2021年10月2日(土)
JR東日本カップ2021 第95回関東大学サッカーリーグ戦 1部 法大ー国士舘大
非公開
前節は試合終了間際の失点でドロー。2試合勝ち無しとなった法大は国士舘大と対戦した。序盤からボールは握るものの得点を奪えずにいると、前半30分、40分に立て続けに失点。2点を追いかける形で後半へ突入した。一進一退の攻防が続く中、後半20分に今野が強烈なシュートを突き刺し1点差に迫る。しかし、89分に3点目を奪われ万事休す。直後に今野がこの日2点目となるミドルシュートを決めるも、そのまま試合終了となり、優勝に向け痛すぎる黒星を喫した。
試合結果
トータル試合結果
2
法政大学 |
0 |
前半 |
2 |
3
国士舘大学 |
2 |
後半 |
1 |
試合スタッツ※交代は法大のみ記載
時間 |
経過 |
大学 |
選手名 |
得点経過 |
30分 |
得点 |
国士大 |
有田稜 |
0-1 |
40分 |
得点 |
国士大 |
有田稜 |
0-2 |
54分 |
交代 |
法大 |
石井稜真→佐藤大樹 |
|
61分 |
交代 |
法大 |
中川敦瑛→若林龍 |
|
65分 |
得点 |
法大 |
今野息吹 |
1-2 |
|
交代 |
法大 |
安光将作→中井崇仁 |
|
71分 |
交代 |
法大 |
吉尾虹樹→佐野陸人 |
|
77分 |
交代 |
法大 |
高嶋修也→萩野滉大 |
|
89分 |
得点 |
国士大 |
有田稜 |
1-3 |
92分 |
得点 |
法大 |
今野息吹 |
2-3 |
スターティングメンバー
ポジション |
背番号 |
選手名 |
学部・出身校 |
GK |
12 |
中川真 |
スポ2・徳島市立 |
DF |
3 |
宮本優 |
現福4・清水エスパルスユース |
DF |
26 |
高嶋修也 |
経済3・明秀学園日立 |
DF |
27 |
落合毅人 |
経済3・新潟明訓 |
DF |
29 |
今野息吹 |
経済2・三菱養和SCユース |
MF |
6 |
松井蓮之 |
スポ4・矢板中央 |
MF |
7 |
安光将作 |
社会4・ジェフユナイテッド千葉U18 |
MF |
25 |
吉尾虹樹 |
現福2・横浜F・マリノスユース |
FW |
11 |
田中和樹 |
社会4・浦和学院 |
FW |
24 |
中川敦瑛 |
経済1・横浜FCユース |
FW |
36 |
石井稜真 |
経済1・アビスパ福岡U18 |
サブメンバー |
GK |
21 |
近藤壱成 |
経済3・ジュビロ磐田U18 |
DF |
16 |
萩野滉大 |
現福3・名古屋グランパスU18 |
DF |
17 |
森山真伍 |
社会4・サガン鳥栖U18 |
MF |
4 |
中井崇仁 |
スポ4・尚志 |
MF |
28 |
佐野陸人 |
現福3・清水エスパルスユース |
MF |
31 |
青木俊輔 |
社会1・東福岡 |
MF |
33 |
若林龍 |
現福3・桐蔭学園 |
MF |
35 |
渡邉綾平 |
経済2・前橋育英 |
FW |
20 |
佐藤大樹 |
経済4・コンサドーレ札幌U18 |
試合後順位表
順位 |
大学名 |
勝点 |
試合数 |
勝-分-負 |
得点/失点 |
得失点 |
1位 |
明治大 |
32 |
17 |
9-5-3 |
28/21 |
7 |
2位 |
法政大 |
27 |
17 |
8-3-6 |
28/25 |
3 |
3位 |
駒澤大 |
26 |
14 |
8-2-4 |
30/24 |
6 |
4位 |
筑波大 |
25 |
16 |
8-1-7 |
29/23 |
6 |
5位 |
早稲田大 |
24 |
15 |
7-3-5 |
20/20 |
0 |
6位 |
立正大 |
23 |
17 |
7-2-8 |
22/23 |
-1 |
7位 |
順天堂大 |
23 |
18 |
6-5-7 |
24/26 |
-2 |
8位 |
桐蔭横浜大 |
23 |
18 |
7-2-9 |
31/37 |
-6 |
9位 |
流通経済大 |
21 |
13 |
6-3-4 |
29/20 |
9 |
10位 |
国士舘大 |
