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【サッカー】第95回関東大学サッカーリーグ戦 第19節 法大 1-1 明大 首位に立つライバルとの大一番は、ルーキー・石井の同点弾で勝ち点を分け合う結果に。

2021年10月9日(土)
JR東日本カップ2021 第95回関東大学サッカーリーグ戦 1部 法大ー明大
非公開

3試合勝利無しと苦しむ法大は今節、勝ち点差5で首位に立つライバル・明大との大一番を迎えた。前半から激しい守備で相手に自由を与えず、徐々に流れをつかみ始める。しかし、先手を取ったのは明大。前半39分に強烈なミドルシュートが突き刺さり先制を許してしまう。1点ビハインドで迎えた後半は、前節リーグ戦デビューを飾った石井や、けがから復帰したモヨを投入し攻勢を強めていく。すると後半37分、モヨのロングスローから最後は石井がゴールに押し込み同点に。最後まで逆転を目指すものの、1-1で試合終了。またしても勝ちきることができなかった。

石井はリーグ戦出場2試合目で初ゴールを挙げた

試合結果

トータル試合結果

1
法政大学
0 前半 1 1
明治大学
1 後半 0

試合スタッツ※交代は法大のみ記載

時間 経過 大学 選手名 得点経過
39分 得点 明大 熊取谷一星 0-1
61分 交代 法大 安光将作→石井稜真
67分 交代 法大 若林龍→中川敦瑛
70分 交代 法大 細谷航平→モヨマルコム強志
82分 得点 法大 石井稜真 1-1
89分 交代 法大 陶山勇磨→中井崇仁

スターティングメンバー

ポジション 背番号  選手名 学部・出身校
GK 21 近藤壱成 経済3・ジュビロ磐田U18
DF 3 宮本優 現福4・清水エスパルスユース
DF 16 萩野滉大 現福3・名古屋グランパスU18
DF 27 落合毅人 経済3・新潟明訓
DF 37 堀江貴大 社会3・昌平
MF 2 陶山勇磨 現福4・帝京長岡
MF 7 安光将作 社会4・ジェフユナイテッド千葉U18
MF 32 細谷航平 社会2・サンフレッチェ広島ユース
MF 33 若林龍 現福3・桐蔭学園
MF 35 渡邉綾平 経済2・前橋育英
FW 20 佐藤大樹 経済4・コンサドーレ札幌U18
サブメンバー
GK 1 大塚紀人 経済4・三菱養和SCユース
DF 18 モヨマルコム強志 現福2・東福岡
DF 26 高嶋修也 経済3・明秀学園日立
MF 11 田中和樹 社会4・浦和学院
MF 24 中川敦瑛 経済1・横浜FCユース
MF 28 佐野陸人 現福3・清水エスパルスユース
FW 4 中井崇仁 スポ4・尚志
FW 10 飯島陸 経済4・前橋育英
FW 36 石井稜真 経済1・アビスパ福岡U18

 試合後順位表

順位 大学名 勝点 試合数 勝-分-負 得点/失点 得失点
1位 明治大 33 18 9-6-3 29/22 7
2位 駒澤大 29 15 9-2-4 33/25 8
3位 法政大 28 18 8-4-6 29/26 3
4位 筑波大 25 17 8-1-8 30/25 5
5位 立正大 24 18 7-3-8 23/24 -1
6位 順天堂大
24
19
6-6-7
25/27
-2
7位 早稲田大 24 16 7-3-6 21/23 -2
8位 桐蔭横浜大 24 19 7-3-9 33/39 -6
9位 流通経済大 22 14 6-4-4 31/22 9
10位 国士舘大 21 17 6-3-8 27/30 -3
11位 慶應義塾大 18 18 5-3-10 22/29 -7
12位 拓殖大 17 17 5-2-10 23/34 -11

 

前期リーグ結果

日付 対戦校 結果 会場
1 4月3日 駒澤大 ○3-1 江東区夢の島競技場
2 4月10日 流通経済大 △0-0 流通経済大学龍ケ崎フィールド
3 4月25日 立正大 ○1-0 レモンガススタジアム平塚
4 4月28日 慶應義塾大 ○4-2 非公開
5 5月2日 国士舘大 ○1-0 非公開
6 5月15日 順天堂大 ●1-3 東金アリーナ陸上競技場
7 5月29日 筑波大 ○4-2 駒沢オリンピック公園陸上競技場
8 6月5日 拓殖大 △0-0 非公開
9  6月13日 明治大 〇2-0 非公開
10  6月20日 早稲田大 ●0-1 三ツ沢公園陸上競技場
11  6月26日 桐蔭横浜大 ●1-2 非公開

