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【アイスホッケー】第62回関東大学選手権 5位決定戦 対青学大 末廣が2ゴールの活躍!3年連続で5位に終わる

アイスホッケー

第62回関東大学選手権 5位決定戦 対青学大 末廣が2ゴールの活躍!3年連続で5位に終わる

秩父宮杯第62回関東大学アイスホッケー選手権大会 5位決定戦 対青学大
2014年4月29日(火)
ダイドードリンコアイスアリーナ

新チームとして挑んだ最初の大会である関東大学選手権も、最終戦を迎えた。チームの課題が改めて浮き彫りとなったが、今年成長を見せるFW末廣直樹(営3)の活躍で勝利。5位を死守した。

4 1
2ゴールを挙げた末廣

試合結果

トータル試合結果

3
(58)
1(24) 1P 1(5) 1
(19)
1(19) 2P 0(10)
法政大学 1(15) 3P 0(4) 青山学院大学

※(カッコ内)は、シュートの本数を表しています。

ゴールデータ

チーム ピリ 時間 ゴール アシスト アシスト PP/PK
青学大 1 15:57 9 矢野桂司
法大 1 18:30 4 佐々木祐希 22 小原日向
法大 2 13:51 23 末廣直樹 6 松本勝利
法大 3 12:07 23 末廣直樹 4 佐々木祐希 22 小原日向

※PPは法大のパワープレー、PKは法大のペナルティキリングを示しています。

メンバー

SET FW FW FW DF DF
1 21 木戸啓太 A 22 小原日向 23 末廣直樹 C 4 佐々木祐希 6 松本勝利
2 18 西口開羅 A 88 石橋智輝 91 中口郁弥 81 横山恭也 3 髙橋魁人
3 10 間山慎也 11 吉田厳介 13 松本力也 8 川上朝日  16 畑中大季
4 92 大野峻丈朗 19 磯田祥平 89 吉村紀耶 61 大山翼 2 今将駿

※GKは#35藤田拓丸が出場。控えに#55富田哲平

戦評

 フェイスオフ直後から、試合は法大のペースで進んでいく。だがシュートが単発に終わるとリバウンドも叩けず、淡白な攻撃が目立つ。圧倒的にAゾーンで試合を展開しながらも、決定的なチャンスをつくることができない。パスもつながりを欠き、点を奪えないもどかしい時間が続くと15分、フリーとなった矢野にがら空きの自陣を攻めこまれ、先制を許す。18分30秒にDF佐々木祐希(営4)のミドルレンジからの角度をつけたシュートで同点に追い付くも、選手が沸き立つことはなかった。20本を超えるシュートを放ちながらも1点しか奪えず、第1ピリオドは終了する。

 第2ピリオドも同様の展開で試合は進む。相手のアイシング以外で時計が止まることはほとんどなく、淡々と時間が過ぎていく。法大は手を緩めることなく、次々とシュートを意識して浴びせ、度々ゴール前を攻めるもパスのタイミングが合わず、得点することができない。だが12分51秒、右サイドでフリーの状態でパスを受けたFW末廣直樹(営3)が放った強烈なミドルシュートが決まり、勝ち越し点を挙げた。

 最終ピリオドはPPでのスタートとなるも追加点はならず。その後も思うような攻撃ができない。しかし12分7秒、末廣がブルーラインからダイレクトに放ったシュートがゴールに突き刺さり、3点目。末廣のこの日2点目のゴールでリードを広げる。このピリオドも相手にシュートチャンスを与えず、試合はそのま3対1で終了した。

 3年連続となる5位で関東大学選手権を終えた法大。満足のいく結果ではないが「このチームは発展途上」と松田幹郎監督も語る通り、新チームが事実上発足して1ヶ月の大会にしては合格点といえる。倍増させた練習量の効果から粘り強く走るホッケーを見せ、これまで課題だった守備力は向上。だが、攻撃面では大会を通して決定力に欠いた。次の公式戦は9月のリーグ戦としばらく間が空く。この大会で出た課題を克服し、秋こそは法大の力を見せつけたい。(熊谷優)

