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【硬式野球】強いスイングと食らいつくコンタクト力を発揮した2年生・今泉秀悟 今期の”因縁の対決”では嬉しい一発を放った(春季リーグ戦振り返りインタビュー⑬)

今泉 秀悟 内野手

ーーリーグ戦を振り返って
チームも個人も納得できる結果で終われずに、特にチームは優勝を目指している中で4位に終わってしまったので悔しいです。

ーー今季の成績(12安打、1本塁打、打率.261)を振り返って
去年の秋のシーズンも代打で何試合か出させていただいてましたけど、スタメンで出させていただくのは初めてでリーグ戦の雰囲気も掴めずに、10打席以上無安打が続いてしまったので、スタートが悪かったと反省しているのと、コンスタントに毎試合ヒット打たないと率も上がらないので、松下さんが自分の前で塁に出ている中で1本出せずに打順も5番から7番に落ちていったので悔しさが残るシーズンでした。

ーー今泉秀選手の今季のベストゲームは
そうですね…早大2回戦と明大2回戦ですね。理由はどっちの試合も目標にしてた早大と明大から勝ち点を挙げると言うところで、初戦を落としてしまった中でチームで勝ちにこだわる執念をものすごく感じた試合でした。今年は投手が打ち込まれる展開が多くて、野手もなかなかチャンスで一本を出せなかったので、この2試合は野手も投手も結果が出せたのでよかったです。ですが3戦目で勝ち点を取りきれなかったので、早大明大とはレベルの差も感じました。

ーー立大戦初戦はサードゴロの送球が間に合わずサヨナラ負け。今泉選手は1番近いところにいたがどう感じたか
1番内野で安心できるところに飛んだので、アウトになるだろうなって1番自分が感じてしまって、さらにチームのミーティングで立大の野村陸翔(4年=立教池袋)の足が速いと言うデータもなかったので、松下さんも慌てずに1つ取りに行った結果ああなってしまったので、野村選手本当に足早かったですし、あそこは自分たちの執念より立大の執念が勝ったなと感じる試合でした。

ーー立大2回戦、早大1回戦はヒットが出ずにチームも負け。どう感じていたか
自分とヒットが出ていなくて、その中でチャンスで何回も回してくれている状況でもあったので、やっぱり自分がそこで打てればチームが上がっていくきっかけになると感じていたので、少ないチャンスをモノにしようと言う思いでやっていたのですが、チームの雰囲気もあまり良くなくて、それでもベンチ入りしてない選手も補助を頑張ってくれてるんだぞと言う思いをみんなで共有したので、そこがきっかけで次に繋がったとも思っています。

ーーその上で早大2回戦。初回にチャンスが回ってきた時の心境は。また食らいついたヒットの感触は
チームで初球チャンスの場面ではスイングをかけて行こうと言う中で消極的になってしまって簡単に追い込まれてしまったので、バットを短く持ってなんとか食らいついて先制点を取ろうと思った結果があのタイムリーなのかなと思います。(先っぽでしたよね)そうですね、先っぽの方ではあります。

ーー最終回には打つことを目標に一冬やってきた田和廉(4年=早稲田実)選手から本塁打。感触はいかがでしたか
秋シーズン時点で田和さんの真っ直ぐと変化球のレベルの高さをものすごく感じたので、田和さんを打つためにこの冬バット振ったりしてきた中で最高の結果が出せたので、安心したと言うかやってきたことは間違ってなかったんだなと思いました。

ーーこの試合をきっかけにチームの雰囲気が変わったように思えましたがいかがですか
この試合までは勝つイメージがあまり湧いてなかったんですけど、こうやったら勝てるんだって言う想像が自分たちの中でできるようになった試合だったので、大きな起点だったのかなと思います。

ーー東大戦以降は特によく四死球を選んでいたように見えたが選球眼に自信は
そう簡単にヒットを打てるピッチャーもいないので、好球必打を心掛けているんですけど、ボールは選んでいかないと簡単には得点にも絡めないですし、甘い球も来ないので初球からもちろん振っていくんですけど、その中でフォアボールを選んでいくことはヒットと同じくらい価値があると思うので続けて行きたいです。

ーー慶大戦でも外角の球を悪球打ちで適時打にした場面があったが、練習しているのか
そこまで練習では意識はしてないのですが、小さい頃からボールに当てる技術は自分で高いと思っているので、追い込まれてから当てることは正直できます。でも当てるだけじゃ強い打球が前に飛ばないので強いスイングをかけてヒットを打つことを理想にしています。