後期リーグ途中経過

日付 対戦校 結果 会場
12 8月1日 拓殖大 ●2-5 非公開
13 8月7日 慶應義塾大 〇2-1 非公開
14 8月15日 早稲田大 延期 非公開
15 9月11日 立正大 〇3-2 県立保土ケ谷公園サッカー場
16 9月18日 桐蔭横浜大 ●1-2 流通経済大学龍ケ崎フィールド
17 9月25日 順天堂大 △1-1 小出義雄記念陸上競技場
18 10月2日 国士舘大 ●2-3 非公開
19 10月9日 明治大 △1-1 非公開
20 10月17日 筑波大 味の素フィールド西が丘
21 10月23日 駒澤大 非公開
22 10月30日 流通経済大 未定

マッチレポート

前節は打ち合いの末に国士舘大に敗れ、リーグ戦3試合未勝利。優勝のために、なんとしても勝利が欲しい法大は今節、勝ち点差5で首位に立つライバル・明大との大一番を迎えた。U22日本代表候補合宿に参加している松井蓮之(スポ4=矢板中央・川崎フロンターレ内定)のほか、前節2ゴールの活躍を見せた今野息吹(経2=三菱養和SCユース)など4選手がU20全日本大学選抜候補合宿に招集され、主力選手を多く欠くなか、スタメンにはサイドバックに堀江貴大(社3=昌平)、ボランチに渡邉稜平(経2=前橋育英)と細谷航平(社2=サンフレッチェ広島ユース)が名を連ねた。また、前節リーグ戦デビューを果たした石井稜真(経1=アビスパ福岡U18)も2試合連続のメンバー入りを果たした。

序盤は明大に押し込まれる時間が続く。そんな中でも、球際での激しい守備や、素早いアプローチで相手に自由を与えない。今季の柱となる『粘り強さ』が影を潜めた前節から1週間、試合開始直後からチームは本来の姿を取り戻したように見えた。自陣での粘り強い守備でボールを奪い、カウンターで相手ゴールへ迫るシーンもあったが決めきることはできず。その後は、徐々に法大がボールを保持する時間も増え五分五分の展開へ。試合が動いたのは39分、球際の競り合いで入れ替わられると、そのままバイタルエリアに侵入を許し、最後は走り込んだ熊取谷一星(明大)にミドルシュートを決められ先制点を献上してしまう。前半終了間際の45分には、左サイドを突破した若林龍(現3=桐蔭学園)のクロスに安光将作(社4=ジェフユナイテッド千葉U18)が合わせるも、相手GKのファインセーブに防がれ、1点ビハインドのまま試合を折り返した。

後半に入り球際の激しさが増していくなか、法大は石井稜真や中川敦瑛(経1=横浜FCユース)、けがから復帰したモヨマルコム強志(現2=東福岡)など、フレッシュなメンバーを投入し攻勢を強める。試合も終盤に差し掛かった82分、モヨのロングスローから相手ゴール前で混戦状態に、最後はこぼれ球に反応した石井がゴールへ押し込み、法大が同点に追いついた。石井は途中起用に応え、出場2試合目でのリーグ戦初ゴールとなった。直後の84分には、宮本優(現4=清水エスパルスユース)のクロスから石井が頭で合わせ逆転かと思われたがオフサイドの判定。最後まで果敢にゴールへ迫るもあと1点が遠く、試合は引き分けに終わった。

今節の結果を受け、法大は4試合未勝利で3位に後退。リーグ制覇に向けてかなり厳しい状況へと立たされた。しかし、まだ可能性が無くなったわけではない。今後は駒大や筑波大、流経大など、優勝を争う相手との直接対決が待っている。残り試合の全勝は必須条件であり、あとは天命を待つのみだ。勝利のために、そして法政に関わる全ての人へ笑顔を届けるために、最後まで粘り強く『法政らしい』サッカーを見せてほしいと思う。

(記事/撮影・宮川昇/二瓶堅太)