監督・選手のコメント

松田幹郎監督

―今日の試合を振り返って
春の最後の試合ということで「今までやってきたことを全部出せ」と言って臨んだんですけども、相手をなめているわけではないですけどそういったものがプレーに出ていましたね。だからシュートも決まらない。そんな感じがします。

―今日はここ数試合の中でもシュート数の多さが目立ちました
それは意識しています。ただ、それが単発になってしまっている。邪魔をするような選手がゴール前にいて初めてそのシュートがチャンスにつながるので、そういうのがなかったですね。

―大会を通じて得点力不足というのがあったと思いますが
それはひとつの課題です。秋に向けてはそのあたりを十分考えてやっていかないといけないですね。(点を)決められる選手も決めていませんでしたし。ただ、みんなでゴールを取りに行くという姿勢になれば「誰が」ということではなくなると思います。みんながそういう気持ちにならないとチームは強くならないですし、スターがいれば良いですけども、それよりも今のチームはみんなが貪欲にゴールを狙えるそういうチームでないといけないと思います。

―その中での今日の末廣選手の2ゴールはいかがですか
彼も一皮向けましたね。昨年はあまり(得点シーンを)見ていなかったと思います。そういう本人の意識が高くなって、シュートを数多く打つということによってああやって点数に絡む。そういう気持ちがみんなに出てくるともっと良くなると思いますね。

―前回、今回と下位セットの選手の出ている時間が長いように思えましたが
今回、FWは全員出しました。そういう意味では色々な人にチャンスを与えたいと。勝負ははっきり言ってリーグ戦、インカレですから、それに向けての何かが欲しかったので。このチームは発展途上ですから、可能性は大きいと思います。

―大会全体を総括して
色々な意味で得点が足りなかった、少なかったというのは課題ですし、今年は最初にスピードにこだわったホッケーを目指している。その部分はとりあえずみんながスピードはアップしていますから、よりそのスピードをアップさせないと、上のチームとは戦えないと思いますね。運動量を多くしてスタミナをつけて、より速く反応できる。疲れても相手よりもより速い判断というのができるようになれば良くなると思います。

―3年連続5位という結果について
順位については負け惜しみですけどもあまり気にしていません。次いかにしてこのチームを4番目から上と対等に戦えるかということを考えて、それに向かってみんなが練習していきたいなと思います。特にメンタルの部分を強化しないといけないですね。アイスホッケーは格闘技なので気持ちの面で強い気持ちを養わないと、ここというところでやられてしまうので、そこを目指しています。そのためには練習しかないですね。

―今後に向けて
今年はスピードにこだわる、と。どんな形であっても相手よりも速く動く。そういうホッケーを心掛けたいと思います。それとバックチェックに対してもこだわりがあります。絶対に追う、諦めない、そういうホッケーをやりたいですね。そういった意味では60、70点は与えられます。最終的に点数が入らないですが、過程的には良いと思います。今日も3対1ですけど内容的には点数が入らない、動きとしてはそんなに悪くないですね。
 

DF 佐々木祐希主将

―今日の試合はパスが単発に終わりゴールに結びつかない場面が目立ちましたが
その通りで、パスが単発に終わればシュートも単発に終わって、全く気持ちが入っていなかったように思います。

―春の最後の試合ということでどのように臨まれましたか
5位決定戦で相手は青学でしたけども、自分たちは優勝という目標を掲げていて、本当は今日、決勝の明治戦という考え方でした。そういう考え方でいこうという話はしていましたけど、みんななめてかかっていたというように思います。

―大会を通じて得点がなかなか奪えませんでしたが
それは課題です。沢山課題が出たので秋にはまた新しい生まれ変わった法政をお見せしたいと思います。細かいところから言えば沢山あります。とりあえず、自分たちが何をやらないといけないかということを考えないといけないですが、一番大切なのはチームに徹するということですよね。まずそこです。

―末廣選手の2ゴールについて
さすがですね。彼は練習のときから波もないですし、今日の試合もいつもと変わらず準備していました。彼は本当に相手が強いとか弱いというのを決めることなく、いつも通り同じように試合まで良い準備をして、試合でも全力でやっていました。だからあのような結果が出たと思います。

