• HOME
  • 記事
  • 硬式野球
  • 【硬式野球】「チーム藤森」春リーグ開幕 20年春以来の優勝へ ”左腕王国”立大を打ち破れるか/東京六大学春季リーグ戦 立大戦展望

【硬式野球】「チーム藤森」春リーグ開幕 20年春以来の優勝へ ”左腕王国”立大を打ち破れるか/東京六大学春季リーグ戦 立大戦展望

東京六大学野球2026秋季リーグ戦 対立大
2026年4月18日(土)、4月19日(日)
神宮球場

2020年春以来の天皇杯奪還へ。”チーム藤森”の春がいよいよ幕を開ける。昨年は春秋ともに立大から勝ち点を落とし、優勝を逃す一因となった。藤森康淳(営4=天理)主将も「リーグ戦の山場は初戦」と語るように、優勝へ向けて勢いをつける大事な一戦となる。この記事では、立大が誇る”左腕王国”攻略、DH制の戦略に焦点を当てた。

立大投手陣を打ち崩し、勝ち点を挙げられるか!

順位表(第1週終了時点)

東京六大学野球・101年目の変革

101年目を迎えた東京六大学野球は、今季からDH制と統一ベースが導入され、大きな変革のシーズンとなる。
DH制の導入により投手が打席に立たない場面が増え、打線の強化や選手起用の幅が広がった。
一方、走者と野手の衝突といった安全性を考え、導入された統一ベース。従来より一辺が3インチ(約7.6センチ)拡大され、プレーにどのような変化があるか注目される。

立大が誇る”左腕王国”を打ち破れ

立大は開幕週、2試合で21失点と投手陣が崩れ、慶大から勝ち点を落とした。あと1勝で通算1000勝に到達する中、優勝争いに踏みとどまるためにも、法大戦ではなんとしても勝ち点を奪取しにくるだろう。
立大の第1先発は斎藤蓉(4年=仙台育英)が予想される。高校時代は3年夏の甲子園で優勝を経験し、大学でも着実に成長。昨春の法大戦で初勝利を挙げた。昨季まではキレのある変化球が持ち味だったが、今季は140キロ台の直球にも力強さが増し、慶大1回戦でも7回1失点と安定した投球を披露した。立大はリリーフ陣に不安を残すだけに、完投を前提とした起用も考えられる。逆に法大は斎藤を攻略し、早いイニングでノックアウトすれば、勝機が見えてくる。

立大のエース斎藤

第2先発は田中優飛(3年=仙台育英)が有力。慶大戦では3回途中6失点だったが、左打者の外角への変化球を巧みに使う投球術が魅力。法大戦では通算12回を投げて防御率0.00と完璧に抑え込んでおり、まさに法大キラーだ。
その他にも、林亮玖(4年=武蔵越生)、小林誠明(4年=日大二)といった投手が控える。立大は左腕が豊富な“左腕王国”。左打者の多い法大打線が、立大投手陣をどう攻略するかが焦点となる。

法大戦通算防御率0.00の田中

攻守に躍動の二遊間コンビに警戒

打線では二塁手・村本勇海(3年=大阪桐蔭)、遊撃手・長島颯(2年=東農大三)の二遊間コンビに警戒だ。村本は昨秋の法大1回戦で4打数3安打を放つなど、法大戦通算19打数 7安打 打率.368と好相性。今春の慶大2回戦でも一時逆転となる適時三塁打を放った。勝負強い打撃が持ち味のため、村本の前に走者を置かないことが必要である。
長島は負傷した小林隼(3年=広陵)に代わり、遊撃での先発出場が見込まれる。攻守に高い身体能力を誇る選手で、慶大2回戦では今季初安打を記録。立大上位打線の核となる存在になりつつある。

4年生が投打の柱になれるか

法大野手陣のキーマンは金谷竜汰(法4=東海大菅生)だ。金谷は昨季まで松下歩叶(令8年卒=現・東京ヤクルトスワローズ)が担っていた三塁手としてのスタメン出場が濃厚。堅実な守備に加え、社会人対抗戦でも2本の適時打を放ち、打撃でも大きくアピールした。リーグ戦通算6打席にとどまっているが、「チームへの貢献」を掲げるラストイヤーに懸ける思いは強い。

金谷は社会人対抗戦でも2本の適時打

投手陣は昨秋リーグ最多だった与四死球を改善すべく、今春に向けて初球のストライク率向上に取り組んできた。オープン戦では大量失点も少なく、安定感を見せている。
その中心となるのが、助川太志(グロ4=茗渓学園)。昨秋、リリーフとしてリーグ戦デビューを果たし、今春から先発に挑戦する。助川はテンポの良さを武器に、ストレートとスライダーで打たせて取る投球が持ち味。試合の流れを引き寄せる投球ができるかが鍵を握る。

助川が先発の柱になれるか

DHが勝敗の鍵を握る

開幕週でもDHで出場した選手が躍動。立大戦でもDHが勝敗を左右しそうだ。法大の大島監督はDH制について「投手交代がしやすくなった」、「1人出場機会が増える」とそのメリットを挙げる。法大でDHでの起用が考えられるのが井上和輝(法2=駿台甲府)。昨秋は捕手として15試合で打率.364 4本塁打 12打点を記録し、1年生ながら打線の中心として存在感を放った。今季も社会人対抗戦で左翼席中段に本塁打を放つなど、オープン戦から絶好調。打線の中核として活躍が期待される。
一方の立大は慶大戦で右の長距離砲・鈴木拓斗(2年=仙台育英)、左の巧打者・石田智能(2年=明豊)をDHで起用。途中交代も含め、投手の左右などで柔軟な選手起用が見込まれる。

昨季を超える活躍が期待される井上

“左腕王国”立大の投手陣を攻略できるか、そしてDH制をどう生かすか注目だ。12季ぶりの六大学制覇へ。まずは立大を破り、優勝に向けた波に乗りたい。
(松野要)

関連記事一覧