18 |
16 |
5-3-8 |
25/30 |
-5 |
11位 |
拓殖大 |
17 |
16 |
5-2-9 |
23/32 |
-9 |
12位 |
慶應義塾大 |
15 |
17 |
4-3-10 |
20/28 |
-8 |
前期リーグ結果
節 |
日付 |
対戦校 |
結果 |
会場 |
1 |
4月3日 |
駒澤大 |
○3-1 |
江東区夢の島競技場 |
2 |
4月10日 |
流通経済大 |
△0-0 |
流通経済大学龍ケ崎フィールド |
3 |
4月25日 |
立正大 |
○1-0 |
レモンガススタジアム平塚 |
4 |
4月28日 |
慶應義塾大 |
○4-2 |
非公開 |
5 |
5月2日 |
国士舘大 |
○1-0 |
非公開 |
6 |
5月15日 |
順天堂大 |
●1-3 |
東金アリーナ陸上競技場 |
7 |
5月29日 |
筑波大 |
○4-2 |
駒沢オリンピック公園陸上競技場 |
8 |
6月5日 |
拓殖大 |
△0-0 |
非公開 |
9 |
6月13日 |
明治大 |
〇2-0 |
非公開 |
10 |
6月20日 |
早稲田大 |
●0-1 |
三ツ沢公園陸上競技場 |
11 |
6月26日 |
桐蔭横浜大 |
●1-2 |
非公開 |
後期リーグ途中経過
節 |
日付 |
対戦校 |
結果 |
会場 |
12 |
8月1日 |
拓殖大 |
●2-5 |
非公開 |
13 |
8月7日 |
慶應義塾大 |
〇2-1 |
非公開 |
14 |
8月15日 |
早稲田大 |
延期 |
非公開 |
15 |
9月11日 |
立正大 |
〇3-2 |
県立保土ケ谷公園サッカー場 |
16 |
9月18日 |
桐蔭横浜大 |
●1-2 |
流通経済大学龍ケ崎フィールド |
17 |
9月25日 |
順天堂大 |
△1-1 |
小出義雄記念陸上競技場 |
18 |
10月2日 |
国士舘大 |
●2-3 |
非公開 |
19 |
10月9日 |
明治大 |
― |
非公開 |
20 |
10月17日 |
筑波大 |
― |
味の素フィールド西が丘 |
21 |
10月23日 |
駒澤大 |
― |
非公開 |
22 |
10月30日 |
流通経済大 |
― |
未定 |
マッチレポート
首位を走る明大に追いつくべく、なんとしてでも勝ち点3が欲しい法大は国士舘大学と対戦した。法大は前線に期待の1年生FW・石井稜真(経1=アビスパ福岡U18)をスタメンに抜てきした。
前半は押し込まれるシーンはあったものの、個々の力で上回り試合を支配する。守備面では空中戦での強さを見せつけ、前線からのアグレッシブなプレスに相手はクリア以外の選択肢がなくなり、法大がこぼれ球を拾い、攻め続ける展開となった。法大が力の差を見せつけることとなったが、相手のペナルティエリア内での粘り強い守備を前に点を決め切ることができず、暑さで思考が鈍ると同時に選手の中には苛立ちもみえ始めた。もう少しペナ内に侵入する素早い攻撃とミドルシュートを織りまぜても良いと感じた。試合が進む中で、相手の左サイドのドリブルのキレが増し、深いエリアに侵入され、法大のファールが目立つようになる。国士大は早々にメンバーを変え、巻き返しを図る。前半30分、法大の一瞬の隙を国士舘が見事に仕留め、失点を許してしまう。法大も直後にチャンスを迎えるが、ポストに嫌われ得点ならず。その後は、何度も決定機を作られ、ギリギリのところで防ぐも前半40分、相手のスーパーゴールで2点を追う形となってしまう。相手の堅い守備は崩しきれず、0-2で前半を終えた。
後半、互いに攻めては守り、一歩も譲らず試合は膠着状態が続く。何とか糸口を見つけたい法大だが、相手の中央を固めた堅い守備が立ちはだかる。そんな中でも、法大は攻め手を止めず、ついに待望の一点が生まれる。後半23分、サイドをえぐった今野息吹(経2=三菱養和SCユース)がカットインから見事なシュートを放ち、一点を返す。息を吹き返し攻め続ける法大だが、試合終了間際に中盤のミスから、カウンターをくらい失点。最後まで諦めない法大は攻め続け、後半アディショナルタイム、またしても今野のミドルシュートが決まる。しかし、あと1点届かず試合終了。悔しい結果とともに課題が浮き彫りとなった。
