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【硬式野球】最終節は『血の法明戦』!『相手に克つ、自分に克つ』で有終の美を! 東京六大学野球2023秋季リーグ戦 対明大戦展望

東京六大学野球2023秋季リーグ戦 対明大
2023年10月21日(土)、10月22日(日)
神宮球場

早大戦はまさかの2連敗に終わった。この結果、優勝は消滅。しかし、東京六大学野球は対抗戦。1つでも多くの勝ち点を取るべく選手たちは目の前の1球に全力を注ぐ。その秋季リーグ戦もついに最終週を迎える。その相手は明大。3連覇で迎えた今季はここまで3敗と苦しんではいるものの、まだ優勝の可能性を残している。エース・村田賢一は不調だが、蒔田稔、石原勇輝の先発陣から浅利太門と繋ぐリレーは盤石そのもの。3番・宗山塁、4番・上田希由翔の2人に手痛い一打を食らうとそのまま逃げ切られる恐れもある。この2人を徹底的に抑え込むことが勝利へのカギだ。

明大の主将・上田希

今季リーグ戦日程、結果

明大 ―― 10/21
10/22
●2-5
○1-0
●0-5
●3-5
○5-2
○2-0
○7-2
○3-1
○3-0
○3-1
法大 10/21
10/22
―― ●2―8
○6―4
△0-0
●4―5
●2-4
●10-1
○3―1
○7―0
○8-1
●2-4
○8-2
慶大 ○5-2
●0-1
○5-0
○8-2
●4-6
△0-0
○5-4
―― 10/28
10/29
○3-2
○11-7
○11-1
○10-4
早大 ○5-3
●2-5
●0-2
○4-2
○10-1
10/28
10/29
―― ○5×-4
○4-1
○6-0
○6-2
立大 ●2-7
●1-3
●1-3
●0-7
●2-3
●7-11
●4-5×
●1-4
―― 10/21
10/22
東大 ●0-3
●1-3
●1-6
○4-2
●2-8
●1-11
●4-10
●0-6
●2-6
10/21
10/22
――

明大戦展望

迎えた最終週は『血の法明戦』。ここ数年勝ち星のない宿敵を相手に一矢報いることができるか。

明大の強みは中軸の破壊力。
3番に大学球界屈指の遊撃手・宗山塁を置き、4番には先日プロ志望届を提出した主将・上田希由翔が座る。この中軸で得点を挙げるのが明大の必勝パターン。ここまでの全29得点中13得点を宗山と上田希の2人でたたき出している。
対する法大投手陣は篠木健太郎(営3=木更津総合)がコンディション不良で欠場中ではあるが、大学での最終登板を迎える塙雄裕(法4=常総学院)、尾﨑完太(キャ4=滋賀学園)、武冨陸(営4=日大藤沢)ら4年生投手陣の踏ん張りに期待がかかる。特にプロ志望届を提出した尾﨑にとってはドラフト会議前ラスト登板。明大打線との対戦は格好のアピール機会だ。

チームトップの9打点を挙げている上田希。幾度となく快音を響かせる絶好調の主砲に要注意。

明大投手陣はエース・村田賢一が不調に陥るも、蒔田稔、石原勇輝が大きな存在感を発揮。蒔田はここまで調子の波が激しいことが課題に挙げられていたが、18回と1/3を投げて最優秀防御率も狙える0.98と安定した投球を見せている。「もう一度自分たちのやるべき事をやり切りたい」と意気込む主将の今泉颯太(法4=中京大中京)を中心に、現在打率.378で打率ランキング4位につく浦和博(キャ4)などの中軸が少ないチャンスをものにできるかがカギとなる。

主将としてここまで引っ張ってきた今泉。3割越えの打撃だけでなく、様々な部分でチームを引っ張り後輩たちに多くの事を残す。

対する法大は投手陣が奮わず現在4位に甘んじている。優勝の可能性こそ途絶えたものの、今週末、明大戦で2連勝することができればその時点で明大と並び3位タイとなる。代替わりに向け、少しでも順位を上げて後輩たちへバトンをつなぎたい。今泉世代最後の戦いが始まる。

(嘉藤大太)

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