第110回日本陸上競技選手権大会
2026年6月12日(金)~2026年6月14日(日)
パロマ瑞穂スタジアム(名古屋・愛知県)
日本全国のトップ選手が一同に会する日本選手権。3日間に渡るハイレベルな戦いに法大からは11人の選手が挑んだ。男子200メートル濱椋太郎(スポ2=目黒日大)が法大勢6年ぶりの決勝に進出。男子110メートル障害の小口蒼葉(スポ2=東海大諏訪)が法大勢4年ぶりの決勝に進出し、いずれも6位入賞を飾った。

男子個人結果
200m決勝(+0.6)
| 組・着 | 選手名 | 記録 |
|---|---|---|
| 6位 | 濱椋太郎(スポ2) | 20.85 |
200m予選(3組/2着+2)
| 順位 | 選手名 | 記録 |
|---|---|---|
| 1組1着 | 濱 | 20.68(-0.2) |
| 1組7着 | 田原歩睦(スポ4) | 21.09(-0.2) |
200m予備予選(3組/0着+6)
| 順位 | 選手名 | 記録 |
|---|---|---|
| 2組2着 | 田原 | 20.82(-0.4) |
| 3組5着 | 齋藤拓巳アンドレイ(経4) | 20.99(+0.4) |
男子400m予備予選(3組/0着+6)
| 順位 | 選手名 | 記録 |
|---|---|---|
| 1組6着 | 小澤耀平(スポ1) | 46.98 |
110mH決勝(+1.0)
| 順位 | 選手名 | 記録 |
|---|---|---|
| 6位 | 小口蒼葉(スポ2) | 13.89 |
110mH準決勝(2組/3着+2)
| 順位 | 選手名 | 記録 |
|---|---|---|
| 1組2着 | 小口 | 13.61(+1.0) |
| 1組5着 | 浅井惺流(経2) | 13.84(+1.0) |
| 2組7着 | 山中恭介(現3) | 13.96(+1.1) |
110mH予選(4組/3着+4)
| 順位 | 選手名 | 記録 |
|---|---|---|
| 1組4着 | 浅井 | 13.85(±0.0) |
| 3組6着 | 小池綾(経4) | 14.62(+1.1) |
| 4組3着 | 小口 | 13.81(-1.0) |
| 4組4着 | 山中 | 13.85(-1.0) |
男子400mH予選(3組/2着+2)
| 順位 | 選手名 | 記録 |
|---|---|---|
| 1組5着 | 菊田響生(スポ2) | 1:15.25 |
3000mSC決勝
| 順位 | 選手名 | 記録 |
|---|---|---|
| 9位 | 湯田陽平兵(社4) | 8:37.97 |
砲丸投決勝
| 順位 | 選手名 | 記録 |
|---|---|---|
| NM | 山田暉斗(経4) | — |
特集・名古屋でナンバーワンを目指した男
濱椋太郎
コーナーを曲がってから、得意の後半で伸びてこない――。
今季4月の全日本学生個人で優勝、先月末の関東インカレでは1位と0.08秒差の2位に入るなど、学生トップ戦線に躍り出てきた男子200メートルの濱椋太郎(スポ2=目黒日大)。
日本トップレベルのスプリンターが集う日本選手権。今年も予選からハイレベルな戦いが繰り広げられる中、6位入賞を果たした。持ちタイムや実績から見れば堂々の成績だ。それでも、レース直後のインタビューで濱は目頭を熱くした。「優勝目指してやってきたので悔しい」。
1年前もこの舞台を走っている。予備予選を全体4番目のタイムで通過したものの、結果は予選敗退。「来年は決勝に残るだけではなく、勝負できるように」と語っていた。
そして迎えた今大会。けが明けで万全とは言えないコンディションだったが、大会2日目の予選を前に「失うものはない」と肩の力が抜けた。得意の後半で鮮やかに抜け出し、シーズンベストの20秒68をマーク。組トップの快走で、法大勢としては実に6年ぶりとなる決勝進出を決めた。

法大史上初の優勝も期待された大会3日目の決勝。しかし、「後半の直線に入ってからちょっと力ん」でしまい、本来の伸びを欠いた。それでもいつもの首振りで最後まで粘りの走りを見せる。インタビューで見せた悔しそうな表情が筆者の印象に強く残る。
スタート前の静寂の中、「濱ならやってくれるんじゃないか」――そう思わせる。今回もそうだったし、きっと次もそうなのだろう。
今後の展望を伺うと、「全カレで個人とリレーの2種目で優勝」。彼ならきっとやってくれるはずだ。
(記事:篠﨑勇希)

