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【硬式野球】苦しみながらも逆転勝利で東大から勝ち点獲得 エース篠木健太郎がV打&7回1失点で3勝目 1年生・熊谷陸は3試合11安打の大爆発

東京六大学野球2024秋季リーグ戦 東大3回戦
2024年10月14日(月)
神宮球場

2回戦をサヨナラ負けで落とし2年連続の東大に白星を献上。迎えた3回戦は篠木健太郎(営4=木更津総合)が7回1失点、打っても決勝適時打を放つ活躍で今季2つ目の勝ち点を獲得。優勝へのわずかな望みをつないだ。

気迫の投球をみせたエース・篠木健太郎

試合結果

トータル試合結果

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
東 大 0 0 0 0 1 0 0 0 1 2 8 0
法 大 0 0 0 0 1 4 0 1 × 6 11 0

(東大)●鈴木太、平田ー杉浦
(法大)〇篠木、吉鶴、山城―中西祐
東大:なし
法大:なし

打撃成績

打順 位置 選手 打数 安打 打点 四死球 打率 1回 2回 3回 4回 5回 6回 7回 8回
1 (6) 石黒 3 2 2 1 .225 中飛 投犠打 遊ゴロ 中2② 四球
2 (4) 熊谷 4 3 2 0 .560 三ゴロ 中安 遊安① 中安① 投犠打
3 (8) 中津 2 0 0 3 .308 四球 遊併打 四球 四球
4 (7) 内海 4 0 0 0 .190 捕邪飛 遊飛 遊飛 一飛
7 西村 0 0 1 0 右犠飛①
5 (5) 松下 4 2 0 1 .317 四球 左安 左飛 左2 中飛
6 (9) 藤森康 4 1 0 0 .257 投ゴロ 遊ゴロ 二安 中飛
7 (3) 武川 3 1 0 1 .353 遊ゴロ 空三振 左安 死球
8 (1) 篠木 3 2 1 0 .313 見三振 右2 左安①
H 今泉 0 0 0 1 .000 四球
1 吉鶴 0 0 0 0 .000
1 山城 0 0 0 0 .000
9 (2) 中西祐 3 1 0 0 .222 中安 投犠打 空三振 空三振

投手成績

球数 打者 防御率
篠木 7 112 30 7 8 2 1 2.60
吉鶴 1 12 3 0 0 0 0 5.40
山城 1 20 5 1 1 1 1 2.25

ベンチ入りメンバー

10 𠮷安遼哉(法4=大阪桐蔭) 27 川崎広翔(営2=日大三) 28 石黒和弥(法3=高岡商)
14 安達壮汰(営4=桐光学園) 32 土肥憲将(キャ2=鳴門) 24 金谷竜汰(法2=東海大菅生)
18 篠木健太郎(営4=木更津総合) 42 今泉秀悟(キャ1=石見智翠館) 45 熊谷陸(人1=花巻東)
19 山城航太郎(キャ4=福大大濠) 6 武川廉(人4=滋賀学園) 1 西村友哉(法4=中京大中京)
21 吉鶴翔瑛(営4=木更津総合) 26 藤森康淳(営2=天理) 2 鈴木大照(文4=明徳義塾)
11 藤森粋七丞(キャ3=青森山田) 29 中村騎士(営1=東邦) 7 内海壮太(法4=御殿場西)
12 永野司(営3=倉敷商) 4 松下歩叶(営3=桐蔭学園) 35 浜岡陸(法3=花咲徳栄)
34 倉重聡(営1=広陵) 25 山下陽輔(営3=智辯学園) 50 姫野翔(現4=大分鶴崎)
22 中西祐樹(法2=木更津総合) 8 中津大和(営4=小松大谷) 51 鈴木大紀(法4=法政二)

戦評

前日の2回戦は2-2で迎えた9回裏に、安達壮汰(営4=桐光学園)がサヨナラ適時打を浴び、優勝が大きく遠のく敗戦。1勝1敗で迎えた3回戦は中1日でエース・篠木健太郎(営4=木更津総合)が3カード目で早くも6度目の先発マウンドに上がった。

立ち上がりは連続見逃し三振で2死も、3番・中山に中前安打を浴び出塁を許す。それでも4番・内田を中飛に打ち取り無失点。続く2回には先頭打者にストレートの四球を与えるも、連続空振り三振と中西祐樹(法2=木更津総合)の盗塁阻止でピンチをしのぐなど3回まで得点与えず。

一方打線は、相手先発・鈴木太に対し、2回に先頭の松下歩叶(営3=桐蔭学園)が四球を選ぶも、後続が凡打に倒れる。続く3回には、先頭の中西祐が中前安打、犠打、今カード2試合連続4安打と絶好調の熊谷陸(人1=花巻東)がしぶとく中前へ運び1死一、三塁。ここで中津大和(営4=小松大谷)を迎えるも、まさかの遊撃手正面の併殺打に倒れ重苦しい空気に。

