春季オープン戦 対関大
2025年6月22日(日)
千里山グラウンド

齊藤のTD後の高津佐と小松の雄叫び
試合結果
トータル試合結果
法政大学ORANGE |
3 | 1Q | 10 |
関西大学KAISERS |
---|---|---|---|---|
7 | 2Q | 10 | ||
0 | 3Q | 7 | ||
14 | 4Q | 21 | ||
法政大学ORANGE | 24 | Total | 48 | 関西大学KAISERS |
試合得点
Q | ポジション | 選手 | 得点方法 | TFP |
---|---|---|---|---|
1 | K | 高城颯真(経4=法政二) | FG | ー |
2 | WR | 高津佐隼世(キャ4=佼成学園) | TD | ◯ |
4 | QB | 齊藤空大(法4=駒場学園) | TD | ◯ |
4 | WR | 阿部賢利(営3=法政二) | TD | ◯ |
第1Qは関大のキックオフで開始された。このキックはタッチバックとなり、法大最初のシリーズは自陣25ヤードから。QB 齊藤空大(法4=駒場学園)からWR 阿部賢利(営3=法政二)へのパス成功により自陣40ヤードまで前進するも、続く攻撃で1stダウンを更新できず、パントを蹴り攻撃権は関大へ。敵陣30ヤード地点からの攻撃は2つのロングパスを通され、自陣11ヤードまで前進される。最後は1st&10で右サイドを駆け上がられ、ランTDを許してしまう。TFPを決められ0-7と先制点を許す展開に。再開後の関大のキックオフはタッチバックにより法政の攻撃は自陣25ヤードから。RB宮本樹音(文2=佼成学園)のランプレーにより、1stダウンを更新し、自陣41ヤードまで前進するも、続く1st&10でパスをインターセプトされてしまい、攻撃権は関大へ。すると2度のランプレーとパスプレーにより自陣24ヤードまで前進されてしまう。それでもLB矢島丈太朗(経4=法政二)のロスタックルやジュッフムハマドゥ(1年)のパスカットもあり相手の攻撃を抑える。しかし4thダウンで関大がFGを選択すると、これを決められ0-10とリードを広げられてしまう。再開後の法大の攻撃は自陣25ヤードから。RB中川達也(法4=明治学院)の2度のランプレーと齊藤のランプレーにより敵陣36ヤードまで前進。さらに齊藤からWR藤田豪(社3=法政二)への中央を通すパスが成功し、敵陣19ヤードまで前進。続く攻撃でTDこそ奪えなかったものの、FGをK 高城颯真(経4=法政二)がしっかりと沈め、3-10と点差を縮めたところで第1Qが終了した。

FGを蹴る高城
第2Qは関大の攻撃からスタートすると、立て続けのランプレーにより自陣27ヤードまで前進される。1st&10でLB内山綾太(営3=佼成学園)のパスカットがあるも、続く2nd&10で中央をつくランTDを決められてしまう。TFPも成功され、3-17といきなり14点のビハインドを追うことに。再開後の法大の攻撃は自陣25ヤードから。すると1st&10での関大の反則に加え、齊藤からWR高津佐隼世(キャ4=佼成学園)へのパス成功により敵陣49ヤードまで前進する。さらにTE矢作一颯(法3=足立学園)のパスキャッチからのフィジカルを生かしたランプレーと、齊藤のランプレーにより敵陣12ヤードまで前進して迎えた1st&10。齊藤からのパスを高津佐がキャッチしたあと、相手のタックルを弾き飛ばして前進しそのままTD!相手ディフェンス3枚を剥がして決めたTDにより10-17と7点差に詰め寄る。