(記事/撮影・内村天優/宮川昇)
スタメンでリーグ戦デビューを飾った石井稜真
監督・選手コメント
長山一也監督
―試合を振り返って
はっきり言ってこういうゲームをしていたらダメ。もちろん得点の取り方とか、ゴールへの姿勢もあるんだけど、今年のチームはずば抜けた力があるわけではない中で、どうやって勝ってきたかということ。今年のチームの在り方があった上で、攻撃の成長した部分を出していく必要があります。失点シーンを含めて守備のルーズさがあり、しっかりとやらないといけない土台のところが今日は疎かになっていました。ボールを奪われた瞬間に切り替えるということを放棄していた選手もいましたし、絶対にやってはいけないプレーが見てとれました。これを許しているわけではないので選手交代をしていますけど、本当に『法政に関わる人を笑顔に』ということに繋がるのか。一個一個積み重ねることで、勝ち点3をつかめると思うので、そこはすごく残念というか、サッカーを甘くみているのかなと。甘さがあっては勝てるリーグではないのですし、(国士舘大は)3連敗していて、紅白戦でケンカもしながら死に物狂いで準備してきている。そうやってもがきながら勝とうとしているチームに対して、甘さを見せてしまうとこういう負け方になるのかなと。
ただ、そういった中で今野が2点取れたのは自信になったと思いますし、全てが良くなかったわけではありません。ただ、もっと攻撃の選手があのように足を振っていかないといけません。個人で良かった部分はありましたけど、この試合をYouTubeで見ていた人には何も伝わらなかったと思います。そこが一番残念です。そこをしっかりやって負ける分には納得がいくんですけど、ベンチから見ていてもやるべきことをやっていなかったので、根本的にそこを正さないといけません。日本一を取ったということもあり相手は対策をしてきますし、3試合勝てていない状況で、それ相応の準備とメンタリティをそろえてやらないといけないのに、ちょっと甘さがあって、謙虚さが欠けているのかなと思います。城山のサッカー場も綺麗な人工芝を大学側が準備して、改修してくれて、そういった環境を与えてくれたにもかかわらずこういうゲームをしてしまうのは良くないと思うし、根本的なところをまず正さないといけないかなと思います。
あとは、もっと3年生以下もリーダーシップを発揮して出てこないと、この前点を取った選手もいましたけど、逆に今日の試合は軽さが目立ちました。良い時、悪い時はもちろんありますけど、やるべきことをやらないと。もう10月ですからね、もう3カ月もないところで次のリーダーは誰なんだというところも重要になってくるのですが、今のところは物足りない印象があります。そういった選手が出てくれば、リーグも(勝ち点で)離された状況にはなりましたけど可能性はあると思いますし、インカレも勝てると思うので。現状をこのように突き付けられて、それをクリアできるのが強いチームだと思うので、そういった意味では今は試されているところなのかなと思います。それをクリアしていけるように明日からまた準備していこうっていうところですかね。
―確かにそうですね。ボールを取りにプレスにいこうとはしますが、特に1失点目は、スルスルっとかわされてしまっていた印象です。
そこでバチっといける準備をしておかないといけないんだけど、あれ、あれ、っていう形になっていましたね。
―逆に相手がファール覚悟で激しくきていたので、そこを跳ね返す雰囲気が無かったですかね。
そこをしっかりやってきたから結果がついてきた、という部分を相手にやられている。テレビを通じてだと余計に物足りなさがあると思うので、そこがゴールに向かう姿勢も含めて、足を振るタイミングもほとんど一個遅れてたし、だから相手にブロックされて、相手がボールにいけているっていう感覚があったとは思けど、、、そこら辺をもうちょっとできれば良かったかな。今日、石井がデビュー戦で、こういう状況でも先輩がもっと良い状況を作ってあげるのも大事なんだけどね。そこら辺も物足りなさを感じましたね。
―デビュー戦だった石井選手の評価は?
