【バドミントン】関東大学バドミントン 春季リーグ戦 第1戦 男女ともに白星発進!

バドミントン

【バドミントン】関東大学バドミントン 春季リーグ戦 第1戦 男女ともに白星発進!

関東大学バドミントン春季リーグ戦
2016年4月29日(金)
江戸川区スポーツセンター

初戦となった今日は、男子は早大、女子は明大と対戦。男子は激しい攻防の末勝利を決め、一方の女子も序盤から押される展開となるも最後は激戦を制した。

DSC 8946 R勝利に大きく貢献した勝俣

試合結果

総合試合結果(男子)

法政大学

3

早稲田大学

2

詳細結果(男子)

試合 試合詳細(後者が対戦相手)
第1シングルス ●日光凌1-2古賀穂(14-21,21-18,18-21)
第2シングルス ○桐田和樹2-0松本康平(21-16,25-23)
第1ダブルス  ○藤野琢人・西川裕次郎2-1中里裕貴・富岡寿将(23-21,19-21,21-17) 
 第2ダブルス ○河崎駿輔・野村拓海2-0古賀・松本(21-11,21-12) 
 第3シングルス ●塚本耕太0-2渡辺(12-21,8-21)

総合試合結果(女子)

法政大学

3

明治大学

2

詳細結果(女子)

試合 試合詳細(後者が対戦相手)
第1シングルス ○上野亜実2-0後藤にこ(21-19,21-18)
第2シングルス  ●前田悠希1-2十河茉由(15-21,21-12,13-21)
第1ダブルス  ●長谷川由季・伊東祐美1-2瀬川桃子・村上昇(21-19,23-21,18-21)
第2ダブルス  ○前田・宮浦玲奈2-0高崎真実・渡辺帆南(21-17,21-18)
 第3シングルス ○勝俣莉里香2-1高原美由樹(12-21,21-17,21-17)

 

戦評

男子

 開幕戦の相手は早大。昨年のインカレの決勝で熱い戦いを繰り広げただけに接戦が予想されていたが、まさに予想通りの展開となった。
 重要なトップシングルスを任されたのは、今季主将を務める日光凌(現4)。相手は早大エースの古賀穂。第1ゲームは開始直後、古賀に6連取される。一時同点に追いつくも、流れをつかめず14-21で落とす。第2ゲームは中盤からスマッシュが冴え、ものにするが、最終ゲームはネット際で点を取られ、終盤には5点連取と突き放された。
 第2シングルスは桐田和樹(経2)。序盤からペースを握り、第1ゲームをものにする。つづく第2ゲームは両者譲らぬ接戦に。ネットプレーも織り交ぜた緩急のある戦いだったが、ジュースになってからはスマッシュ戦に。激しい打ち合いを制し、ストレート勝ちとなった。
 1勝1敗で迎えた第1ダブルス。藤野琢人(経4) ・西川裕次郎(社3)ペアは、序盤から波に乗れず。それでも第1ゲームはジュースの末に制する。終盤にリードを許した第2ゲームは、追い上げ虚しく落としてしまう。落とせば大きなプレッシャーがかかる第3ゲーム。西川の強烈なスマッシュが決まり、序盤はリード。すると相手もスマッシュで応戦し、気づけば逆転を許しインターバルを取られてしまう。それでも終盤は二度4連取するなど本領発揮。マッチポイントは相手の放ったロブがアウトとなり、勝利。2勝1敗と勝ち越した。
 あと1勝の法大。第2ダブルスには河崎駿輔(経4)・野村拓海ペアが挑んだ。序盤こそ硬さをみせたが、初めてとは思えない息のあったコンビネーションで相手コンビを圧倒。両選手打ち返すことを許さない強烈なスマッシュを放ち、終始相手の攻撃を封じてみせた。大差をつけてのストレート勝ちだった。
 この時点で勝利が決まった法大。最後の第3シングルスには塚本耕太(経4)が出場。「1人でも(多くリーグ戦を)経験させたい」という須賀隆弘監督の意図もあり、起用された。流れをつかむことこそできなかったが、試合を通して得たものは多いはずだ。
 新顔の登場もあった開幕戦。監督曰く「試合に出ることが本人の一番の意識改革」。このリーグ戦を通して、多くの選手が目覚めることになるだろう。すべてはインカレ優勝のため、今年も変わらぬ「全員バドミントン」で挑む。(伊藤華子)

