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【硬式野球】勢いに乗る法大の次なる試練は投打に戦力充分の春王者!このカードを勝ち切って神宮に”法大旋風”を巻き起こせるか?/東京六大学秋季リーグ戦 早大戦展望

東京六大学野球2024秋季リーグ戦 対早大
2024年9月27日(土)、9月28日(日)
神宮球場

立大との4回戦までもつれ込む大熱戦を、松下歩叶(営3=桐蔭学園)の1発で制した法大。勢いに乗るチームだが、気を抜く暇はない。今週末は今春の王者・早大が法大ナインに立ちはだかる。今回は早大戦の展望をお届けする。

早大・小宮山悟監督、法大・大島公一監督

今季リーグ戦日程、順位表(第2週終了時点)

早大戦展望

第1戦の先発が予想されるのは伊藤樹(3年=仙台育英)。今春の8登板のうち7回が先発で、安定して7回以上を投げる先発完投型の投手だ。秋の開幕戦、東大戦でも6回を無失点に抑えた。法大は今春、篠木健太郎(営4=木更津総合)を第1戦にぶつけたが、終盤に捕まり敗戦。法大が第1戦を有利に進めるには、まずこの伊藤を早い回に打ち崩すことがカギとなる。

早大エース・伊藤樹を打ち崩せるかがカギ

第2戦の先発は宮城誇南(2年=浦和学院)が予想される。今春、第2戦での重要な役割を果たし、見事にブレークを果たした2年生の左腕だ。球の出どころが見にくい独特なフォームが武器であり、今春の法大戦でも6回を無失点に抑えた。法大としては、ぜひリベンジを果たしたいところだ。早大は第2戦で継投策をとることが多く、宮城から香西一希、安田虎汰郎へのリレーで相手打線を封じることが多い。したがって、法大は宮城を早めに打ち崩し、勝ちパターンに持ち込ませないことが勝利のポイントとなるだろう。また早大投手陣の一角、越井颯一郎(2年=木更津総合)は中西祐樹(法2=木更津総合)と高校時代バッテリーを組んでいた元チームメイト。立大戦の倉重聡(営1=広陵)、小林隼翔(1年=広陵)対決に継ぐ高校同級生対決が見られるかもしれない。注目だ。

早大・越井。中西祐樹との木更津総合高同級生対決は訪れるのか

早大の打線は強力だ。今春首位打者の尾瀬雄大(3年=帝京)、山縣秀(4年=早大学院)、本塁打王の吉納翼(4年=東邦)、打点王の印出太一(4年=中京大中京)という1番から4番の並びが非常に脅威だ。特に3番の吉納は、開幕カードの東大戦で3本塁打、9打点、打率.375と絶好調。彼の前にランナーを溜めないことが失点を抑えるために重要となる。さらに4番の印出も勝負強い打撃に加え、一発の長打力があり、油断は禁物だ。

2試合で3本塁打の吉納に要警戒

法大の注目選手は吉鶴翔瑛(営4=木更津総合)。今季は立大2回戦に先発して3回を投げ被本塁打1、自責点2。本来の実力を発揮できていない。吉鶴は夏のオープン戦を通して直球のベース板の強さとスライダーを強化。本人も自信を持ってリーグ戦に挑んでいるだけに、復活を待ちたい。

復調に期待の左のエース・吉鶴

法大の注目選手はもう1人。内海壮太(法4=御殿場西)だ。内海はここまで4試合を戦って打率.278、打点1とまずまずの成績も、安打のほとんどが単打。また本人が目標とする3本塁打15打点にはこのペースでは届かない。4番として大島監督が期待する姿とは程遠いだけに早大戦では長打を量産し、打点を大量に上げて法大に勝利をもたらしたい。

4番としてさらなる活躍が望まれる内海

このカードを制すれば勝ち点2となり、優勝へ大きく前進する。また、早大には昨秋から4連敗中でもあり、2連勝してリベンジを果たしたいところだ。(中山 達喜)

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