インタビュー
濱椋太郎
ーー決勝のレースを振り返って
優勝目指してやってきたので、悔しいかなとは思います。後半の直線に入ってからちょっと力んじゃって、自分の走りができなかったです。
ーー昨日の予選は組トップだった
なかなかけがで練習ができていなくて、貯まりバネだけで、もう失うものはないみたいな感じで。リラックスして最後までいけたので、それのおかげっていうのもあれですけど、それで1着取れたかなと思います。(けがというのは)足首を関カレ終わって1週間後ぐらいから痛めていて、前日練習で復帰っていう感じだったので。無理やり出たみたいな感じの大会でした。
ーー昨日の予選ではシーズンベスト。他種目でも好記録が連発していたが、パロマ瑞穂スタジアムの印象は
タイムが出ると聞いていたので、タイムを出そうだそうっていう、そういうのも力みの原因だったのかなと思うので。何も考えないで走れるのが、やっぱり強いなと思いました。
ーー学生個人、関東インカレ、昨日の予選と共に走った田原歩睦(スポ4=奈良育英)選手の存在は
やっぱり自分1人ではなくて、歩睦さんがいたから、冬季も切磋琢磨してやってきましたし。歩睦さんという競る人がいて、あの人がいなかったらここまで頑張れなかったなと思います。
一緒に決勝を走りたかったですけど、予選で一緒に走れて、憧れであり、切磋琢磨しあえる存在だと思います。
ーー数字も含めた今後の目標は
アジア大会を目標にやってたので、ちょっと目標が1個消えちゃったんですけど。全カレでしっかり学生タイトルを獲って。(関東インカレの)4継が自分のミスで失格になってしまったので、4継と200の2種目、個人とリレーのどっちもで優勝したいと思います。
(インタビュー:篠﨑勇希)

小口蒼葉
ーー初の日本選手権の舞台を振り返って
まず、決勝に行けなんて思ってなかったので。それにタイムもあそこまで出るとは思ってなかったんですけど、練習してきたことが出せて、ちゃんと大きな舞台で力を出すことができて、大会全体を通していい収穫があったんじゃないかなと思います。
ーー昨日の予選、準決勝と立て続けにPBを更新
予選は3着に入ることを目標に走ったんですけど。隣に山中(恭介、現3=市立船橋)さんもいて、前半先に行かれることは分かっていたので、落ち着いて対処して、ハードルにも接触することなく走りきれて、タイムも一応ベストだったので、ちゃんと着で取れたので、そこは良かったかなと思います。
準決勝はアップの時からすごく体も動いていて、落ち着いて自分のレースをすればまたベスト更新できるかなと思っていたんですけど、(13秒)61出たのでびっくりして。準決を着で通ると思っていなかったので、すごく驚きました。
ーー浅井選手とは準決勝で隣のレーンを走った。今季3度目の直接対決だったが、レース前にお互い話は
いや、特に。まぁ、ピリピリしてましたね(笑)
ーーOBの横地大雅(令5卒=現・Digverse)選手とも準決勝から同じレースを走った
法大記録も持ってますし、いつも一緒に練習しているので。横地さんは本当に決勝の常連メンバーなので、尊敬しかないなっていうのは、走ってみて改めて思います。
ーー関東インカレの後仰っていた目標タイムの13秒6を出した。法大記録も含めて、今後の目標は
6を安定させることができれば、グランプリとかでも上で戦えるかなと思うし、全カレも優勝とかの争いに入っていけると思うので。まず6台というのがあって、アベレージを上げていきたいなと思います。
(インタビュー:篠﨑勇希)