戦列復帰したモヨのロングスローから同点弾が生まれた

監督・選手コメント

長山一也監督

―試合を振り返って
(松井)蓮之とかがいない状況でしたけど、それ以外の選手も法政のメンバーとして戦う準備を常々やっているので、誰がいなかったということよりも勝ち点3取りにいった中で、勝ち点1しか取れなかったということが残念です。まだリーグ戦は4試合あるので、そこでしっかりと勝ち点を積み重ねられるようにしていきたいです。

―途中出場のモヨ選手や石井選手などが結果を出しました
今日の引き分けも含め、最近勝ちきれないゲームが続いているなかで、セットプレーで流れを変えようと、モヨが復帰してロングスローを準備していました。そこで点を取れたのは良かったですし、途中出場で(石井)稜真もリーグ戦で初得点という数字を残せたのは彼の自信になると思います。下のチームから上がってきた堀江もビルドアップに関わったり、守備の所でも無難に対応していました。そういった選手がどんどん出てこないといけません。そういった選手はある程度のことはできたと思いますが、今まで試合に出ていた選手が変な意味で慣れちゃって、ルーズさが見えるところがあるので、そこは正さないといけません。

―今日先発した細谷選手、渡邉選手のボランチコンビについて
(細谷)航平はもっと自信を持ってやってほしかったです。(渡邉)綾平は今までも通用しているところはあったので、今日もいい働きをしてくれたかなと思います。ただ、もっと決定的なパスや、怖いところへのパス、前線に侵入していく作業をもっとできる選手だと思いますし、田部井や(松井)蓮之くらい(のプレーが)できるような可能性のある選手です。こういう経験を積みながらもっと質を上げれると思うので、この経験を次に生かして欲しいです。ただ、Aチームで試合に出るにあたっては結果を出さなくてはいけません。そこそこやれたかなとは思いますけど、もっと期待しています。

―今節の勝ち点1をどのように捉えているか
残り試合も少なくなっているなかで、勝ち点3を取らないといけないのはチーム全体でも理解しています。追いついて終わりではなく、勝ち点3を取る作業を残り4試合でしっかりしないといけません。勝ち点3を取りたかったですが、ただ試合は終わったので、次の残り4連勝できるように準備していきたいです。

石井稜真

ー試合を振り返って
優勝を狙っている中で落としてはいけないゲームでした。法政のプライドをかけた試合だったので、追いつけたことに関しては良かったですが、やはり勝ちたかったです。

ー1点ビハインドの状況で途中投入されましたが、監督からはどのような声かけがあったのでしょうか?
FWとして使われている以上結果を残すことと、「残り時間全て走ってこい」と声をかけられピッチに入りました。

ーリーグ戦出場2試合目で結果を残しました。ゴールシーンを振り返っていかがですか?
あの場面では偶然ボールがこぼれてきましたが、やはりあのポジションを取ることが大切だと思いますし、結果につながって良かったです。

ーこれから延期分を含めたリーグ戦4試合を個人として、またチームでどのようなことを目指して戦っていきますか。
他力にはなってしまいますがチームの目標である優勝の可能性が無くなったわけではないので、残り試合全て勝って、優勝できるように1試合1試合頑張っていきたいです。

陶山勇磨

―代表や選抜組がいない中での試合となりました
法政はチーム力が高いので、そこに対してはマイナスになることはなく、逆にチャンスだと捉えて全員で1週間準備できたかなと思います。

―本来のサイドバックではなく、サイドハーフでのプレーとなりましたが
大臣杯から右サイドハーフもやるようになって、自分としてはどちらでも自分の特徴を生かしたいと思っています。勝つために、ゴールを取るために、そこに直結するプレーを目標にプレーしています。

―今日の試合を負けなかったと捉えるか、それとも勝ち切れなかったと捉えるか
勝ちきれなかったと思っています。ここ4試合勝ちがなくて、自力優勝がなくなってしまって今後どういう風にチームを立て直していくかというのは課題です。現状は攻守で上手くいっていない場面が多く、複数失点してしまったり、連続得点ができていないのは、今後逆転で優勝を狙うためにも、インカレで日本一を取るためにも改善して、自分たちの自信にしていかなければいけないなと思います。

―進路について
今はまだ決まってないです。練習参加してはいるんですけど、なかなか決まらない状況です。あとリーグ戦は4試合あるので、そこで自分の特徴をアピールして(内定を)つかみ取りたいと思います。

フォトギャラリー

試合の写真は、スポーツ法政新聞会の公式ツイッター、また公式インスタグラムに掲載いたします。

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