直後の4回表の篠木は1死から連打でピンチを招き、後続には鋭い打球を打たれるも、いずれも外野手の正面の飛球に打ち取る。しかし5回に先頭の相手先発・鈴木太に一二塁間を破られ出塁を許すと、続く打者の犠打を処理した篠木が二塁へ悪送球で無死一、二塁。9番・小村には犠打を決められ二、三塁となると、1番・酒井の振りぬいた打球はライトへの大飛球に。藤森康淳(営2=天理)が背走しフェンスに激突しながらも捕球するスーパープレーで2死となるも、これが犠飛となり三塁走者が生還。2試合連続で先制を許す苦しい展開。

それでも直後の5回に先頭の篠木が一塁線を破る二塁打を放つと、中西祐が犠打で1死三塁。石黒は遊ゴロで2死となるも、熊谷が逆方向、三遊間へしぶとく適時内野安打を放ち同点。

6回には、藤森康、武川廉(人4=滋賀学園)の連打で1死一、二塁となったところで、東大は2番手・平田が登板。篠木が打席に立つと、逆方向、左前に運ぶ適時打を放ち2-1と勝ち越し。さらに石黒の左中間を破る2点適時二塁打、熊谷の2打席連続適時打でこの回4点を奪い5-1。熊谷はこれで1回戦4安打、2回戦4安打、3回戦3安打と3試合連続の猛打賞で今節だけで11安打と大活躍となった。

篠木は6回、7回と走者を出しながらも2イニングで4つの三振を奪い無失点に抑え降板。8回からは2番手・吉鶴翔瑛(営4=木更津総合)が三者凡退。

8回裏には、2つの四球で1死一、二塁とし、守備から途中出場の西村友哉(法4=中京大中京)がライトへ犠飛を放ちダメ押しの6点目を奪う。9回は3番手・山城航太郎(キャ4=福大大濠)が今カード初めて登板。先頭の代打・府川への初球は頭部死球となり、2死二塁から1番・酒井に右前適時打を浴び6-2となるも、最後は2番・山口を打ち取りゲームセット。

後半の集中打で点差を広げ苦しみながらも今季2つ目の勝ち点を獲得。1年生の熊谷は3試合で11安打を放ち、宗山塁(明大4年=広陵)の15安打に次ぐリーグ2位の14安打。規定打席には1打席届かずも、打率は.560で“隠れ首位打者”に。次カード以降の結果次第では首位打者も射程圏内となっている。チームは優勝へのわずかな可能性を残し中4日で慶大戦へ臨む。

(記事:矢吹大輔、写真:大草拓馬、寺地愛歩、松野要)

選手インタビュー

篠木健太郎 投手

ーー試合を振り返って
勝ち点を取る事が出来て良かったです。

ーー前日からチームでどのように切り替えたか
起きたことよりも目の前の勝利を取るようにという話は試合前にありました。

ーー7回1失点でしたが投球を振り返って良かったこと、悪かったことは
流れと球場の雰囲気は相手側なのは試合が始まる前に分かっていたので、その中で流されることなく、粘れたのは良かったと思います。先制点を取られたのは悪かったと思っています。

ーー打撃でも勝ち越し適時打を含む2安打でしたが打席で意識していたことは
ずっとインコース攻められていたので、「僕ピッチャーなんだけどなぁ」と思っていたのと、ストレートはもう来ないと思って変化球に合わせることは意識していました。

ーー3カード連続1、3回戦に先発し、毎登板基本的に100球以上を投じていますが、疲労に関しては
疲労というよりも、ずっと先発をしてきて、1、3戦目に投げる為やこれから先の為に練習はしてきているので、チームのエースとしての『責任』と『覚悟』を持って投げていれば、自然と疲れもなくなってチームの為に頑張れます。

ーー慶大戦への意気込みを
しっかりと勝ち点の積み重ねをできるように頑張っていきたいと思います。応援よろしくお願いいたします。

石黒和弥 内野手

ーー試合を振り返って
今までチャンスで凡退が続いてチームに迷惑をかけていて、今日やっとチャンスで1本打つことができて良かったです。

ーー前日の試合からどう切り替えたか
試合後に大照さん(鈴木大照、文4=明徳義塾)とバッティング練習をしてアドバイスを沢山してもらってすごくいい感じになって切り替えられました。

ーー1番打者として意識していることは
チャンスメイク。これをずっと意識しています。チャンスで打つよりも自分がチャンスを作ってクリーンナップのみんなに繋ぐことを意識しています。

ーー6回裏、追加点が欲しい場面での打席でしたが、どのような心構えで臨んだか
大島さんから思い切って何も考えずにいけって言われたので、その通りに何も考えず来た球を打ちに行った結果二塁打になったので良かったです。

ーー残りの試合への意気込みを
優勝するには4連勝が絶対条件。自分の持ち味である積極性を活かして、初回からチームに勢いを持ってこれるよう頑張ります。

硬式野球部の写真はスポーツ法政新聞会の公式インスタグラムにも掲載しております。ぜひご覧ください。

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