女子

 開幕第1戦、第1シングルスに入ったのは上野亜実(人4)。第1ゲームは、緊張からかなかなか調子を上げることができず、このゲームを21-19となんとかものにする。続く第2ゲームでもインターバル後、5ポイント連取など勢いに乗る場面も見られたがその直後にミスが増え逆転を許す。18-18と同点に追いついてからは相手にポイントを与えず最後は力強いプッシュで勝負を決め21-18とストレートで勝利した。

 第2シングルスの前田悠希(営3)は序盤からネットに引っかけるなど自分のミスに苦戦する。第1ゲームを15-21で先取されてしまう。もう後がない第2ゲームでは、相手のミスを誘いカットやドロップで前に相手を動かしポイントを奪っていく。このゲームを21-12と点差を引き離し奪取する。最終ゲームで確実にものにしたかったが、焦りからか再びミスが目立ってしまう。序盤から7ポイント連取され、インターバルには8点差とリードを広げられる。その後もサイドアウトや相手のショットをうまく返せず点差が縮まらず。13-21と自身の力を存分に発揮できずに終わった。

 第1ダブルスでは長谷川由季(法4)・伊東祐美ペアが出場。相手に食らいつきファイナルゲームまで持ち込むも、あと一歩及ばず。

 第2ダブルスの前田・宮浦玲奈(国3)ペアは、序盤から持ち味の攻めの球で点を重ねていく。後半徐々に点差を詰め寄られるも最後は宮浦がプッシュで決め21-17で第1ゲームを取る。第2ゲームでは、なかなか相手のコートにシャトルが入らず勢いに乗れない。しかし最後のマッチポイントは前田がプッシュで決め21-18。攻めの姿勢を忘れなかった。

 マッチカウント2-2で迎えた第3シングルス。任されたのは勝俣莉里香(営2)だった。第1ゲーム、初めからアウトが続いてしまい7連続失点。この点差を詰めようとするも、再びミスが続きその穴を埋められず。12-21とこのゲームを大差で取られてしまう。しかし、ここから勝俣も意地を見せる。相手のサイドアウトをしっかりと見極め点を稼ぐ。また、相手を前後左右に動かし浮いた球を見逃さず確実に決めていき第2ゲームを21-17で終え、勝敗は最終ゲームへ。序盤から相手のミスが続き一歩リードする。インターバル後には、5連続ポイント奪取。攻めの一撃を決めるだけではなく、相手がミスをするまでラリーを続けた。20-13とマッチポイントからプレッシャーからか4連続失点を許すも、最後は21-17と相手のミスで勝利を決めた。

 これにより、法大は3-2で明大に勝利。初戦のプレッシャーからミスが目立ってしまったが、見事勝利を収めた。次は日体大との対戦。昨年は春秋ともに勝利している相性の良い相手だ。次こそは、これまで練習してきた技術を思う存分発揮し、勝利をつかんでほしい。(羽根田萌)

 

監督・選手インタビュー

須賀隆弘監督

 -今日の試合相手はインカレの決勝の相手、早大でした。意識はしていましたか
そうですね。でも向こうの戦力が落ちていることはわかっていたので、いつも通り全員で戦うという意識で臨んでいました。

-「全員バドミントン」ですね
そうです。それは毎年変えませんので。

-去年と比べ、今年の選手の実力は
メンバーは去年とほとんど変わっていませんので、そのメンバーに、いかに力つけさせるかが課題ですね。去年のインカレが終わってから意識させて練習させてきました。新しい1年生も入ってきたので、新しいカラーを出していければと。

-今年のチームカラーは
「コツコツ努力していくカラー」と言ったら良いでしょうか。去年もそうですけど。

-第2ダブルスに1年生の野村選手を出場させました
1年生のうちから経験させることによって、3、4年生のなったときに成果が出てくると考えています。勝ち負けではなく、試合に出ることが本人の一番の意識改革になると思っているので、それで何かしら価値観がそれはそれで良いのかなと。「リーグ戦は」ですよ?(笑)インカレは勝負の試合なので。

-野村選手の戦いぶりはいかがでしたか
私が考えていた以上にはつらつとして、自信を持ってやれていたのかなと。パートナーが4年生の河崎だったので。彼が上手くリードしてくれたので、4年生と組んでいるということもあって心強かったのではないでしょうか。良いスタートを切れたのかなと思います。これはあくまでも、今日の評価ですが。もっと強い選手のもいますのでね。

-第1シングルスに日光選手を起用した理由は
今年のキャプテンですし、シングルスで頑張ってもらおうということで。これも勝ち負けはどうでも良いんです。開幕トップシングルスは特別なものだと思いますし、キャプテンであるというプレッシャーもあったと思います。そういったことに、あえてぶつけさせました。これもインカレのためです。