高津佐はTD後に全身で喜びを表現した
再開後の関大の攻撃は敵陣31ヤードから。LB林凌平(営4=法政二)の鋭いタックルがあるも、パスプレーにより1stダウンを更新される。さらに、ランプレーにより自陣28ヤードまで前進されてしまう。その後の攻撃を抑えるも、4th&2となったところで関大はFGを選択。これを決められて10-20と点差は10点に。再開後の法大の攻撃は自陣25ヤードから。齊藤から矢作へのパスが2度通り、敵陣42ヤードまで前進。最後は第2Q残り9秒のところで齊藤から阿部へのパスを投じるも、これは惜しくもキャッチならず。10-20のまま第2Q終了が終了した。

要所でのパスキャッチが目立った矢作
第3Qは高城のキックオフで開始され、関大の攻撃は敵陣24ヤードから。立て続けのランプレーにより、中央50ヤード地点まで前進されるも2nd&9でランプレーに対する内山のナイスタックルもあり、最後はパントを蹴らせることに成功。するとこのパントをRB小松桜河(文4=日大三)がビッグリターン!敵陣21ヤードまだ一気に前進し、さらに小松のランプレー。相手ゴール前まで前進。しかしここではTDを取りきれず。4th&goalでFGを狙うも、高城がこれを決められず。10-20のままスコアは動かず、関大の攻撃は敵陣20ヤードから。するとこのシリーズを止められず。法大の反則も重なり自陣ゴール前7ヤードまで前進されると、最後は左サイドを駆け上がられランTDを奪われてしまう。TFPも決められ、10-27と突き放されたところで第3Qが終了した。

ビッグリターンでチームに勢いをもたらした小松
最終第4Qは法大の攻撃からスタート。するといきなり関大に反則があり、敵陣18ヤードまで前進する。さらにRB竹村真柊(法3=箕面自由学園)のランプレーで相手ゴール前まで前進すると、2nd&goalで齊藤が自ら運んでランTD!TFPも決まり、17-27と再び10点差に詰め寄る。

自らのランでTDを奪った齊藤
再開後の関大の攻撃は敵陣26ヤードから。ランプレーとパスプレーに加え、法大の反則も重なり、自陣21ヤードまで前進されると最後は1st&10でランTDを決められてしまう。TFPも沈められて、17-34とまたも突き放される苦しい展開に。再開後の法大の攻撃は自陣25ヤードから。宮本のランプレーで1stダウンを更新し自陣36ヤードまで前進するも、その後の攻撃で齊藤のパスをインターセプトされてしまい、攻撃権は関大へ。敵陣44ヤードからの攻撃は関大に反則があり10ヤードの罰退があったものの、パスプレーを止めることができず自陣32ヤードまで前進されてしまう。最後は1st&10でRACによりTDを許し、TFPも決められて17-41とさらに突き放される。反撃に出たい法大は再開後の攻撃で、高津佐、藤田と両WRへのパスが通り、敵陣41ヤードまで前進する。その後4th&5となったところで法大はギャンブルプレーを選択。しかし齊藤のパスをインターされるとそのままエンドゾーンまで走り込まれ、痛恨のインターセプトTDを奪われてしまい、17-48。意地を見せたい法大。再開後の自陣25ヤードからの攻撃で矢作と高津佐のパスキャッチや関大の反則もあり、相手ゴール前3ヤードまで前進する。最後は齊藤からのパスを阿部がキャッチし終了間際に意地のTD!試合はそのまま終了し、24-48で敗戦を喫した。

試合終了間際にTDを奪った阿部
春シーズン最終戦となった関大戦は力及ばず敗戦。今試合をもって2ヶ月間で10試合が組まれた春シーズンが終了した。関東勢には勝利を収めた一方で関西勢には全敗と悔しい結果となった。春シーズンを通じて「1対1の強さ」や「フィジカル」が課題としてあげられた一方で、攻守両面において、そして1つのチームとして確かな成長の跡を示したのも事実だ。いよいよ次戦は秋季リーグの開幕戦。この経験を糧にひと夏を越えて、さらにパワーアップした法大ORANGEの躍動が今から待ち遠しい。(文・白戸大貴)