湯田陽平兵
ーー初の日本選手権でセカンドベスト。振り返って
終わってみれば9位というのもあって、入賞まで全然届かない位置にあったかと言われるとそうでもないところではあったので。正直悔しい気持ちも残りつつ、結構考えちゃってはいるんですけど。でも、レースの展開的には、自分の実力の中でやりきれた走りで、攻めた走りをできたとは思うんで、めちゃくちゃ悔いが残ったってわけでもないですし、やりきったかなという風に思います。
ーー「最後のサンショー」と仰っていたが、試合前のコンディションや気持ちは
正直に言うと結構大変で。ずっと連戦続きで、金栗から始まって、全日本、関カレ、日本選手権と結構スパンが早い状態だったので。結構疲労とかも抜きにくい状態で、結構焦ってた部分もあったんですけど。ラスト1回という強い気持ちが結構あったので、落ち着きながら最後の最後まで気を抜かずに疲労を抜けて、ベストのコンディションでは挑めたと思うので、そこに関しては課題点っていうのは別にないのかなと思います。
ーー前半から攻めるレース展開だったが、プランは
もう最初から攻めるつもりはありましたね。正直、スローペースは絶対にないと思っていたので。その速いペースの中で回すってなると自分の実力的にも、もう最初から前で攻めて耐えることをするのが1番、自分の中ではベストだと思っていたので、最初から前に前に行こうっていう気持ちを持って走っていました。
ーー大会3連覇でアジア大会代表内定の青木涼真(令2卒=現・Honda)選手と同じレースを走り、レース後には握手を交わされていた
青木さんはやっぱりさすがの走りだなと言う風に思いましたね。結構、佐々木哲(早大2年=佐久長聖)も前で攻めて、青木さんは後ろから前に行くって感じだったので。僕も負けられない気持ちで、憧れの気持ちは一切なかったので、レースの中で近くに来た時は、付いていこうって気持ちもしっかりあって。
やっぱり実力の差というのは途中で感じた部分が結構多かったので、そこは努力の差でもありますし、今まで積み上げてきた経験の差でもあるのかなという風に思うので。さすがだなと言う風に思いました。
(インタビュー:篠﨑勇希)

菊田響生
ーー種目は違うが2年連続の日本選手権。今日のレースを振り返って
今年は本当に400メートルハードルの種目に重きを置いて、シーズンを過ごそうと思っていて。
ここが今年の大一番、1番大きい、本当に勝たなきゃいけないというレースで。関東インカレでも49秒46で、アジア大会の派遣標準記録というのは切れていて。で、ここでも48秒中盤から前半あたりを予選から狙って、前半から積極的なレースをしようという風に心がけていて。何台か前半も当てちゃって、最後、やっぱりきつくなってきたところで、ちょっと自分の弱さが出たというか、うまくハードルを飛び越えれなかったっていうのが悔しいというか、残念です。
ーー最後のハードルでの転倒は
ちょっと踏み切りが甘かったというか、ふわって飛んじゃって、ちょっとリード(ハードルを飛ぶときの前足)を当てちゃって。いけると思ったんですけど、ちょっと焦りが出ちゃって。もう決勝に行きたい行きたいって欲だけで走っちゃったので、そこは経験の差が出たかなっていう風に思っています。
ーー予選から黒川和樹(令6卒=現・住友電工)選手、井之上駿太(令7卒=現・富士通)選手らOBと同じレースを走った
憧れの先輩たちばかりで、練習からすごく刺激をもらっている人たちと一緒に走れたってことは本当に光栄ですし、そこと一緒に戦って切磋琢磨ではないですけど、しっかりと上を目指せる先輩方たちだなという風に思うので、ほんとにうれしい気持ちでいっぱいです。
ーー関東インカレの時に話していた新しい歩数は
今回は試合と試合の間が短くて、練習で試す期間も短かったので、秋までにはしっかり仕上げて、記録を狙うっていうところなので。とりあえず、歩数を1歩減らしてっていうのをこれから練習でやっていこうと思います。
ーー今後の展望や目標は
今回はちょっと振るわなかったってことで、ここで終わりなんですけど、シーズンも夏から秋にかけて、まだ試合もいっぱいあると思うので。しっかり修正できるところもあったりして。ダメなところばっかり見つけてたいら上にはいけないと思うので、今日のレースも良いところを見つけて、そこを伸ばしつつ、苦手な部分もしっかり練習で取り組められたら。
今後はまだ何の大会に出るかは分からないですけど、シニアの大会にどんどん出て、強い選手と競い合って、競り勝てるようなレースをこれからしていきたいです。
ーー全日本インカレのタイムも含めた目標は
優勝と、48秒5は切りたいかなと言う風には思っていて。48秒5を切るっていうところを目標にやってきているので、歩数も噛み合ってくれば。走り自体はそんなに悪くなかったので。あとは本当に、試合でしっかり練習の成果が出せるかっていうのが勝負だと思うので。全カレは歩数も変えながら行こうかなという風には今は考えています。
※インタビューは囲みで実施