-第2シングルスの桐田選手は
まだ雑というか、粗いところはありますが、だいぶ安定してきました。去年負けていた相手に、ああいった形で勝てたというのは、1つ成長した部分かなと。

-第1ダブルスは、藤野選手に少しタイミングが合わないシーンも見られました
いろいろ要因はあるでしょうけど、リズムの悪い中でトップダブルスを勝てたので、今日はそれで良しと。

-第3シングルスには塚本選手が出場してました
元々、勝負が決まったら塚本を使おうと思っていました。1人でも多くリーグ戦を経験させたいので、頑張っている選手にはチャンスをつくるというのが私の思いですし。

-リーグ戦初戦を白星で終えました。これからに向けての意気込みを
リーグ戦は団体戦なので、3-2でも良いので全員バドミントンで勝っていくことが、秋のインカレにつながっていくと思います。次回もまたいろいろな選手を使いますので、楽しみにしていてください(笑)。

日光凌主将

―今日の試合を振り返って
開幕戦でその中でもトップシングルスということで、すごいプレッシャーもあって。というのも自分は3年生までダブルスしかしていなくて、(去年の)インカレが終わってから、監督から「シングルやってくれ」と言われて。経験が浅くて、自信もなかったしプレッシャーが凄かったです。

―試合の入りはどのあたりを意識しましたか
相手の方(古賀)が学年は下なんですけど実力では上なので、思い切っていこうと思って入ったんですけど、いざ始まると思ったようにプレーできないというか相手のペースで試合が進んでいたので、最初の入りは結構やばいなと思いました。

―対戦相手の古賀選手の印象は
一つ一つの正確性がすごいですし、スマッシュもコースを狙って打ってきますし強いと感じました。

―第2ゲームを取りましたが振り返って
1ゲーム目の時も何本か自分でヘアピンを打って上がってきた球をスマッシュというパターンで点が取れていたので、「そういうパターンでやっていったらいいよ」って監督から休憩の時に言われて。1セット取られてたしこのまま負けるのは嫌だったので、攻め方を変えて攻めまくるしかないかなと思って、自分から積極的に行った結果、取れたので良かったかなとは思います。

―第1ゲームから修正できたことは
1ゲーム目は考える余裕もなくて、ただ来た球を打つってだけだったんですけど、2ゲーム目からは積極的に自分から仕掛けて攻めていくっていうことが出来たので、そこは良かったかなと思います。

―今日で新たに出た課題は
シングルをやっていない分勝負どころがあまり分からなくて、勝負どころが分かっていても体がついていかなかったりしたので、最後の最後にもう一段階ギアを上げる体力だったりフィジカルが必要かなと思いました。 

河崎駿輔・野村拓海ペア

―今日の試合を振り返って
河崎:緊張するかなと思ったんですけど、(試合に)気持ちよく入れたので良かったです。
野村:大学に入って初めての試合だったので、緊張とか不安があったんですけど、とりあえず勝ててそれが次につながるかなと思いました。

―2-1で迎えた第2ダブルスでしたが
河崎:自分たちが勝ったらチームも勝つし、(第3シングルスで)4年生の塚本が出れるってことだったので、西川に負担を掛けないということと塚本を絶対に出させてあげたいって思いでやってましたね。

―このペアはお互いにどのような印象ですか
河崎:組んだ時からはまっていて、初めて組む感じではない、めっちゃ組みやすいって感じですね。
野村:すごい河崎さんが前に入ってくれて詰めてくれたり、カバーとかサポートをしてくれるので、自分としてもやりやすいですね。

―河崎選手が1年生と組む時に意識していることはありますか
河崎:自分が1年生の時に3年生の先輩と組んだりしたので、自分の中では学年関係なしに組む以上は同じ目線で立とうと思っています。

―野村選手は初公式戦でした
野村:第1ダブルスが勝ってくれたおかげで、気持ちの面で楽に試合が出来たので、やりやすい環境でしたし自分も気負いなどもせずに気持ちを強く持って出来たかなと思います。

―ストレート勝ちということでほぼ完璧な試合運びでした
河崎:出だしだけはしっかりしようと話していて、相手がシングルスも兼ねて入っていて疲れていたので、それも助かって出だしからガンガン行けたので良かったです。