ーー慶大2回戦の最終回では投手が変わりホームランでサヨナラの場面で打席が回ってきましたが、心境は
とりあえず初球からスイングかけようと言う思いで打席に入りました。結果ファールになってしまったのでそこで仕留めきれなかったのが凡退してしまった原因だと思います。後ろにいいバッターもいますしとにかく繋ごうとも思ったのですが、ピッチャー有利のカウントにされて一本出すことができなかったので実力不足を感じました。

ーー4回戦にまでもつれ込む死闘となった慶大戦ですが、正直2戦目までは敗戦ムードでした。どこでチームとして勢いがつきましたか
先発ピッチャーからは基本打てているイメージがあったので、攻撃では強くスイングをかけて行こうと言うのは意識していて、その中で中継ぎ投手の攻略法を自分たちで考えて行った結果が打線のつながりなのかなと思います。

ーー明大戦では1回戦毛利投手の前に無安打。毛利海大(4年=福岡大大濠)選手はどんな投手ですか
自分はあまり左投手を得意としてないのもあって、さらに毛利投手の決め球の落ちる球はオープン戦でもみたことのない球筋で最初どうやったら打てるのかわからなかったので、2打席目3打席目も結果が出なかったので、秋は打線として繋がるような野球をしていかないと失投も少ない投手ですし、打てる球をどんどん行きたい思いです。

ーー2回戦では引っ張り方向の適時打。2戦連続で安打なしということもあり気合が入ったのでは
負けたら終わりの場面でチームも自分も結果が出ていなかった状況なので、後ろに繋ぐ意識で強いスイングをかけれたのでいい結果になったかなと思います。

ーーフレッシュ2戦目でも先発出場し安打を放っていましたが、リーグ戦を通して成長している実感は
多少は成長したところもあるとは思うのですが、他の大学の選手たちも成長しているので、負けないように成長していかないと追い抜かれてしまいますし、法大にもいい1年生たくさん入ってきたので負けないように、先輩にも負けないようにやって行きたいです。

ーー引っ張った打球の打球速度には目を見張るものがありますが、リーグ戦通して見えたご自身の打撃の強みは
あまりチャンスで打ててない中で勝った試合は自分が打てた試合だったと思います。なので自分が打てばチームが勝てるところがわかったリーグ戦でした。

ーー守備では安定しない送球をよく取っていたように思うが、意識していることは
あまり守備が得意ではないので、練習は守備を重点的にやっています。その結果が出たリーグ戦だったので、継続して行きたいです。(暴投はやめてくれと思うのでは)そんなことないですよ(笑)ハンドリングは得意なので、どちらかと言うとゴロの練習をもっとやっていきたいです。

ーー5カードを通してすごいと思った投手は
毛利選手ですね。あと外丸(東眞、慶大4年=前橋育英)さんが対戦してる時に弱気になってしまった投手でした。(外丸投手はどこがすごいか)外丸さんも落ち球がいいのと、ボールの出し入れが上手いなと思いました。外にも内にも真っ直ぐと落とす系が投げられて、インコース、アウトコース問わずスライダーを曲げられるのでコントロールと変化球の精度が高くて打ち取られ方が毎回打たされる形になってしまいました。

ーーリーグ戦を通して意識するようになったライバルは
ファーストで出ていたので慶大の中塚(遥翔、慶大2年=智弁和歌山)選手です。同級生ですしタイプも似てる選手だと思うので、競争意識があって、でも率も本塁打数も負けてしまったので秋には自分が勝てるように夏頑張りたいです。

ーーチームの課題は
細かく言えば、野手は得点圏打率の低さや守り抜く野球をやろうと言う中でエラー数が多かったりしたので、もう一度精度を高めていくのと、投手は失点数と四球の数が東大を抜いたらダントツで悪かったのでそこを重点的にやっています。

ーー夏のオープン戦の意気込みを
今は紅白戦があって競争も激しい中で、1番は誰が出ても活躍できるのがいいとは思うのですが、やっぱり自分が出て核となってチームを勝たせる一打を打てればなと思います。

ーー秋への意気込みを
キャリアハイを残すのは当然として、チームを勝たせるための打撃、守備をもう一段レベルアップさせて、優勝から遠ざかっているのでリーグ優勝を必ず取れるようにこの夏頑張って行きたいです。応援よろしくお願いします。

(取材:中山達喜)

今泉秀悟(いまいずみ・しゅうご)
キャリアデザイン学部2年・2005年4月18日生まれ
愛知県出身・石見智翠館
175cm85kg・右投左打
今季成績:14試合 46打数 12安打 1本塁打 打率.261 6打点 0盗塁

硬式野球部の写真はスポーツ法政新聞会の公式インスタグラムにも掲載しております。ぜひご覧ください。

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