悪くはなかったと思いますよ。結構ボールも収められていたしね。そこをもうちょっと後輩に決めさせてあがられるようなパスを送るとか、サポートしてプレーしやすい状況にしてあげるとかっていうのがほとんどなかったので、要求ばかりをしていたので、そうではなくて、もっといいコミュニケーションを取れる人がいればよかったですけど。ただ、石井自身もチームの代表として試合に出るというところでは、まだまだ逆にいったら結果を出さないといけない部分もあるので、周りを含めてもうちょっとできることがあったのかなという感じですかね。可能性がある選手なので、試合に出る機会はあるのかなと思います。
―次戦に向けて意気込みをお願いします。
1位の明治さんとの試合なので、ここはすごく強い気持ちで、明治さんとはいつ試合をやっても勝手にモチベーションが上がりますけど、勝つか負けるかで全然違ってきますし、リーグ優勝のためにも絶対に落とせないので。ちょっと代表とか選抜で抜ける選手もいますけど、しっかりと準備して連敗をしないように、勝ち点3を取れるようにしたいと思います。
今野息吹
―まずは得点シーンを振り返っていただけますか?
得点でもアシストでも結果を出したいという思いを持って試合に臨みました。どちらのシーンも前が空いていたので、思い切って足を振り抜くだけでした。
-サイドバックとして縦への突破や中央へ入っていく動きなど、さまざまな役割がありますが意識していることは
今までは左利きなので縦の突破だけでしたが、それでは上のレベルに行くことはできないと感じました。今年の初めくらいから中へ入って、攻撃を組み立てるところも意識して取り組んでいます。
-残念ながらチームとしては3失点で敗戦となりました。実際にピッチに立って感じた試合やチームの雰囲気はいかがでしたか?
1失点した後に全体の雰囲気が重くなってしまい、前半のうちに2点目を取られてしまいました。あそこで2点目をやらせなければ、後半勢いを持って逆転勝利できる可能性もあったのかなと思います。失点した時の雰囲気や、立て続けに失点してしまうのがチームの課題かなと思います。
-2年生ながら主力としてプレーしています。チームでの立ち位置やピッチ内外で意識していることは
今年は4年生がみんなリーダーシップを発揮してチームを引っ張ってくれていますが、下級生がもっと下から突き上げていかないといけません。今日の試合も失点した時は4年生が引っ張ってくれていたので、自分たち下級生ももっとやらないといけないなと感じます。
-今後の目標を教えてください
大きな目標としては早い段階でプロを決めたいです。あとは、この前総理大臣杯を取りましたけど、自分たちの代でも日本一になって喜びたいですね。
石井稜真
ーリーグ戦初スタメンでしたが、どのような思いで試合に入りましたか?
デビュー戦ということで、結果を残したかったが、何もできず、素直に悔しかったです。
ー監督やコーチからはどういった役割を求められていましたか
自分の持ち味は背後の抜け出しや得点感覚の良さなので得点に関わる仕事をしてこいと言われました。
ー実際にトップチームの試合に出てみていかがでしたか
練習でトップチームの方とプレーすることはあり、常に感じるものはあります。通用する部分もあるので、もっと発揮していきたいです。
ー大学サッカーと高校サッカーの違いはありますか?
全てにおいて高校サッカーよりもレベルが高く、身体能力だけでは通用しないです。
ー最後に今後の目標をお願いします。
また出るチャンスがあれば、次は結果を残したいし、先輩方からいいものを吸収して、脅威となるフォワードになりたいです。