―それぞれ課題を挙げるとしたら
河崎:スピードだけじゃなくて自分が攻撃に回った時に大学で通用するパワーを持っていないので、自分がしっかり差し込むというかパワーで勝てるようにパワーをつけたいと思います。
野村:パターン的に河崎さんが前に行って自分が後ろなので、それが出来ないときに自分が前衛で河崎さんの負担を減らして前衛から決められるようになればもう少しよくなるかなと思います。

―最後に次戦に向けて一言
河崎:今日の勝ちを前向きに捉えて、今日ダメだったところを2人で明日の練習で調整して、また2人で勝ってチームでも勝ちたいと思います。
野村:緊張はすると思うんですけど、気持ちを出来るだけ楽にして1つでも多くチームに貢献できるように、一勝できるように頑張っていきたいと思います。 

宮康二監督

―今日の試合を振り返って
全体的に出来が悪かったですね。出来は悪かったですが、これがリーグのプレッシャーだと思います。

―今回は2-3という結果でしたが、想定内だったのでしょうか
本当はもうひとつくらいはと思っていました。2部から上がってきたチームが初戦というプレッシャーで、やっぱりここに負けると正直痛いですよね、下位のチームですから。そのプレッシャーもあったのかなと思うのですが、それにしてもですね。

―苦戦してしまった一番の要因は
選手たちの心の弱さじゃないですかね。あれだけ練習してきたのに、やってきたことを心が乱れて出せなかった、自滅してるだけですから、そこのメンタルというのはあるのではないかなと思います。

―第1ダブルスには、伊東選手、1年生が出場しました。あと少しというところでしたが
勝ててもおかしくはない試合でしたね、途中からは。まだ1年生なのでこれからの期待値も込めて使っているところもあるので、仕方ないかなと思います。

―今回、宮浦選手はシングルスの出場がありませんでしたが、今後もその予定なのでしょうか
確かに宮浦はシングルスが強いのですが、ダブルスをしっかり一本取ってもらいたいところもあります。チームの中で単複両方出る人間をあんまり沢山にすると、スタミナ的にきつくなるんですよ。だから今回は前田だけ単複使いました。あまり一人の選手に負担をかけすぎると、特に3連戦のところは3日で6試合とかなりきつくなってしまうので、場合によってはひとつくらいあるかもしれませんが、基本的にシングルスは今日の3人をメインでやっていきます。

―最後に今季の目標を
目標はいつも優勝です。かなうかどうかは別の話ですが、やっぱり目標は優勝です。 

勝俣莉里香

ーどのように試合に臨みましたか
今まではメンバーチェンジ、レギュラーではなかったのですが今年はレギュラーで出場することで、覚悟して挑みました。

ー勝利がかかった場面でしたが
勝つしかなかったです。

ー対戦相手の印象は
自分のミスが多かったのですが、普段なら決まっているような打球でもきれいに返されたり、対戦経験のない相手ということもあり、苦戦しました。

ー勝利の決め手は
最終的に我慢して、相手のミスを待てたことですかね。

ー1ゲーム取られましたが
そのことは忘れて、自分が勝たなければ負けだったので、ミスを減らすことと相手より我慢することを意識しました。

ー監督、コーチからのアドバイスは
我慢しろ、とりあえず頑張れと(笑)

ー戦況をどのようにみつめていましたか
どんな場面でまわってくるか分からなかったので、2-2も想定していましたし  プレッシャーはあったのですがチームのために自分が勝つしかなかったので、  頑張りました。

ーラスト1点が遠かったですが
決まれ、早く終われって。辛かったです。ここまできたら負けるわけにはいかなかったので。

ー今日の収穫は
初めて2-2出回ってきて、そのプレッシャーが経験できたことと、これからそういう場面が増えると思うので、今日はプレッシャーが良い方に作用しなかったのですが、これからは練習通りにプレーしたいです。

ー今季の目標は
もちろん優勝です。

ー次戦への意気込みを
日体大戦なんですが、昨年負けていて、そういう相手と対戦すると思うのですが、対戦経験があるので、それを見返して相手にあったプレーをしたいと思います。 

フォトギャラリー

  • DSC 8946 R勝利に大きく貢献した勝俣
  • IMG 1809 R長谷川(左)・伊東ペアは惜しくも敗戦した
  • IMG 1610 Rストレートで勝利した上野
  • DSC 8877 R前田(左)・宮浦ペアは攻めのプレーで勝利を手にした
  • DSC 9162 R勝利を喜ぶ女子選手たち
  • DSC 8568 R最後まで粘りを見せた日光主将
  • DSC 8669 R大きな成長を見せる桐田
  • DSC 8808 R河崎はルーキー野村と組み、確実に一本を取りにいった
 

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