逆方向へ運ぶ左前適時打を放ち勝ち越しに成功する。

勝ち越し打を放った𠮷安遼哉

勝ち越しに成功した後の6回裏は、先頭の5番・横地に死球を与えてしまうが、その後は三振、左飛、ニゴロで3つのアウトを奪い無失点で抑える。

7回表には慶大2番手・沖村から篠木の代打・西村友哉(法4=中京大中京)が左前安打を打つと、1番・松下が送りバントを成功させ、3番・中津が中前適時打を放ち追加点をあげ4-2。

篠木は6回107球6安打7奪三振2四死球2失点(自責1)でマウンドを降り、7回裏からは2番手・永野司(営3=倉敷商)がリーグ戦初登板。先頭打者に四球を与えてしまうが次の打者を空振り三振に抑え、右打者の本間を迎えたところで降板。続いて3番手・山口凱矢(営2=桐蔭学園)がこちらもリーグ戦初登板を果たすと、慶大の主軸・本間、水鳥を抑え得点許さず。山口凱は桐蔭学園時代に夏の県予選で2年連続慶應義塾高校に敗れていただけ喜びを爆発させた。

リーグ戦初登板の山口凱矢

止まらない打線は8回表には小川から先頭の吉安、姫木陸斗(人4=日大藤沢)の連打で無死一、二塁とし、7番・田所宗大(キャ4=いなべ総合)がバスターでライト線を破る適時二塁打を放ち5-2。田所は今季初打点となった。9回には中津が四球で出塁し、この日3つ目の盗塁を決め、続く武川がセンターの頭を越える適時三塁打を放ち6-2と慶大にとどめを刺す。

今季初打点の田所宗大

投げては8回裏から登板の安達壮汰(営4=桐光学園)がテンポよく2死とし最後の打者を見逃し三振に抑え三者凡退。9回も安達が続投し、2者連続三振で2死。最後の打者を左飛に打ち取り2回パーフェクト投球で試合を締めくくった。

一時は逆転を許したものの、結果的に12安打6得点と持ち前の強力打線が目を覚まし、昨季王者・慶大との初戦を勝利で飾った。

(記事:朝長亜依、写真:矢吹大輔、中山達喜)

選手インタビュー

𠮷安遼哉 主将

ーー主将から見て今日のチームの戦いぶりは
立教戦は無駄なフライアウトが多かったのでみんな今日は低い打球で繋ごうと決めてました。

ーー捕手から見て今日の篠木選手の良かったところ、悪かったところは
悪かった所で言うと少しストレートが抜けていたことです。けどよかった点は逆にそれを使ってスライダーを有効的に使えたことです。

ーーバットの調子が上がらない中、今日は勝ち越し打を含む2安打放ったが
立教は構え遅れることが多かったので初球から積極的に行こうと決めていきました。

ーー6回の勝ち越し打の場面は2死走者なしからクリーンナップの3連打で得点を奪ったが
後ろにもいいバッターたくさんいるので繋ぐ意識だけでした。

ーー永野、山口凱の両投手がリーグ戦初登板となりましたがリードしてみて
オープン戦からいい投球をしていた2人だったので特に心配してなかったです。強気にどんどん投げ込んでこいと伝えました。

ーー好投を続けている安達投手に一言メッセージを
もう心配は全くないです!この先もここぞという場面で頼らしてもらいます!

安達壮汰 投手

ーー今日の試合も抑えとして任されましたが、どのような気持ちでマウンドに
どんどんストライクゾーンに投げ込んで相手に考える隙も与えさせないようにしました。

ーーテンポよく淡々と投げられていましたが、意識していたことは
外に踏み込んでくるのでインコース使いながら投げることを意識しました。

ーー今後に向けて修正したいことは
ランナーが出ても動じずに一つ一つアウトをとっていきたいです。

ーー今季の打線を投手目線から見て
勝負所に一本出てるのでこれまでとは違うと思います。

ーー次回の登板の意気込みを
次回もテンポ良く投げ込んでいきます!

石黒和弥 内野手

ーーベンチからチームを見守っていて今日の試合は
大川さん(航駿、社4=日大鶴ケ丘)が今日は繋ぐというのをテーマにあげていてそのおかげで繋ぐ打線というのを今日は出来たと思いました。

ーー武川選手が治療のためにベンチ裏に下がった時に自分が出たいという気持ちは
お!これは俺の出番じゃん!って思いながら廉さんの治療のそばでアップしてたけど廉さんがいけるってなってちょっと悔しかったです(笑)。

ーー試合出場は叶っていませんが監督に一言
困った時は俺を使えと言いたいですね(笑)絶対言えないですけど(笑)。

ーー理想の選手は
理想の選手はいないです。強いて言うなら毎打席安打を打ち続ける選手が理想です。

ーー最後に明日活躍してるだろう自分自身に一言
ナイスバッティング!お前の一振で慶応から勝ち点を取れた!この調子で優勝までいっけー!

硬式野球部の写真はスポーツ法政新聞会の公式インスタグラムにも掲載しております。ぜひご覧ください。

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