―大会全体を振り返って
今日が最悪だったので、これから5、6、7月と血のヘドロが出るほど走りこまないといけないかなと、今日の試合で思いました。

―監督はスピードにこだわったホッケーを考えておられるようですか、佐々木選手としてはいかがですか
僕は勝つホッケーがしたいです。勝つためにやらないといけないことは沢山ありますが、その自分たちがまず考えることですよね。僕はいつも「勝つホッケー」と言っていますが、「勝つホッケー」というのが何かと言うのを一人一人が考える、と。走るホッケーといっても走ってもゴールが何なのかというと、勝つためにやっているわけですよね。

―5位という結果についてどのように受け止めておられますか
5位なので何もいえないですけど、昨年までの5位と今年の5位の質は全く違いますね。秋を見てほしいです。全く違った僕たちが見れると思います。僕も今はチームをまとめることに徹していて、その中でメンタルトレーニングというのを今取り入れています。簡単に言えば呼吸を合わせるということです。息を合わせるとよく言いますけど、試合に出る前もリンクに出た後もみんなで呼吸を合わせています。(トレーニングには)色々段階がありますが、今は呼吸を合わせるというのをやっています。ただ、まだ(チームが)始まって1か月ですから、1か月でここまでこれたというのはまあまあかと思います。

―しばらく公式戦がありませんがどのように過ごしていきたいですか
今日だらしなかったので、この後は血のヘドロが出るまで走ります。この5、6、7月の過ごし方というのはすごく大切だと思っているので、ハードにやろうと思っています。
 

FW 末廣直樹

―今日の試合を振り返って 
一人ひとりが役割をしっかり意識して動いていたので動きは良かったのですが、最終的なスコアが課題かと思います。

―自身のゴールについて 
(1点目は)チームとしてどんどんシュートを打っていこうという指示が出ていたので、それを意識して打ったら入ったという感じです。2点目はホッケー人生で過去一番のシュートです。

―今大会は5位という結果でしたが 
東洋大に負けてそれでいろいろと得たことがあったので、逆に自分は負けて良かったと思います。負けたことによってチーム全体で気づくことがあったので、インカレ優勝に向けてチームが一つレベルアップできたと思います。昨年と同じ5位という結果ですが、意味合いは全く違いますね。昨年は口では優勝、優勝と言っていたのですが、そのために何をしなければならないかはっきりしていなかったので、今年は何をしなければならないか話し合い、実行してきているのでチームとしてどんどん成長してきていると感じています。佐々木さんを中心に、チームが一つになるために呼吸を合わせるトレーニングをしたり、優勝するために陸上・氷上練習の全てを変えてきたので、得たものは大きかったです。次の夏の大会、秋のリーグ戦につながる大会だったと思います。

―今度への意気込みを 
明日からチームとして一週間休みで、それから練習を再開します。それから週に2、3回氷上練習も入ってきて、その時期にどれだけ体力アップできるかが大切なので、佐々木さんを中心にチームで話し合ってやっていきたいと思います。
 

DF 松本勝利

―今日の試合を振り返って
自分たちはDiv.Ⅰ-Aで相手はBということで点差をつけ、失点しないで勝たなければならなかったのですが、全然みんなの足が動いていなくてだめな試合でした。

―今大会を振り返って 
昨年は守りが課題だったのですが、今年は結果的にその守りが良くなった代わりに得点力不足が課題となりました。個人的に守りの面では、佐々木さんと1年生の時からずっと組んでいて、言うことを言ってくれるのでやりやすいです。まだ春なのでチームとしてはまだまだですが、これからまたキャプテン、アシスタントキャプテンを中心に一からチームを作っていくので、3年の自分がそれをサポートできるように頑張っていきたいと思います。

―今後への意気込みを 
この大会後に去年はやらなかった氷上練習をやると聞いているので、昨年以上の練習をして結果が出せるように頑張っていきたいと思います。

フォトギャラリー

  • 4 12ゴールを挙げた末廣
  • 4 2勝ち越しを決めた末廣を迎えるベンチ
  • 4 3同点弾を放った佐々木
  • 4 4小原は2アシストも今大会無得点に終わった
  • 4 5主力セットで守りを担う松本勝
  • 4 6秋こそは頂点をつかむ

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