関東大学バドミントン春季リーグ戦
2022年5月2日（火）、3日（水）、4日（木）

ひらつかサン・ライフアリーナ

開幕から2連勝で迎えた明大戦は3-2で勝利し、連勝を3に伸ばす。翌日は同じく全勝中の筑波大と対戦。シングルスを連取し勝利に王手をかけるが、ダブルスを続けて落とし逆王手をかけられる。勝負のかかった第3シングルスでは主将の宮﨑が満を持して登場するも、フルゲームの末敗戦。続く日体大戦も1-3で敗れ、3勝2敗の3位で春季リーグを終えた。

5日間戦い抜いた選手たち

戦評

日体大戦

前日、筑波大相手に痛恨の黒星を喫した法大。優勝へは黄信号が灯ったものの、まだ可能性を残す中で日体大戦を迎えた。第1シングルスは内田美羽(営3)。第1ゲームから多彩なショットで主導権を握ると、第2ゲームも中盤まで互角の戦いとなりながらインターバル以降相手を突き放し、ストレートで勝利。内田は今季5戦5勝とエースの役割を十分に果たした。

第2シングルスは中澤里奈(営2)。第1ゲーム、粘りのプレーで相手のミスを誘っていき序盤から大きなリードを得る。しかし、中盤以降は次第に相手に押されるようになり、17-21で落としてしまう。続く第2ゲームも同様の展開となるが、19-20からアウトになる当たりを冷静に見極めデュースに持ち込む。その後先にマッチポイントを奪うもあと一本が出ず。21-23で黒星となった。

第1ダブルスは宮﨑淳美(営4)・三輪朋香(人3)ペアが登場。実は大会期間中に三輪が捻挫をするというアクシデントがあったという。それでも、数々の試合を重ねてきた二人のコンビネーションで第1ゲームをものにする。しかしその後はミスが増え、精彩を欠いたプレーが目立つように。第2、第3ゲームと落とし、勝ち星を手にすることはできなかった。

第2ダブルスには明大戦で勝利を挙げた牧野美涼(営1)・浜地凛(人1)の1年生ペアが登場。先に点を取られながらも懸命に食らいつき、長いラリーを制する場面もあったが、第1ゲームは19-21。第2ゲームも粘りのプレーを見せ、一時はリードを奪う場面も。しかし、経験豊富な相手の上級生ペアに上回られ、このゲームも手にすることはできず。健闘を見せたが、勝利につなげることはできなかった。

第2ダブルスまでで勝敗が確定したため、大会規定により第3シングルスは実施されず。日体大戦は1-3で敗れる結果となった。

5日間の日程を3勝2敗の3位で戦い抜いた法大女子。エースの内田が全勝で敢闘賞に輝く活躍を見せ、牧野、浜地、笹原愛夏(国1)の1年生3人も勝利を挙げたのは収穫だろう。その一方で、1勝4敗と苦戦した第2ダブルスの台頭が今後の課題か。秋に控えるインカレ連覇へ向けて、さらに磨きをかける。（窪田真一）

内田は敢闘賞を受賞した

選手インタビュー

宮﨑淳美 主将

―3位という結果を受けて
インカレで優勝したからこの新チームになっても優勝を狙っていたんですけど、チーム力が劣っていたのもありますし、怪我とかもちょっと多くて準備不足だったので、このような結果は悔しいですけど妥当な結果かなとは思っています。

―ご自身が出場されたダブルスでは今季3勝2敗でした
今週の月曜日にパートナーが捻挫をしてしまって、それでもパートナーの思いで出場したのでコートに立てただけで良かったとは思うんですけど、去年からエースダブルスとしてやってきた分やっぱり大事なところで勝てなかったというのは結構悔しかったです。この悔しさを次につなげられたらいいなと思うので、とりあえずパートナーには怪我を治してもらって、そこからもう一回再スタートしたいなと思っています。

―シングルスでは筑波大戦に出場されました。振り返ってみるといかがですか
1ゲーム目から良い展開になったんですけど、2ゲーム目に相手がプレーを変えてきてそこに対応できなかったのが敗因ですし、ファイナルになってリードしてたにもかかわらず逆転負けをしたっていうのは自分的にはダブルスも落としていたので、2敗というのはチームに申し訳ないなという思いでした。勝てた試合だなと今は思います。

―今大会の下級生の活躍について
中澤は去年試合にあまり出られなかった分今回フル稼働で活躍してくれましたし、1年生のダブルスも他の第2ダブルスに負けじと頑張ってくれたので、今後に期待できる下級生だなとは思いました。

―今後に向けた抱負をお願いします
3位という結果をしっかり受け止めて、この悔しさをチームみんなで忘れずに練習に取り組んでいって、まず6月の関東選手権は個人戦なので全員が上位に上がれるようにキャプテンとしてみんなに声掛けもしますし、練習メニューなどもちょっと今までとは変えて結構ハードに鍛えるような練習にしていきたいなと思います。

内田美羽

―第1シングルスにどういう心持ちで臨んでいましたか
結構試合が4カ月ぶりとかで最初の試合は思うようにいかない部分が多かったんですけど、結構筑波とか日体とか山場の時にエースを外してきて勝つべきところでは勝てたなとは思うんですけど、まだまだ自分の満足したプレーは出せなかったです。だけど結果としては5勝0敗でチームに貢献できたかなと思います。

―5試合の中で特に印象に残っている試合は
（じっくり考えてから）やっぱり1試合目が一番自分的には内容も悪くて一番競っちゃったんですけど、今までだったら多分負けていたような展開でも気持ちとかの強さで勝ちに持って行けたところは印象的かなと思います。

―3位というチームの結果については
誰かが落としても誰かが取るという部分をもうちょっとインカレまでにはつくりあげていって、チームとしての力も個々の力としてもフィジカル面とか気持ちの強さとか、そういったところはもっと付けていかないといけないかなと思いました。

―今後に向けた抱負をお願いします
次はランキングサーキットとかユニバーシアードもそろそろ始まってくるので、大学内で勝つことは自分の中ではもう当たり前にしていかないといけないと思っているので、もっと実業団の選手との試合とかユニバーシアードに出た時に良い成績を残せるように頑張っていきたいと思っています。